eBay Item Specificsの設定|必須項目と絞り込みに出る条件
この記事の3行要約
- Item Specificsは商品の属性を項目ごとに登録する仕組みで、必須・推奨・任意に分かれる
- 一致する項目を入れていない限り、その絞り込み検索の結果に自分の商品は出ない
- 必須項目は定期的に追加される。近日必須になる項目は出品画面で確認できる
目次
- 1.はじめに
- 2.Item Specifics とは何か
- 3.Item Specifics の分類 : Required と Recommended
- 3-1.必須項目は増える
- 4.なぜ埋めるのか : 絞り込み検索(フィルタ)に出る条件
- 4-1.埋めているかどうかで何が変わるか
- 5.設定のしかた
- 5-1.新しく出品するとき
- 5-2.出品したあとに直すとき
- 5-3.一括編集でまとめて直す
- 6.何を入れるか
- 6-1.どんな項目があるのか
- 6-2.選択肢がある項目は、選択肢から選ぶ
- 6-3.表記を揃える
- 6-4.分からない項目は空欄でいいのか
- 7.製品識別子(UPC・EAN・MPN)をどう扱うか
- 7-1.識別子が存在しない商品はどうするか
- 8.日本のセラーがつまずくところ
- 8-1.カテゴリの項目が商品に合わない
- 8-2.中古品の項目
- 8-3.英語の値をどう書くか
- 9.埋める優先順位
- 10.出品数が増えたときの運用
- 11.出品の型を持っておく
- 12.まとめ
- 13.よくある質問
はじめに
出品はできている。写真も撮った。それでも見られていない。
このとき、タイトルや価格を疑う人は多いのですが、Item Specifics(商品の詳細項目)が抜けているという原因は見落とされがちです。
理由は単純で、埋めていない項目の絞り込み検索には、自分の商品が出てこないからです。買い手が「ブランドで絞る」「サイズで絞る」という操作をした瞬間に、候補から消えます。
この記事では、Item Specifics の分類、設定の手順、そして何から埋めるべきかを整理します。
項目の前に、そもそもカテゴリが合っているかも確認してください。カテゴリが決まると必須項目も決まります。
Item Specifics とは何か
Item Specifics は、商品の属性を項目ごとに登録する仕組みです。
eBay の説明では、バイヤーに商品を伝える記述的なキーワードとされ、ブランド・サイズ・長さ・幅・高さ・タイプ・色・スタイルなどが該当します。何を売るかによって、項目の種類は変わります。
商品説明の文章とは役割が違います。文章は読ませるもの、Item Specifics は機械に読ませて、絞り込みに使わせるものです。同じ内容を説明文に書いていても、項目に入れていなければ絞り込みには効きません。
Item Specifics の分類 : Required と Recommended
カテゴリによって、項目は次のように分かれます。
| 分類 | 意味 |
|---|---|
| Required(必須) | 新規出品でも既存出品の修正でも、すべて埋める必要がある |
| Recommended(推奨) | 必須ではないが、eBay ができるだけ多く追加することを推奨している |
| 任意 | 商品によって使う項目 |
必須項目は増える
ここは知っておく価値があります。
eBay は、バイヤーの検索傾向に基づいて、新しい必須項目を定期的に追加しています。つまり、去年出したときは任意だった項目が、今年は必須になっていることがあります。
近日中に必須になる項目(Required Soon)がある場合、出品するときに注記が表示され、いつ必須になるのかを確認できます。この表示に気づいたら、そのタイミングで埋めておくのが結局は早いです。
必須項目は「新しく出すとき」だけの話ではありません。既存の出品を修正しようとしたときにも、必須項目が埋まっていないと進めません。
価格を少し直したいだけなのに、項目の入力を求められて時間を取られる。これを避けるには、必須項目が追加されたと気づいた時点でまとめて対応するほうが効率的です。
なぜ埋めるのか : 絞り込み検索(フィルタ)に出る条件
これが、Item Specifics を埋める理由のすべてだと言っていいと思います。
eBay は明確にこう説明しています。バイヤーは Item Specifics を使って検索結果を絞り込み、一致する項目を追加していない出品は、その絞り込み結果に出てこない、と。
たとえば買い手が、左側のフィルタで「ブランド: ○○」「色: 黒」と絞ったとします。このとき、ブランドの項目を空欄にしていた出品は、商品そのものがそのブランドであっても表示されません。
