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eBayのカテゴリ選択|手数料・必須項目・検索順位への影響

この記事の3行要約

  • カテゴリは手数料の率・必須項目・絞り込みの種類・出品枠の4つを同時に決めている
  • 検索順位を争う前に、そのカテゴリを見ている買い手の候補に入っているかが先
  • 2つ目のカテゴリに出すと、そのカテゴリにも出品手数料がかかる
目次

はじめに

出品するとき、カテゴリは最初に選ぶ項目です。そして、選んだあとに効いてくる範囲が最も広い項目でもあります。

多くの人はここを「だいたい合っていればいい」と考えます。ところが実際には、カテゴリを決めた瞬間に、手数料の率も、埋めるべき項目も、買い手に見つけてもらえる経路も決まっています。

この記事では、カテゴリ選択が何を決めているのかを整理し、そのうえで検索順位との関係を、公開されている範囲の事実に基づいて説明します。

eBayのカテゴリ選択が決める4つのこと

1. 落札手数料の率

カテゴリによって落札手数料の率は変わります。同じ価格で売っても、カテゴリが違えば手元に残る額が変わるということです。

利益計算は、カテゴリを決めてからでないと正確にできません。

2. 必須の Item Specifics

Item Specifics(商品の詳細項目)は、カテゴリごとに項目が決まっています。

カテゴリを変えると、求められる項目も変わります。「前回と同じ感覚で埋めようとしたら、違う項目を聞かれた」というのは、カテゴリが違っているからです。

3. 買い手が使う絞り込みの種類

これが見落とされやすい部分です。

買い手は検索結果の左側にあるフィルタで絞り込みますが、そのフィルタの種類はカテゴリによって決まります。カメラのカテゴリには焦点距離やマウントの絞り込みがあり、トレーディングカードのカテゴリには別の絞り込みがあります。

つまりカテゴリの選択は、どの絞り込みの土俵に自分の商品を置くかを決めています。

4. 出品枠(カテゴリ別リミット)

アカウント全体の出品枠とは別に、特定のカテゴリにだけかかる制限があります。

「全体では枠が余っているのに出品できない」という状態は、カテゴリ別の制限に当たっていることが多いです。

カテゴリと検索順位(Best Match)の関係

ここが、この記事でいちばん慎重に書くべき部分です。

Best Match は eBay の検索結果の既定の並び順です。多くの買い手はこの順で商品を見るので、上位に出るかどうかは閲覧数を大きく左右します。

ただし、eBay はアルゴリズムの詳細を公開していません。「こうすれば順位が上がる」と断定している情報は、基本的に推測です。

公式に示されている考え方としては、次のような要素が影響するとされています。

  • 検索語との関連性タイトルや Item Specifics が、検索語やフィルタと一致しているか
  • 出品の条件 — 送料込みの総額、返品条件、発送までの日数
  • セラーの実績 — 販売実績、評価、アカウントの健全性
  • 出品のパフォーマンス — 閲覧や成約の実績

順位を争う前に、土俵に上がっているか

カテゴリの問題は、順位が下がることではありません。そもそも候補に入らないことです。

順位の話をする前に、確認すべきことがあります。

買い手がカテゴリを指定して探したとき、あるいはそのカテゴリ特有のフィルタで絞り込んだとき、別のカテゴリに置いた商品は候補にすら入りません。順位が 100 位なのではなく、リストに存在しない状態です。

