eBayで支払われないときの対応|4日待ってキャンセルするまでの手順
この記事の3行要約
- バイヤーの支払い期限は4日。セラーは4暦日を過ぎてから、注文の30日以内にキャンセルできる
- 理由に「Buyer hasn't paid」を選べば落札手数料はクレジットの対象になり、出品も自動で戻る
- 4日で自動的にキャンセルする設定があり、その取引に付いた評価も削除される
はじめに
商品が売れた通知が来て、喜んで梱包の準備をする。ところが、支払いがされない。
数日待っても動きがない。催促していいのか、いつまで待てばいいのか、勝手にキャンセルすると自分の評価が下がるのではないか。この宙ぶらりんの状態が一番よくありません。
未払いには、eBay が決めた手続きがあります。その手続きに沿って進めれば、落札手数料は戻り、商品も再び売れる状態に戻ります。取引不良として記録されることもありません。
「購入から 2 日で Unpaid Item Case(未払いのケース)を開く」「ケースを開いて 4 日待って閉じる」という説明を見かけることがあります。
現在 eBay が案内しているのは、4 暦日を待ってから注文をキャンセルするという流れです。この記事は現在の案内に沿って書いています。
未払い(Unpaid Item)の期限は 4 日
まず、時間の決まりを押さえます。
バイヤーは、購入または落札から 4 日以内に支払う必要があります。
そしてセラーは、4 暦日が経過したあと、注文から 30 日以内に注文をキャンセルできます。このとき理由として「Buyer hasn't paid(バイヤーが支払っていない)」が選べるようになります。
キャンセルすると落札手数料は返金されるか
「Buyer hasn't paid」でキャンセルすると、次のことが起きます。
- 落札手数料のクレジットを受けられます(支払いを受け取れずキャンセルした場合の扱い)
- 出品は自動的に再出品されます。宙に浮いた在庫が売れる状態に戻ります
- バイヤーのアカウントに、未払いによるキャンセルが記録されます
つまり、正しい理由でキャンセルすれば、失うものはほとんどありません。問題になるのは、理由を間違えたときだけです。
支払われていないのに「Out of stock」(在庫切れ)を選ぶ。慌てているとやってしまいがちですが、これは自分に責任があるキャンセルとして扱われます。理由の選択は、必ず実態に合わせてください。

キャンセル理由の選び方そのものは、別の記事で詳しく整理しています。
待っている 4 日は、売れない 4 日でもある
見落とされがちですが、支払い待ちの状態にはもうひとつのコストがあります。
その商品は「売れた」ことになっているので、他のバイヤーは買えません。支払う気のない相手を待っている 4 日間、本当に買いたい人がいても手が出せない状態が続きます。
一点ものを扱っているほど、この損失は大きくなります。再出品したときには、買おうとしていた人はもういません。
この機会損失を減らす唯一の方法が、後述する即時支払いの設定です。支払いが完了して初めて取引が成立する形なら、待つ時間そのものが発生しません。
待っている 4 日のあいだにやること
4 日は、ただ待つ時間ではありません。
未払いの多くは、悪意ではなく支払い手続きの途中で止まっているだけです。カードが通らなかった、操作の途中で離脱した、購入したこと自体を忘れている。連絡すれば普通に支払われる、というケースは珍しくありません。
1〜2 日目: 軽く声をかける
Hi, thank you for your purchase of [商品名]. I noticed the payment hasn't gone through yet. If you ran into any trouble at checkout, please let me know — I'm happy to help. Once payment is complete, I'll ship it out right away.
(ご購入ありがとうございます。まだお支払いが確認できておりません。決済でお困りのことがあればお知らせください。お支払いが完了しましたらすぐに発送いたします。)
責める調子にしないでください。この段階では、まだ買う気がある相手であることのほうが多いです。
3〜4 日目: 期限を伝える
Hi, I'm following up on your order of [商品名]. If payment isn't completed within the next 24 hours, I'll need to cancel the order so the item can be listed again. If you no longer wish to purchase, just let me know — I can cancel it right away, no problem at all.