さらに、項目を埋めるほど、eBay は商品と買い手の探しているものを一致させやすくなるとされています。
Item Specifics を「SEO 対策」として説明する記事は多いのですが、eBay は検索順位の決定要因を網羅して公開していません。ですので、順位が上がると断定することはできません。
一方で、絞り込みに出るかどうかは仕組みとして明確です。順位を上げる話より、こちらのほうが確実で、しかも影響は大きいと思います。
埋めているかどうかで何が変わるか
設定のしかた
新しく出品するとき
カテゴリを選ぶと、そのカテゴリの項目が表示されます。必須の項目には印が付くので、まずそこを埋めます。
値は選択肢から選べるものが多いので、可能な限り自由入力ではなく選択肢を使ってください。理由は次の章で説明します。
出品したあとに直すとき
出品後でも修正できます。必須項目が追加された場合や、埋め忘れに気づいた場合は、この方法で追加します。
ただし、修正のたびに必須項目のチェックが入る点は前述のとおりです。
一括編集でまとめて直す
出品数が増えると、1件ずつ直すのは現実的ではありません。
Seller Hub の一括編集(Bulk Edit)を使うと、同じカテゴリの出品に対して同じ項目をまとめて設定できます。カテゴリごとにまとめて処理するのが基本の進め方です。
何を入れるか
どんな項目があるのか
カテゴリによって変わりますが、よく登場するのは次のような項目です。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| Brand | メーカー・ブランド名 |
| MPN | メーカーの型番 |
| Type | 商品の種類 |
| Color | 色 |
| Size | サイズ・容量 |
| Material | 素材 |
| Country/Region of Manufacture | 製造国 |
| Features | 特徴 |
自分が扱うカテゴリでどの項目が出てくるかは、実際に出品画面を開いて確認するのが確実です。カテゴリを変えると項目も変わります。
選択肢がある項目は、選択肢から選ぶ
自由に入力できる項目でも、候補が提示されているならそこから選んでください。
理由は、絞り込みは値の一致で動くからです。買い手が使うフィルタの選択肢は eBay 側が持っているもので、こちらが独自の表記で入力すると、その値は一致しません。「Black」と入れるべきところに「black/ブラック」と入れると、フィルタから漏れます。
表記を揃える
同じ商品を何度も出すなら、入力する値を自分の中で固定してください。
出品ごとに「Nintendo」「NINTENDO」「任天堂」と揺れていると、あとで一括編集するときに探せなくなります。最初に決めて、以後は同じものを使う。これだけで運用がかなり楽になります。
分からない項目は空欄でいいのか
必須項目は埋めないと出品できません。問題は推奨項目です。
分からないものを推測で埋めるのは避けてください。間違った値を入れると、その値で絞り込んだ買い手に届いてしまい、「説明と違う」という話につながります。
調べれば分かるものは調べる。どうしても分からないものは空欄にする。推測で埋めないというのが原則です。
製品識別子(UPC・EAN・MPN)をどう扱うか
Item Specifics の中でも、性質が少し違うのが製品識別子です。
UPC・EAN は商品を一意に識別するバーコード規格で、MPN はメーカーの型番です。これらを入れると、その識別子で探している買い手に届き、eBay のカタログとも結び付きやすくなります。
型番のある工業製品や、JAN コードの付いた商品を扱うなら、埋める価値は高い項目です。
識別子が存在しない商品はどうするか
ハンドメイド品や、古い商品で型番が存在しないものもあります。この場合は、Does Not Apply(該当なし) という入力値が用意されています。
ただし、識別子が実在する商品で乱用しないでください。入力が面倒だからと該当なしにしてしまうと、その識別子で検索している買い手には届かなくなります。自分で機会を捨てることになります。
日本のセラーがつまずくところ
カテゴリの項目が商品に合わない
日本のアニメ関連商品や、海外に同等品がない商材では、カテゴリの項目が実態に合わないことがあります。
このときは、必須項目を無理のない範囲で埋めたうえで、説明文とタイトルで補うのが現実的です。項目に無理やり当てはめると、間違った絞り込みに出てしまいます。
中古品の項目
中古品では、状態に関する項目が別に用意されていることがあります。とくにトレーディングカードは、コンディションの扱いが他のカテゴリと違います。
英語の値をどう書くか
