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eBay売上の受け取り方|Payoneerの設定・出金・為替と年会費の実際

この記事の3行要約

  • eBayの売上は eBay からPayoneerへ、Payoneerから日本の銀行口座へと2段階で移動する
  • 日本の銀行口座への送金自体は無料。実質のコストは為替の上乗せ分に集約される
  • 年会費29.95ドルは、連続する12か月の受取額が6,000ドルに満たない場合にのみ請求される
目次

はじめに

eBay で商品が売れても、その代金がそのまま自分の銀行口座に振り込まれるわけではありません。

売上は eBay が管理する決済の仕組みで一度預かられ、Payoneer(ペイオニア)のアカウントへ支払われます。そこから自分で日本の銀行口座へ出金して、はじめて手元のお金になります。

この構造を知らないまま販売を始めると、「売れたのに入金されない」「思っていた額より少ない」という混乱が起きます。どちらも、仕組みを先に理解しておけば防げるものです。

この記事では、売上が手元に届くまでの流れ、その途中でかかるコスト、そして出金のタイミングの決め方を整理します。アカウントの登録手順そのものは別の記事に譲り、ここはお金の話に集中します。

売上が手元に届くまでの流れ

まず全体像です。お金は 2 回移動します。

1 回目の移動は、eBay から Payoneer へです。頻度は自分で選べます。日次・週次・隔週・月次の 4 つから選択でき、支払いが開始されると Payoneer には数分で届きます。

2 回目の移動は、Payoneer から日本の銀行口座へです。こちらは自動ではなく、自分で出金の操作をします。ここで米ドルが日本円に換わります。

この 2 段階を押さえておくと、「eBay の売上画面では売れているのに、口座にお金がない」という状態が何を意味するのかが分かります。ほとんどの場合、どちらかの移動がまだ起きていないだけです。

Payoneer 以外の受け取り方は選べるのか

日本のセラーが eBay の売上を受け取る経路として、Payoneer 以外の選択肢は用意されていません。

PayPal はバイヤー側の支払い手段として登場することがありますが、セラーの受け取りは eBay の決済の仕組みを通じて Payoneer へ、という形に統一されています。

一方で、円に換えるタイミングは自分で選べます。Payoneer に米ドルのまま置いておき、為替を見て出金する。これは可能です。ただし、後述するとおりコストの構造を理解したうえでやることをおすすめします。

設定を後回しにしない

受け取りの設定が終わっていなければ、売れても資金を引き出せません。

本人確認には数日かかることがあり、書類に不備があれば差し戻されてさらに延びます。銀行口座の登録にも承認期間があります。

つまり、「売れてから設定すればいい」は成り立ちません。出品を始める前に、受け取りまでの経路を通しておくのが正しい順序です。

登録の通し手順(アカウント作成から出品者登録、本人確認まで)は、こちらの記事で順番に解説しています。

設定は 5 つの段階で進む

やることの全体像はこうです。細かい画面の操作は変わることがあるので、順序だけ頭に入れておいてください。

  1. eBay の支払い設定から始める — 自分で Payoneer のサイトへ行くのではなく、eBay 側の支払い設定から進めます。eBay に登録済みの情報が引き継がれるので、入力の食い違いが起きにくくなります
  2. Payoneer のアカウントを作る(すでに持っているなら連携する) — 氏名・生年月日・住所・連絡先を登録します
  3. 本人確認の書類を提出する — 顔写真付きの書類を撮影してアップロードします
  4. 日本の銀行口座を登録する — 出金先です。承認までに数日かかります
  5. eBay 側で連携を確定する — 支払いの設定画面に戻り、Payoneer との紐付けを完了させます

