eBayのカテゴリ選択|手数料・必須項目・検索順位への影響
この記事の3行要約
- カテゴリは手数料の率・必須項目・絞り込みの種類・出品枠の4つを同時に決めている
- 検索順位を争う前に、そのカテゴリを見ている買い手の候補に入っているかが先
- 2つ目のカテゴリに出すと、そのカテゴリにも出品手数料がかかる
目次
- 1.はじめに
- 2.eBayのカテゴリ選択が決める4つのこと
- 2-1.1. カテゴリごとの落札手数料の率
- 2-2.2. 必須項目になる Item Specifics
- 2-3.3. 買い手が使う絞り込みの種類
- 2-4.4. 出品枠(カテゴリ別リミット)
- 3.カテゴリと検索順位(Best Match)の関係
- 3-1.検索順位を争う前に、土俵に上がっているか
- 4.正しいカテゴリの見つけ方
- 4-1.階層は深いほうがいい
- 4-2.出品画面の提案も使える
- 5.カテゴリを決めにくい商品を、どう切るか
- 6.2つ目のカテゴリを使うか
- 6-1.2つ目のカテゴリに出せる条件
- 7.カテゴリを間違えるとどうなるか
- 8.出品後にカテゴリを変更する
- 9.出品前に確認する4つ
- 10.カテゴリごとに「型」を記録する
- 11.型を持っておくと、出品は作業になる
- 12.まとめ
- 13.よくある質問
- 14.参照リンク
はじめに
出品するとき、カテゴリは最初に選ぶ項目です。そして、選んだあとに効いてくる範囲が最も広い項目でもあります。
多くの人はここを「だいたい合っていればいい」と考えます。ところが実際には、カテゴリを決めた瞬間に、手数料の率も、埋めるべき項目も、買い手に見つけてもらえる経路も決まっています。
この記事では、カテゴリ選択が何を決めているのかを整理し、そのうえで検索順位との関係を、公開されている範囲の事実に基づいて説明します。
eBayのカテゴリ選択が決める4つのこと
1. カテゴリごとの落札手数料の率
カテゴリによって落札手数料の率は変わります。同じ価格で売っても、カテゴリが違えば手元に残る額が変わるということです。
利益計算は、カテゴリを決めてからでないと正確にできません。
あわせて読みたい
2. 必須項目になる Item Specifics
Item Specifics(商品の詳細項目)は、カテゴリごとに項目が決まっています。
カテゴリを変えると、求められる項目も変わります。「前回と同じ感覚で埋めようとしたら、違う項目を聞かれた」というのは、カテゴリが違っているからです。
あわせて読みたい
3. 買い手が使う絞り込みの種類
これが見落とされやすい部分です。
買い手は検索結果の左側にあるフィルタで絞り込みますが、そのフィルタの種類はカテゴリによって決まります。カメラのカテゴリには焦点距離やマウントの絞り込みがあり、トレーディングカードのカテゴリには別の絞り込みがあります。
つまりカテゴリの選択は、どの絞り込みの土俵に自分の商品を置くかを決めています。
4. 出品枠(カテゴリ別リミット)
アカウント全体の出品枠とは別に、特定のカテゴリにだけかかる制限があります。eBay のヘルプ(出品限度)は、特定のカテゴリに初めて出品する場合、販売数を制限することがあると書いています。注文に負荷なく対応でき、良い実績が得られれば、ほとんどは自動で解除されるとされています。
「全体では枠が余っているのに出品できない」という状態は、カテゴリ別の制限に当たっていることが多いです。
このとき、枠の空いている別のカテゴリへ出すのは違反です。同じヘルプは、特定のカテゴリで月間の限度に達したときに間違ったカテゴリへ出品することを、検索の改ざんに関するポリシーの違反にあたると明記しています。
あわせて読みたい
カテゴリと検索順位(Best Match)の関係
eBay の公式ヘルプは、ベストマッチで位置を改善するための推奨事項のひとつに、「適切なカテゴリに出品する」を挙げています。ただし、カテゴリが順位をどれだけ動かすのかは公開されていません。ここが、この記事でいちばん慎重に書くべき部分です。
Best Match は eBay の検索結果の既定の並び順です。多くの買い手はこの順で商品を見るので、上位に出るかどうかは閲覧数を大きく左右します。
ただし、eBay はアルゴリズムの詳細を公開していません。「こうすれば順位が上がる」と断定している情報は、基本的に推測です。
公式に示されている考え方としては、次のような要素が影響するとされています。
- 検索語との関連性 — タイトルや Item Specifics が、検索語やフィルタと一致しているか
- 出品の条件 — 送料込みの総額、返品条件、発送までの日数
- セラーの実績 — 販売実績、評価、アカウントの健全性
