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eBayのTime Away(不在設定)|止める30日・続ける15日の使い分け

この記事の3行要約

  • Time Awayは販売を止めるなら最長30日、販売を続けるなら最長15日という上限がある
  • 発送までの日数と配達予定日は自動で延長されるが、オファー経由の取引など対象外がある
  • 不在の開始前に売れた注文を発送する義務は残る。設定日は「発送を終えた日」に合わせる
目次

はじめに

旅行、入院、引っ越し、遠方の冠婚葬祭、仕入れのための出張。

eBay で販売をしていると、数日から数週間、発送ができない期間はどうしても発生します。

このとき何もせずに出品を放置すると、注文は入り続けます。発送が遅れ、バイヤーからの問い合わせに返せず、評価に傷がつく。休暇から戻ったら、指標が落ちていて出品の露出まで下がっていた——というのは、避けられる事故です。

eBay には、こうした期間のために Time Away(不在設定) が用意されています。

この記事では、Time Away の 2 つの選び方と上限、設定のタイミング、そしてTime Away を設定しても守られない部分まで整理します。最後の点が抜けると、設定したのに事故が起きます。

Time Away(不在設定)でできること

Time Away は、発送ができない期間をあらかじめ eBay に伝えておく設定です。ストア契約がなくても、すべてのセラーが使えます。

やることは 2 つの選択です。

販売を続ける(Allow item sales)販売を止める(Pause item sales)
出品の見え方表示されたまま。不在であることが示される固定価格の出品が検索結果から隠れる
購入できるできない
期間の上限最長 15 日最長 30 日
良いところ売上が止まらない。配達予定日と発送日数は自動で延びる発送の義務が発生しない。期間が読めなくても使える
つらいところ戻った日に注文がまとめて来る固定価格の出品が検索結果から隠れる
向いている場面数日〜2 週間程度で、注文を止めたくないとき発送を完全に止めたいとき、期間が読めないとき

販売を続ける場合

出品はそのまま表示され、バイヤーは購入できます。あなたが不在であることが商品ページに示され、配達予定日は自動で先に延びます。

発送までの日数(handling time)も自動で加算されるので、出品を 1 件ずつ編集する必要はありません。固定価格の出品にもオークションにも適用されます。

売上を止めたくない短めの不在に向いています。ただし戻ってきた日に、溜まった注文を一気に発送することになります。復帰直後の作業量を見積もったうえで選んでください。

販売を止める場合

固定価格の出品が検索結果から隠れ、バイヤーは購入できなくなります。出品そのものが消えるわけではなく、期間が終われば戻ります。

反映には 1〜2 時間かかります。出発の直前に設定して、そのまま家を出るという使い方は避けてください。

期間の上限に注意

販売を続ける設定は最長 15 日、販売を止める設定は最長 30 日です。

30 日を超える不在は Time Away だけでは吸収できません。長期の休業が決まっているなら、出品そのものを整理する(取り下げる)前提で計画を立ててください。「設定しておいたから大丈夫」と思ったまま期間が切れるのが、最も危ないパターンです。

どちらを選ぶか

判断の軸は 3 つです。

期間。 まず上限に収まるかを見ます。15 日を超えるなら選択肢は「販売を止める」だけになります。

復帰直後に使える時間。 販売を続ける設定は、戻った日に発送作業がまとめて来ます。復帰翌日から本業が忙しいなら、止めておくほうが安全です。

扱っている商品。 一点ものを中心に扱っているなら、不在中に売れても在庫の心配はありません。仕入れ先から取り寄せて発送する形なら、不在中に仕入れ先の在庫が消える可能性を考える必要があります。

代表的な場面で言えば、数日の国内出張なら販売を続ける、年末年始をまたぐ 2 週間なら販売を止める、入院のように期間が読めないなら止めたうえで期間を延長する、という選び方になります。

設定のタイミングと事前準備

Time Away を設定しても、不在が始まる前に売れた注文を発送する義務は残ります。

これは eBay 自身が明記しています。設定は「これから入る注文」に効くもので、すでに入っている注文を免除するものではありません。

したがって、正しい順番はこうなります。

出発の 2〜3 日前には設定する

設定そのものは数分で終わりますが、その前に受注済みの発送を終わらせる必要があります。この作業に何日かかるかで、逆算の日程が決まります。

出発前日の夜に慌てて設定するのではなく、発送を終えた時点で設定を入れる。これが一番事故が少ない順序です。

不在に入る前のチェックリスト

設定ボタンを押す前に、次の 6 つを済ませておくと、戻ってきたときの負担がまったく違います。

#やることなぜ
1受注済みの注文を発送し切る不在前に売れた注文の発送義務は残るため
2追跡番号の登録まで終わらせる発送済みでも登録漏れがあると指標に効く
3出しているオファー・値下げ交渉を整理するTime Away の自動延長が効かないため(後述)
4仕入れ先の在庫が不安定な商品を取り下げる復帰時に一斉に売れて欠品するのを防ぐため
5未解決のケース・返品リクエストを片付ける放置すると評価の指標に直結するため
6自動返信の文面に日付を入れる日付のない案内はバイヤーを不安にさせるため