このうち、時間が読めないのは 3 と 4 です。その 2 つを先に動かして、待っている間に出品の準備を進めるのが効率のいい進め方になります。

受け取りの設定は 5 つの段階で進む — eBay の支払い設定から始める(登録済みの情報が引き継がれ、入力の食い違いが起きにくい)、Payoneer のアカウントを作る(氏名・生年月日・住所・連絡先を登録する)、本人確認の書類を提出する(顔写真付きの書類を撮影してアップロードする)、日本の銀行口座を登録する(出金先。承認までに数日かかる)、eBay 側で連携を確定する(支払いの設定画面に戻り、紐付けを完了させる)、時間が読めないのは 3 と 4。先に動かして、待つ間に出品の準備を進める

先に用意しておくもの

作業を中断しないために、次のものを手元に揃えてから始めてください。

用意するもの補足
顔写真付きの本人確認書類明るい場所で、四隅が切れないように撮影できる状態にしておく
日本の銀行口座の情報銀行名・支店・口座種別・口座番号・名義
住所の英語表記郵便番号から番地まで、eBay 側の登録と揃える
電話番号認証コードを受け取れる番号

氏名の表記は、書類・eBay・Payoneer の 3 つで揃えます。 ローマ字のつづり方(Ito と Itoh など)やミドルネームの有無で食い違うと、確認が通りません。ここは想像以上によくあるつまずきです。

本人確認でつまずかないために

差し戻しの理由は、だいたい決まっています。

差し戻しの理由対策
画像が不鮮明明るい場所で撮り直す。反射と影を避ける
書類の端が切れている全体が枠に収まる位置で撮る
氏名が eBay 側と一致しないつづり・ミドルネーム・ハイフンまで揃える
有効期限が切れている期限内の書類を使う
住所が古い現住所に更新してから撮る

差し戻されると、そのぶん確認が延びます。一度で通すつもりで丁寧に用意するほうが、結果的に早く販売を始められます。

銀行口座の登録は表記が命

出金先の口座を登録するとき、名義は銀行に登録したとおりの表記で入力します。カタカナで作った口座はカタカナ、英字なら英字です。漢字は使えません。

口座名義は Payoneer のアカウント名義と一致している必要があります。家族名義の口座は使えません。

登録後、口座が承認されるまでに数日かかります。ここも「売れてから」では間に合わない部分です。

かかるコストを正確に把握する

日本の銀行口座への送金そのものは無料です。実質のコストは、為替の上乗せに集約されます。

ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

送金手数料はかからない

Payoneer から日本の銀行口座への送金は、手数料なしで行えます。国内の銀行振込と同じ扱いで届くため、SWIFT 送金のような国際送金手数料や、受取側の銀行が引く手数料も発生しません。

「海外から送金されるから手数料が高いのでは」という心配は不要です。

実質のコストは為替手数料に乗っている

代わりに、米ドルを日本円に換えるところで為替手数料がかかります。

Payoneer は、金融機関から取得した卸売の為替相場をもとにレートを決め、そこに上乗せします。日本語の案内では「外国為替相場公表中値レートに 1〜2% のみ加算されたレート」、別の説明では「市場為替レートの適用に加えて、最大 2% の為替手数料」と書かれています。

さらに料金表では、異なる通貨での出金は取引金額に対して 1〜4%、多通貨間の両替は 0.5% と案内されています。

つまり、「一律 2%」ではありません。出金の仕方によって上乗せの幅は変わります。入金額が想定と違うときは、事故を疑う前にレートと上乗せ分を確認してください。

円に換えず、ドルのまま置いておく選択

Payoneer に米ドルのまま置いて、円安のタイミングで出金する。この運用自体は可能です。

ただし、為替の予測で利益を取りに行くのは販売とは別の商売です。仕入れの資金が必要なタイミングで動かせなくなるリスクもあります。基本は「定期的に出金して確定させる」を勧めます。為替差損益の記帳については、確定申告の記事で扱っています。

年会費が発生する条件

Payoneer には年会費 29.95 米ドルがあります。ただし、これは無条件で請求されるものではありません。

連続する 12 か月間で受け取った金額の合計が 6,000 米ドル(または同等額)に満たなかった場合にのみ請求されます。

裏返せば、12 か月で 6,000 ドル以上を受け取っていれば請求されません。始めたばかりで販売が少ない時期や、休んでいた期間が長いときに引かれる、という性質のものです。