- 出品のパフォーマンス — 閲覧や成約の実績
検索順位を争う前に、土俵に上がっているか
順位の話をする前に、確認すべきことがあります。
買い手がカテゴリを指定して探したとき、あるいはそのカテゴリ特有のフィルタで絞り込んだとき、別のカテゴリに置いた商品は候補にすら入りません。順位が 100 位なのではなく、リストに存在しない状態です。
これは推測ではなく仕組みです。だから、順位対策より先にカテゴリを合わせるほうが確実に効きます。
検索順位に関する日本語の記事には、具体的な数値が並ぶことがあります。「販売実績の表示でクリック率が20%向上」「高速配送で落札率が15%向上」といったものです。
出典が示されていない数値は、誰かの観測か、推測であることが多いと考えてください。eBay が公開していない以上、検証もできません。
この記事では、公式に示されている考え方と、確実に分かっている仕組み(絞り込みに出るかどうか)だけを扱います。
正しいカテゴリの見つけ方
自己流で選ぶより、すでに売れている同種の商品がどこにいるかを見るのが確実です。
- 同じ商品・似た商品を検索する — 実際に売れた出品を見ます
- その出品のカテゴリを確認する — 商品ページにカテゴリの階層が表示されます
- 複数の出品で確認する — 1件だけだと、その人が間違えている可能性があります
- 階層の深いところまで合わせる — 上位の階層で止めず、実態に合う末端まで選びます
階層は深いほうがいい
「Toys」で止めるか、その下の細かい分類まで選ぶか。迷ったら深いほうです。
理由は絞り込みです。深い階層のカテゴリほど、その商材に特化したフィルタが用意されています。浅い階層に置くと、買い手が絞り込んだ瞬間に候補から外れます。
出品画面の提案も使える
出品時に商品名を入れると、eBay がカテゴリの候補を提示することがあります。出発点としては有効ですが、提示されたものをそのまま受け入れないでください。
似た名前の別カテゴリが提示されることがあります。最終的には、売れている出品と突き合わせて確認するのが安全です。
カテゴリを決めにくい商品を、どう切るか
売れている同種の出品を見れば、たいていは決まります。決まらないのは、次のような商品です。
複数のものが 1 つになっている。 本体と付属品のセット、複数のカードをまとめたロット。金額の大きいほうではなく、買い手が探しに来るほうで選びます。付属品を目当てに探す人は、まずいません。
本体にも部品にも見える。 交換用のレンズ、ロッドだけの釣具。その商品だけで完結して使えるかどうかで分かれます。単体で使えないなら、部品や付属品のカテゴリです。
用途が 2 つある。 業務用にも家庭用にも売れる、収集品としても実用品としても売れる。2 つ目のカテゴリを検討してよい数少ない場面ですが、その前に実際に売れている出品がどちらに多いかを見てください。
日本にしかない商材で、対応するカテゴリが見当たらない。 無理に近いカテゴリへ入れると、そのカテゴリの必須項目が商品に合わなくなります。同じ商材を売っている海外のセラーがどこに置いているかを先に見てください。それでも決めきれないなら、候補を控えたうえで出品し、動いていなければ直します。
共通しているのは、商品の側から考えると決まらないということです。決まるのは、買い手の側から考えたときです。「この商品を探している人は、どの言葉から入るか」を一度置いてから選ぶと、候補は 1 つか 2 つに絞れます。
そして、迷ったまま出品画面を先へ進めないでください。下書きに保存しておけば、調べてから戻れます。出品画面全体の流れは、別の記事にまとめてあります。
あわせて読みたい
2つ目のカテゴリを使うか
eBay では、1つの出品を2つのカテゴリに出すことができます。
ただし、2つ目のカテゴリにも出品手数料がかかります。無料出品枠を使っている場合でも、2つ目のカテゴリ分は課金されます。
さらに、Good 'Til Cancelled(自動更新)の形式で出している場合、更新のたびに課金されます。少額でも、出品数が多ければ積み上がります。
判断としては、どちらのカテゴリで探されるか明確に分かれている商品に限って使うのが現実的です。「どちらか分からないから両方」という使い方は、費用に見合いません。
2つ目のカテゴリに出せる条件
費用とは別に、eBay のヘルプには条件が 3 つ書かれています。
両方のカテゴリと十分に関係があること。 ヘルプの例は、和風のアンティークテーブルを、アジアのアンティークのカテゴリと、アンティークの家具のカテゴリの両方に出す形です。どちらの売り場の買い手が見ても、その商品が置かれている理由が分かる組み合わせに限られます。