選択肢から選べる場合は迷いません。自由入力の場合は、同じ商品を売っている海外のセラーがどう書いているかを見るのが早道です。
タイトルの付け方と同じ考え方で、買い手が使う言葉に寄せてください。
埋める優先順位
すべてを完璧に埋めるのは、出品数が増えると現実的ではありません。優先順位をつけます。
- 必須項目 — 埋めないと出品も修正もできません。議論の余地なし
- 買い手が絞り込みに使いそうな項目 — ブランド、サイズ、色、型番。自分が買う立場で絞る項目を想像する
- 商品の識別に使われる項目 — 型番や識別番号があるものは入れる。該当する絞り込みに出られます
- 残りの推奨項目 — 時間があるときに
2 が効きます。「この商品を探している人は、何で絞るだろうか」と一度考えるだけで、埋めるべき項目は絞られます。

出品数が増えたときの運用
Item Specifics は、1件ずつなら大した手間ではありません。問題は、月に何十件も出すようになってからです。
同じような商品を繰り返し出しているのに、毎回ゼロから項目を埋めている。これが積み重なると、出品そのものが億劫になります。出品が止まれば、出品枠も使い切れません。
現実的な対策は2つです。
カテゴリごとに入力する値を決めておく。 自分が扱う商材のカテゴリで、どの項目に何を入れるかを一度決めてしまいます。次からは判断せず、写すだけになります。
まとめて直せる状態にしておく。 必須項目が増えたときに、どの出品が対象かを特定できるようにしておきます。
出品の型を持っておく
私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。
出品文やコンディション説明はテンプレートとして登録できるので、2品目からは呼び出して使うだけになります。同じような商品を繰り返し出すほど、この差は大きくなります。
すでに eBay で販売している方は、既存の出品を取り込んでそのまま管理を始められます。作成した出品は画面から eBay へ公開でき、公開中の内容を修正したときも、取り下げずに反映できます。
まとめ
- Item Specifics は、商品の属性を項目ごとに登録して絞り込みに使わせる仕組み
- 分類は Required(必須)・Recommended(推奨)・任意
- 一致する項目を入れていない限り、その絞り込み結果には出ない
- 必須項目は定期的に追加される。Required Soon の表示に気づいたら対応する
- 既存の出品を修正するときにも必須項目は求められる
- 値は選択肢から選ぶ。独自の表記はフィルタに一致しない
- 推測で埋めない。間違った値は、間違った絞り込みに出る
- 優先順位は、必須 → 買い手が絞りそうな項目 → 識別に使う項目 → 残り
よくある質問
Q1.商品説明に書いてあれば、項目は空欄でもいいですか
よくありません。説明文と Item Specifics は役割が違います。
説明文は読んでもらうためのもので、絞り込みには使われません。ブランドを説明文に書いていても、ブランドの項目が空欄なら、ブランドで絞った買い手には表示されません。
Q2.必須項目が増えたと通知は来ますか
出品や修正をするときに、必須項目や近日必須になる項目が画面上で示されます。Required Soon の項目は、いつ必須になるのかも確認できます。
裏を返せば、しばらく出品も修正もしていないと気づけません。月に一度は既存の出品を触って、状態を確認する習慣があると安全です。
Q3.推奨項目は全部埋めるべきですか
埋められるなら埋めたほうが有利です。eBay も、できるだけ多く追加することを推奨しています。
ただし、分からないものを推測で埋めるくらいなら空欄のほうがましです。間違った値は、間違った期待を持った買い手を呼び込みます。
Q4.一括で直したいのですが、どこから始めればいいですか
カテゴリ単位で進めてください。同じカテゴリなら求められる項目も同じなので、まとめて処理できます。
すべての出品を一度に直そうとすると終わりません。売れ筋のカテゴリ、出品数の多いカテゴリから順に片付けるのが現実的です。
Q5.項目を直すと検索順位に影響しますか
順位への影響は eBay が公開していないため、断定できません。
確実なのは、その項目で絞り込む買い手に表示されるようになることです。順位を気にするより、まず「表示される候補に入る」ことのほうが先だと思います。
この記事を書いた人
Trade Force 運営チーム
越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。
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