年会費を避けるためだけに無理に売上を作る必要はありませんが、年間の受け取り額がこの線の近くにいるなら、意識しておく価値はあります。1 年で 6,000 ドルは、月あたり 500 ドル前後の受け取りです。

カードを使うときは別のコスト

Payoneer のカードで支払いをする場合は、Mastercard の公式レートに最大 3.5% の国際取引手数料が加算されます。

出金して円で使うのと、カードで直接使うのとでは、上乗せの率が違うということです。

なお、eBay の手数料そのもの(落札手数料国際出品手数料)は、この記事の範囲外です。手取りの計算はこちらで整理しています。

出金サイクルの決め方

eBay から Payoneer への支払い頻度は、日次・週次・隔週・月次から選べます。

判断の軸は 2 つです。

資金繰り。 仕入れの回転を早くしたいなら、頻度は高いほうが有利です。売れた代金が早く手元に来れば、次の仕入れに回せます。

手間。 頻度が高いほど、記帳する明細の件数は増えます。月次の集計をまとめてやりたいなら、頻度を落とすほうが楽です。

始めたばかりの時期は、入金の流れを体で覚えるために頻度を高くしておくのがおすすめです。売れてから手元に届くまでの実際の日数が分かると、資金の計画が立てられるようになります。

Payoneer から銀行口座への出金は、これとは別に自分のタイミングで行います。少額のうちは出金の条件を確認してから操作してください。

まとめて出すか、小刻みに出すか

日本の銀行口座への送金自体は無料なので、「回数をまとめれば送金手数料が浮く」という節約は成立しません。

判断の材料になるのは為替です。まとめて出せば、そのときのレートで一括して換わります。小刻みに出せば、レートは平均されます。どちらが得かは事後にしか分かりません。

だからこそ、私たちは「決めた頻度で機械的に出す」ことを勧めます。相場を読む時間を販売に使うほうが、多くのセラーにとっては利益が大きいはずです。

出金してから着金するまで

Payoneer の案内では、出金の手続きをすると 3〜5 営業日以内に指定した銀行口座へ入金されるとされています。国内の銀行振込として届くため、着金してしまえば普通の入金と同じ扱いです。

つまり、今日出金しても、今日は使えません。カードの引き落とし日や仕入れの支払いに合わせるなら、その分だけ前倒しで操作しておく必要があります。

初回はここに加えて口座の承認期間もかかります。最初の 1 回だけは、余裕を持って試しておくのが安全です。

記録は毎月そろえておく

受け取りの経路が動き始めたら、記録を残す習慣を先に作っておくと後が楽です。

売上が立った日、eBay から Payoneer へ支払われた日、円に換えて出金した日。この 3 つは別の日で、適用されるレートも違います

確定申告では、この違いが為替差損益として効いてきます。1 年分をまとめて遡ろうとすると、レートを一件ずつ調べ直すことになります。月に一度、その月の入金明細と出金記録を保存しておくだけで、この作業は消えます。

入金がないときの確認手順

「売れたのに入金されない」ときは、どの段階で止まっているかを順に見ます。

症状まず確認するところ
eBay 上は売上があるが Payoneer に届かない本人確認が完了しているか。支払いの設定が終わっているか
初回の入金が遅い支払いに保留がかかっていないか。発送と追跡の反映が済んでいるか
Payoneer から銀行口座へ出金できない口座の承認が完了しているか。残高が出金の条件を満たしているか
連携が完了しない氏名・住所の表記が eBay 側と一致しているか

新しいアカウントや取引実績の浅いアカウントでは、支払いに保留がかかることがあります。この場合、発送と追跡の反映が進めば解消していきます。焦って問い合わせる前に、自分の発送が完了しているかを確認してください。