2 つ目に選べないカテゴリがあること。 自動車や不動産は追加のカテゴリで出品できず、DVD・ブルーレイや一部の家電(GPS ユニットなど)も対象外です。対象外のカテゴリを 2 つ目に選ぶと、公開の前に出品から自動で外されます。
バリエーションの出品は、1 つのカテゴリで考えること。 ヘルプは、バリエーション情報を含む出品は 1 つのカテゴリでの出品を検討するよう勧めています。バリエーションに対応していないカテゴリを選ぶと、バリエーションの出品そのものが作れません。
1 つ目の条件がいちばん効きます。「両方に置けば 2 倍見られる」という発想で選んだ組み合わせは、たいていこの条件を満たしていません。
バリエーションの出品が使える条件と上限は、マルチバリエーション出品の記事にまとめています。
カテゴリを間違えるとどうなるか
見つけてもらえません。 これが最大の損失です。順位以前に、候補から外れます。
手数料の計算が狂います。 想定と違う率で引かれ、利益計算がずれます。
必須項目が合いません。 そのカテゴリで求められる項目を埋めることになりますが、商品の実態と合わない項目に無理やり値を入れると、間違った絞り込みに出てしまいます。
eBay の側でカテゴリが変えられることがあります。 eBay のヘルプ(出品へのカテゴリの追加)は、出品した商品と選んだカテゴリが合わない場合、eBay がカテゴリを変更することがあると書いています。苦情を調べて、必要に応じて出品を移動させる、とも書かれています。自分で選んだ置き場所が、知らないうちに別のカテゴリになっているということです。
カテゴリによって落札手数料の率が違うため、「率の低いカテゴリに置けば得をするのでは」と考える人がいます。
これは避けてください。実態と違うカテゴリへの出品は、規約の問題になり得ます。加えて、そのカテゴリを見ている買い手には響かない商品を置くことになるので、売れ行きも落ちます。
手数料の差を取りに行って、売上と信用を失う。割に合いません。
出品後にカテゴリを変更する
間違いに気づいたら、出品を修正してカテゴリを変えられます。
このとき注意することが2つあります。
必須項目が変わります。 新しいカテゴリで求められる項目を埋めないと、修正を完了できません。
評価やウォッチャーの扱いを確認してください。 カテゴリを変えると、それまでに積み上がった閲覧やウォッチの意味合いが変わることがあります。動きのある出品を変更するときは、慎重に判断してください。
動いていない出品なら、迷わず直したほうがいいと思います。間違ったカテゴリのまま置いておいても、状況は好転しません。
出品前に確認する4つ
カテゴリを決めたら、出品ボタンを押す前にこれだけ見てください。慣れれば数十秒です。
- 売れている同種の出品と同じ階層か — 上位で止めていないか
- 必須項目がすべて埋まっているか — 空欄のまま進めると、そもそも出品できません
- 手数料の率を確認したか — 下限価格の計算がその率で合っているか
- そのカテゴリの絞り込みを一度使ってみたか — 買い手の立場で絞って、自分の商品が出てくるか
4 番目が効きます。自分で絞り込んでみて出てこないなら、買い手にも出てきません。出品直後に一度やってみると、項目の抜けに気づけます。

カテゴリごとに「型」を記録する
同じ商材を繰り返し扱うなら、カテゴリごとに次の4つを控えておくと、次から判断が要らなくなります。
| 記録するもの | なぜ必要か |
|---|---|
| カテゴリの階層(末端まで) | 毎回探し直さずに済む |
| 必須項目と、入れる値 | 表記のゆれを防げる |
| 落札手数料の率 | 下限価格の計算に使う |
| その率で計算した下限価格の式 | 値下げの限界が即座に分かる |
この4つが揃っていると、出品も価格設定も、判断ではなく作業になります。
このあと紹介している記事 (4 本)
型を持っておくと、出品は作業になる
逆に、出品のたびに違うカテゴリを選んでいると、同じ商品なのに手数料も見つかりやすさもばらつきます。あとから比較することもできません。
私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。
出品文やコンディション説明はテンプレートとして登録でき、既存の出品を取り込むこともできます。同じ商材の出品を型にして繰り返すという運用に向いています。
売上は自動で集計され、手数料や返金を差し引いた入金額まで確認できるので、カテゴリごとに実際いくら残ったのかも後から追えます。
まとめ
- カテゴリは、手数料の率・必須の Item Specifics・絞り込みの種類・出品枠を同時に決めている
- Best Match のアルゴリズムは公開されていない。断定している情報は推測だと考える