これは推測ではなく仕組みです。だから、順位対策より先にカテゴリを合わせるほうが確実に効きます。

「これをすれば順位が上がる」という情報の読み方

検索順位に関する日本語の記事には、具体的な数値が並ぶことがあります。「販売実績の表示でクリック率が20%向上」「高速配送で落札率が15%向上」といったものです。

出典が示されていない数値は、誰かの観測か、推測であることが多いと考えてください。eBay が公開していない以上、検証もできません。

この記事では、公式に示されている考え方と、確実に分かっている仕組み(絞り込みに出るかどうか)だけを扱います。

正しいカテゴリの見つけ方

自己流で選ぶより、すでに売れている同種の商品がどこにいるかを見るのが確実です。

  1. 同じ商品・似た商品を検索する — 実際に売れた出品を見ます
  2. その出品のカテゴリを確認する — 商品ページにカテゴリの階層が表示されます
  3. 複数の出品で確認する — 1件だけだと、その人が間違えている可能性があります
  4. 階層の深いところまで合わせる — 上位の階層で止めず、実態に合う末端まで選びます

階層は深いほうがいい

「Toys」で止めるか、その下の細かい分類まで選ぶか。迷ったら深いほうです。

理由は絞り込みです。深い階層のカテゴリほど、その商材に特化したフィルタが用意されています。浅い階層に置くと、買い手が絞り込んだ瞬間に候補から外れます。

出品画面の提案も使える

出品時に商品名を入れると、eBay がカテゴリの候補を提示することがあります。出発点としては有効ですが、提示されたものをそのまま受け入れないでください。

似た名前の別カテゴリが提示されることがあります。最終的には、売れている出品と突き合わせて確認するのが安全です。

2つ目のカテゴリを使うか

eBay では、1つの出品を2つのカテゴリに出すことができます。

ただし、2つ目のカテゴリにも出品手数料がかかります。無料出品枠を使っている場合でも、2つ目のカテゴリ分は課金されます。

さらに、Good 'Til Cancelled(自動更新)の形式で出している場合、更新のたびに課金されます。少額でも、出品数が多ければ積み上がります。

判断としては、どちらのカテゴリで探されるか明確に分かれている商品に限って使うのが現実的です。「どちらか分からないから両方」という使い方は、費用に見合いません。

カテゴリを間違えるとどうなるか

見つけてもらえません。 これが最大の損失です。順位以前に、候補から外れます。

手数料の計算が狂います。 想定と違う率で引かれ、利益計算がずれます。

必須項目が合いません。 そのカテゴリで求められる項目を埋めることになりますが、商品の実態と合わない項目に無理やり値を入れると、間違った絞り込みに出てしまいます。

修正を求められることがあります。 明らかに実態と違うカテゴリに置いていると、出品の問題として指摘される場合があります。

手数料の安いカテゴリを選ぶ、という発想はしない

カテゴリによって落札手数料の率が違うため、「率の低いカテゴリに置けば得をするのでは」と考える人がいます。

これは避けてください。実態と違うカテゴリへの出品は、規約の問題になり得ます。加えて、そのカテゴリを見ている買い手には響かない商品を置くことになるので、売れ行きも落ちます。

手数料の差を取りに行って、売上と信用を失う。割に合いません。

出品後にカテゴリを変更する

間違いに気づいたら、出品を修正してカテゴリを変えられます。

このとき注意することが2つあります。

必須項目が変わります。 新しいカテゴリで求められる項目を埋めないと、修正を完了できません。

評価やウォッチャーの扱いを確認してください。 カテゴリを変えると、それまでに積み上がった閲覧やウォッチの意味合いが変わることがあります。動きのある出品を変更するときは、慎重に判断してください。

動いていない出品なら、迷わず直したほうがいいと思います。間違ったカテゴリのまま置いておいても、状況は好転しません。

出品前に確認する4つ

カテゴリを決めたら、出品ボタンを押す前にこれだけ見てください。慣れれば数十秒です。

  1. 売れている同種の出品と同じ階層か — 上位で止めていないか
  2. 必須項目がすべて埋まっているか — 空欄のまま進めると、そもそも出品できません
  3. 手数料の率を確認したか — 下限価格の計算がその率で合っているか
  4. そのカテゴリの絞り込みを一度使ってみたか — 買い手の立場で絞って、自分の商品が出てくるか