本人確認が差し戻されている場合は、通知を確認して指摘された書類を差し替えます。何度も通らないときは、Payoneer のサポートに理由を問い合わせるのが結局は最短です。

入金額と売上を突き合わせる

受け取りの経路が整ったら、次は、売上と入金が合っているかを確認する習慣です。

eBay の売上金額、差し引かれた手数料、返金、そして実際に入金された額。これらを月ごとに突き合わせておくと、手数料の変更や返金の発生に早く気づけます。確定申告のときに 1 年分を遡る作業も消えます。

月に一度、次の 4 つを並べるだけで十分です。

見るものどこで見るか何に気づけるか
その月の売上と手数料eBay 側の明細手数料の変更、返金の発生
eBay から Payoneer への入金Payoneer の履歴保留されている取引がないか
円に替えた額と適用レート出金の記録為替の上乗せ分、記帳に使うレート
銀行口座への着金通帳・明細出金の漏れ、着金の遅れ

この 4 つがつながらない月は、どこかで何かが止まっています。気づくのが早いほど、原因も特定しやすくなります。

この突き合わせを毎月手作業でやるのは、正直に言って面倒です。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。売上は自動で集計され、期間を指定して販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額、そして手元に入る入金額まで数字で確認できます。

「売れているのにお金が残らない」という状態から抜け出すには、まず手元に残る額を見えるようにするところからです。

まとめ

  • eBay の売上は、eBay → Payoneer → 日本の銀行口座の 2 段階で移動する
  • eBay から Payoneer への頻度は日次・週次・隔週・月次から選べる
  • 日本の銀行口座への送金は無料。コストは為替の上乗せに集約される
  • 上乗せは一律ではない。公表中値に 1〜2%、出金の仕方によっては 1〜4% と案内されている
  • 年会費 29.95 ドルは、連続 12 か月の受取が 6,000 ドル未満のときだけ請求される
  • 本人確認と口座登録には数日かかる。出品を始める前に通しておく
  • 氏名と口座名義の表記を揃える。漢字は使えない

よくある質問

Q1.

売れてから受け取りの設定をしても間に合いますか

A1.

間に合わないと考えてください。本人確認にも銀行口座の承認にも数日かかります。

その間、売上は引き出せません。バイヤーへの発送は待ってくれないので、入金だけが止まった状態で仕入れを続けることになります。始める前に済ませておくのが正解です。

Q2.

家族名義の銀行口座は登録できますか

A2.

できません。口座名義は Payoneer のアカウント名義と一致している必要があります。

事業の形態を変える(法人化するなど)場合は、別途手続きが必要になります。

Q3.

円に換えず、米ドルのまま貯めておくのは得ですか

A3.

為替が有利に動けば得ですし、不利に動けば損です。それだけの話で、確実に得をする方法ではありません。

判断の材料になるのは、その資金をいつ使う予定かです。仕入れに使う予定が近いなら、為替を待つより確定させたほうが商売は回ります。為替差損益は申告にも関わるので、記帳のルールを先に決めておいてください。

Q4.

年会費を請求されました。返してもらえますか

A4.

年会費は、連続する 12 か月間の受取額が 6,000 米ドルに満たない場合に請求されるものです。条件に該当していれば、規定どおりの請求ということになります。

納得がいかない場合や、状況に心当たりがない場合は、Payoneer のサポートに直接確認してください。この記事のような第三者の解説ではなく、自分のアカウントの記録で確かめるのが確実です。

Q5.

入金額が計算と合いません。どこを見ればいいですか

A5.

順番に切り分けます。まず eBay 側で、その期間の売上から差し引かれた手数料と返金を確認します。次に Payoneer 側で、出金時に適用されたレートと上乗せ分を確認します。

多くの場合、差の正体は為替の上乗せ返金の反映タイミングです。毎月同じ手順で突き合わせておくと、ズレが出たときにすぐ気づけます。

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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