- カテゴリの問題は順位ではなく、候補に入るかどうか
- 正しいカテゴリは、売れている同種の出品から確認する。階層は深いほうを選ぶ
- 2つ目のカテゴリには別途出品手数料がかかる。自動更新なら更新のたびに
- 手数料の安いカテゴリを選ぶ、という発想はしない
- 動いていない出品なら、気づいた時点で直す
カテゴリと同じく検索での見つかり方に効くのがタイトルです。80 文字の使い方と、越えてはいけないポリシーの線は別の記事で扱っています。
よくある質問
Q1.タイトルは何文字まで使えますか
80文字です。参考にした記事の中には「130文字以内」と書いているものもありましたが、eBay の出品タイトルは 80 文字が上限です。
限られた文字数なので、買い手が検索しそうな語から順に入れてください。
Q2.カテゴリを深くしすぎると、見つけてもらえなくなりませんか
なりません。深いカテゴリの商品は、上位の階層をたどった買い手にも表示されます。
逆に、浅いカテゴリに置いた商品は、深い階層のフィルタで絞った買い手には出てきません。深くすることによる不利はほとんどなく、浅いことによる不利は明確にあります。
Q3.同じ商品でも、セラーによってカテゴリが違います
よくあります。誰かが間違えている場合もあれば、商品の見せ方の方針が違う場合もあります。
判断の基準は、売れている出品がどこにいるかです。出品数ではなく、実際に売れた出品のカテゴリを見てください。
Q4.セット商品はどのカテゴリに出せばいいですか
買い手が探しに来るほうで選んでください。 金額の大きいほうではありません。
本体と付属品のセットなら、探されているのは本体です。付属品を目当てに検索する人はまずいないので、付属品のカテゴリに置くと、探している人の候補に入りません。
複数のものをまとめたロットで、どれが主役とも言えない場合は、売れている同種のロットがどのカテゴリにいるかを見てください。同じ組み合わせを売っている人が、すでに答えを出しています。
Q5.日本にしかない商材で、合うカテゴリが見つかりません
同じ商材を売っている海外のセラーがどこに置いているかから見てください。日本語の名前で考えていると見つからないものが、海外での呼び方に置き換えると見つかることがあります。
それでも無い場合、近いというだけで選ぶのは避けてください。そのカテゴリの必須項目が商品に合わず、無理に埋めると間違った絞り込みに出ることになります。
候補を控えたうえで出品して、動きを見てから直すのが現実的です。動いていない出品を直すことに、失うものはありません。
Q6.専門店のように商材を絞ったほうが順位に有利ですか
「特定のジャンルに絞ると有利」という説明は見かけますが、eBay がそう公開しているわけではありません。
ただし、扱う範囲を絞ると、カテゴリと Item Specifics の精度が上がるのは確かです。同じ判断を繰り返すことになるので、間違いが減ります。順位のためというより、運用の精度のために絞るという理解が正確だと思います。
Q7.カテゴリを変えたら売れなくなりました
元のカテゴリのほうが、その商品を探している買い手に近かった可能性があります。
変更前の状態を記録していれば戻せます。変更するときは、変更前のカテゴリを控えておく習慣をつけてください。何を変えたか分からなくなるのが、いちばん困ります。
Q8.カテゴリ別の出品枠に達したら、別のカテゴリに出してもいいですか
出せません。eBay のヘルプ(出品限度)は、商品は常に正しいカテゴリに出品する必要があり、特定のカテゴリで月間の限度に達した場合に間違ったカテゴリへ出品することは、検索の改ざんに関するポリシーの違反になると明記しています。
初めてのカテゴリにかかる制限は、注文に負荷なく対応でき、実績が得られれば、ほとんどが自動で解除されるとされています。待つあいだは、同じカテゴリで売れ残っている出品を整理して枠を空けるほうが確実です。
参照リンク
本記事で参照した eBay 公式のページです。仕様やポリシーは変更されることがあるため、実際の判断にあたっては最新の内容をご確認ください。
- eBay ヘルプ 出品へのカテゴリの追加 — カテゴリの候補の出し方、eBay がカテゴリを変更することがあること、2 つ目のカテゴリの手数料と条件、対象外のカテゴリ
- eBay ヘルプ ベストマッチに合わせた出品の最適化 — ベストマッチが考慮する要素と、推奨事項としての適切なカテゴリへの出品
- eBay ヘルプ 出品限度 — 初めてのカテゴリにかかる制限と、限度に達したときに別のカテゴリへ出す行為の扱い
- eBay ヘルプ 検索の操作に関するポリシー — 適切なカテゴリに出品すること
- eBay ヘルプ 出品手数料 — カテゴリごとの落札手数料の率