4 番目が効きます。自分で絞り込んでみて出てこないなら、買い手にも出てきません。出品直後に一度やってみると、項目の抜けに気づけます。

出品ボタンを押す前に確認する 4 つ — 売れている同種の出品と同じ階層か(上位で止めていないか)、必須項目がすべて埋まっているか(空欄のまま進めると、そもそも出品できない)、手数料の率を確認したか(下限価格の計算がその率で合っているか)、そのカテゴリの絞り込みを一度使ってみたか(買い手の立場で絞って、自分の商品が出てくるか)、効くのは 4 つ目。自分で絞り込んで出てこないなら、買い手にも出てこない

カテゴリごとに「型」を記録する

同じ商材を繰り返し扱うなら、カテゴリごとに次の4つを控えておくと、次から判断が要らなくなります。

記録するものなぜ必要か
カテゴリの階層(末端まで)毎回探し直さずに済む
必須項目と、入れる値表記のゆれを防げる
落札手数料の率下限価格の計算に使う
その率で計算した下限価格の式値下げの限界が即座に分かる

この4つが揃っていると、出品も価格設定も、判断ではなく作業になります。

型を持っておくと、出品は作業になる

逆に、出品のたびに違うカテゴリを選んでいると、同じ商品なのに手数料も見つかりやすさもばらつきます。あとから比較することもできません。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。

出品文やコンディション説明はテンプレートとして登録でき、既存の出品を取り込むこともできます。同じ商材の出品を型にして繰り返すという運用に向いています。

売上は自動で集計され、手数料や返金を差し引いた入金額まで確認できるので、カテゴリごとに実際いくら残ったのかも後から追えます。

まとめ

  • カテゴリは、手数料の率・必須の Item Specifics・絞り込みの種類・出品枠を同時に決めている
  • Best Match のアルゴリズムは公開されていない。断定している情報は推測だと考える
  • カテゴリの問題は順位ではなく、候補に入るかどうか
  • 正しいカテゴリは、売れている同種の出品から確認する。階層は深いほうを選ぶ
  • 2つ目のカテゴリには別途出品手数料がかかる。自動更新なら更新のたびに
  • 手数料の安いカテゴリを選ぶ、という発想はしない
  • 動いていない出品なら、気づいた時点で直す

よくある質問

Q1.

タイトルは何文字まで使えますか

A1.

80文字です。参考にした記事の中には「130文字以内」と書いているものもありましたが、eBay の出品タイトルは 80 文字が上限です。

限られた文字数なので、買い手が検索しそうな語から順に入れてください。

Q2.

カテゴリを深くしすぎると、見つけてもらえなくなりませんか

A2.

なりません。深いカテゴリの商品は、上位の階層をたどった買い手にも表示されます。

逆に、浅いカテゴリに置いた商品は、深い階層のフィルタで絞った買い手には出てきません。深くすることによる不利はほとんどなく、浅いことによる不利は明確にあります。

Q3.

同じ商品でも、セラーによってカテゴリが違います

A3.

よくあります。誰かが間違えている場合もあれば、商品の見せ方の方針が違う場合もあります。

判断の基準は、売れている出品がどこにいるかです。出品数ではなく、実際に売れた出品のカテゴリを見てください。

Q4.

専門店のように商材を絞ったほうが順位に有利ですか

A4.

「特定のジャンルに絞ると有利」という説明は見かけますが、eBay がそう公開しているわけではありません。

ただし、扱う範囲を絞ると、カテゴリと Item Specifics の精度が上がるのは確かです。同じ判断を繰り返すことになるので、間違いが減ります。順位のためというより、運用の精度のために絞るという理解が正確だと思います。

Q5.

カテゴリを変えたら売れなくなりました

A5.

元のカテゴリのほうが、その商品を探している買い手に近かった可能性があります。

変更前の状態を記録していれば戻せます。変更するときは、変更前のカテゴリを控えておく習慣をつけてください。何を変えたか分からなくなるのが、いちばん困ります。

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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