(ご注文の件で再度ご連絡します。24 時間以内にお支払いが確認できない場合、商品を再出品するために注文をキャンセルさせていただきます。ご購入をやめられる場合はお知らせください。すぐにキャンセルの手続きをいたします。)
「やめてもいい」と伝えるのが要点です。キャンセルしたいのに言い出せず、そのまま放置している人はかなりいます。逃げ道を用意すると、返事が来ます。
バイヤーからキャンセルを希望された場合
相手から取り消しを希望されたなら、その旨でキャンセルします。話がついているなら、それが実態に合った理由です。
いずれにせよ、やり取りは eBay のメッセージ上で残してください。あとから経緯を説明する必要が出たとき、記録がすべてです。
自動でキャンセルする設定
ここは、多くの記事が触れていない部分です。
eBay には、4 日間支払いがない注文を自動的にキャンセルする設定があります。販売の設定から有効にできます。
この設定で処理された場合、その未払い取引に対してバイヤーが残した評価も削除されます。支払わないまま低い評価だけ置いていく、という一番割に合わないパターンを防げます。
キャンセル後の再出品も、自動で行われるように設定できます。
出品数が増えるほど、支払い待ちの取引を目視で追いかけるのは無理になります。取りこぼしを仕組みで防ぐという意味で、ここは設定しておく価値があります。
高額な商品や、事前にやり取りをしてから購入してもらう商品では、機械的にキャンセルされると困る場面もあります。
「4 日でばっさり切る」ことに抵抗があるなら、手動で運用しつつ、支払い待ちを毎日確認する習慣のほうを作ってください。どちらかは必要です。
dispute を開いた場合の期限
支払いに関する dispute(申し立て)を開いた場合は、別の期限があります。
開始から 36 日以内に完了させる必要があります。この期間内に閉じないと eBay が自動的に閉じ、そのときは落札手数料の返金を受けられず、バイヤーのアカウントにも記録されません。
つまり、放置は一番損です。開いたなら、閉じるところまでやってください。
未払いを起こさせない設定
対処より予防のほうが、時間もお金も減りません。
Buyer Requirements でブロックする
購入条件(Buyer Requirements)の設定で、次のようなバイヤーを制限できます。
- 未払いによるキャンセルの履歴があるバイヤー(たとえば、12 か月以内に 2 件の未払いキャンセルを起こしたバイヤー)
- 直近 10 日間に、指定した数以上の自分の商品を購入・入札しているバイヤー
設定は、既存の出品と今後の出品にまとめて適用できます。一度決めれば、以後は効き続けます。
未払いを繰り返す人は、繰り返す傾向があります。ここを止めるだけで、対応の総量はかなり減ります。
即時支払いを使う
固定価格の出品では、即時支払い(Immediate Payment Required)を設定できます。支払いが完了して初めて購入が成立する形になるので、そもそも未払いが発生しません。
この設定では、購入が完了するまで出品は他のバイヤーからも購入できる状態が続きます。先に支払った人のものになる、という分かりやすい仕組みです。
未払いに悩んでいるなら、まずここから変えるのが一番早いと思います。
なお eBay は、ベストオファーの前に支払い方法の登録を求める仕組みもテストしています。値下げ交渉から未払いにつながる流れも、いずれ減っていくかもしれません。
支払い待ちを見失わない
未払いの対応で怖いのは、忘れることです。4 日待って、30 日以内にキャンセルする。この期限は、支払い待ちの取引が 1 件だけなら覚えていられますが、他の発送に追われていると簡単に頭から抜けます。
私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。
eBay で売れた注文は自動で取り込まれ、いまどの状態にあるのかが一覧で分かります。支払い待ちのまま止まっている取引を見失わないというのは、期限が決まっている手続きでは効きます。
バイヤーからのメッセージも同じ画面に届き、そのまま返信できます。催促の連絡と、その後の返事を同じ場所で追えます。
商品と在庫も一元管理されるので、未払いで止まっている商品がどれなのか、再出品したのかどうかを追いかけられます。
まとめ
- バイヤーの支払い期限は 4 日
- セラーは 4 暦日を過ぎてから、注文の 30 日以内に「Buyer hasn't paid」でキャンセルできる
- 正しい理由でキャンセルすれば、落札手数料はクレジットの対象、出品は自動で再出品、バイヤーに記録が残る
- 自分側の理由(在庫切れなど)でキャンセルすると、取引不良になり手数料も戻らない
- 4 日で自動的にキャンセルする設定がある。その取引に付いた評価も削除される
- dispute を開いたら 36 日以内に完了させる。放置すると手数料も記録も失う
- 予防は購入条件でのブロックと即時支払いの 2 つ
よくある質問
Q1.4 日経つ前にキャンセルできますか
「Buyer hasn't paid」という理由は、4 暦日が経過してから選べるようになります。
それより前にキャンセルしたい場合は、バイヤーと話がついている必要があります。話がついていないのに別の理由でキャンセルすると、自分の責任として記録されます。急がば回れです。
Q2.支払われないまま 30 日を過ぎてしまいました
キャンセルの期限を過ぎると、手続きの選択肢が狭まります。注文から 30 日という期限は、支払い待ちの取引を放置しないための線だと考えてください。
出品数が増えると、こういう取りこぼしが必ず出ます。自動でキャンセルする設定を使うか、支払い待ちを毎日見る習慣を作るか、どちらかで防いでください。
Q3.キャンセルしたらバイヤーに恨まれませんか
手続きとして正しく処理する限り、こちらに落ち度はありません。
とはいえ、印象を悪くしないことはできます。キャンセルの前に一度連絡を入れること。そして、「やめてもいい」という選択肢を伝えることです。黙って処理されるのと、事前に案内があるのとでは、受け取り方がまったく違います。
Q4.未払いが続きます。何から変えるべきですか
固定価格の出品なら、即時支払いの設定が最も効きます。支払いが完了して初めて取引が成立するので、未払いという状態自体が生まれません。
そのうえで、購入条件で未払いの履歴があるバイヤーをブロックしてください。この 2 つで、対応に使う時間は大きく減ります。
この記事を書いた人
Trade Force 運営チーム
越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。
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