このうち 5 は忘れがちです。返品や未解決のケースはこちらが不在でも期限が進みます。出発前に片付けられないものがあるなら、その 1 件だけは移動中でも対応する前提で持っていくことになります。

配送業者の休業日も足して考える

年末年始や大型連休では、自分が戻っていても集荷や窓口が動いていない日があります。

不在の終了日を「帰国日」で設定すると、実際に発送できるのは数日後になります。発送できる最初の日を終了日にするのが安全です。バイヤーに約束するのは、自分が家に着く日ではなく、荷物が動き出す日です。

設定する場所

My eBay の Account settings(アカウント設定)にある Time Away settings から設定します。

同じ画面で、期間中にバイヤーから届いたメッセージへの自動返信も設定できます。「Automatic response」の項目で自動返信を有効にし、期間と文面を入れておきます。

自動返信メッセージの書き方

自動返信に入れる情報は 3 つで足ります。

  1. 不在の期間(開始日と終了日)
  2. 発送を再開する日
  3. 返信がいつになるか

長い謝罪は要りません。バイヤーが知りたいのは「いつ届くのか」だけです。

販売を続けているときの文面

Thank you for your message. I am currently away and will return on [復帰日]. Orders placed during this period will be shipped on [発送再開日]. I will reply to your message within 2 business days after my return. Thank you for your patience.

(メッセージありがとうございます。[復帰日] まで不在にしております。この期間のご注文は [発送再開日] に発送いたします。ご返信は復帰後 2 営業日以内にいたします。)

販売を止めているときの文面

Thank you for your interest in our store. We are temporarily away, and our listings are paused until [復帰日]. We will resume listing and shipping on [再開日]. We look forward to serving you then.

(ご覧いただきありがとうございます。[復帰日] まで出品を一時停止しております。[再開日] より出品と発送を再開いたします。)

日付は毎回書き換える前提で、テンプレートの日付部分は空欄にして保存しておくと使い回せます。年月日を入れ忘れた文面ほど、バイヤーを不安にさせるものはありません。

Time Away でも守られないもの

ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

Time Away は万能ではありません。自動で発送日が延長されない取引があります。

  • セカンドチャンスオファー
  • 自動で承認されたオファー
  • 保留中のカウンターオファー(値下げ交渉)
  • 不在期間中に成立した、セラー側から出したオファー
  • 現地引き取り・店舗受け取りを指定した出品
  • デジタル商品
  • Authenticity Guarantee の対象となるスニーカー

つまり、ベストオファーセカンドチャンスオファーを走らせたまま不在に入ると、そこだけ通常の発送期限で動くということです。

不在の前には、出しているオファーを止めるか、期限が不在期間にかからないように整理してください。値下げ交渉を受け付けたまま出発するのは、思っているより危険です。

在庫の変化は止まらない

もう一つ、設定では止められないものがあります。仕入れ先の在庫です。

販売を止めていても、在庫切れは不在中に静かに進みます。そして復帰した瞬間、出品は一斉に元へ戻ります。

このとき、仕入れ先から消えた商品の出品も一緒に戻ります。復帰初日にそれが売れると、キャンセルするしかありません。在庫切れによるキャンセルは取引不良率(Defect Rate)に直結するので、休暇明けに評価を落とす典型がここです。

対策は 2 つです。不在に入る前に、仕入れ先の在庫が不安定な商品を先に取り下げておくこと。そして復帰直後に、出品を再開する前へ在庫の確認を挟むことです。

不在中も、期限だけは進む

Time Away が止めてくれるのは、新しい注文発送までの日数です。それ以外は動き続けます。

とくに、次の 3 つには期限があります。

起きること期限
返品のリクエストが開かれたセラーの対応は 3 営業日以内
商品が届かないと申告されたセラーの対応は 3 営業日以内
落札されたのに支払われない4 暦日を過ぎてからキャンセルできる

3 営業日を過ぎると、どちらからでも eBay の介入を求められます。セラーが解決しないまま終了したケースとして記録されると、これは評価の指標に直接効きます。

不在中も進む 3 つの期限 — 3 営業日以内 返品のリクエストに対応する(過ぎると eBay の介入を求められる)、3 営業日以内 商品が届かない申告に対応する(解決しないまま終了したケースは評価の指標に直接効く)、4 暦日の経過後 未払いを理由にキャンセルできる(落札されたのに支払われないとき)、Time Away が止めるのは新しい注文と発送までの日数だけ。1 日 5 分は確認する

つまり、長い不在に入るなら「まったく見ない」わけにはいきません。1 日 5 分でいいので、リクエストが開かれていないかだけ確認する時間を作ってください。旅行先でも、それくらいはできるはずです。

短い休暇なら Time Away を使わずに済ませる

短い不在であれば、設定そのものが要らない場合もあります。

判断の分かれ目は、発送までの日数(handling time)にどれだけ余裕があるかです。普段から 1 営業日で設定していると、2 日空けるだけで遅延になります。3 営業日で設定していれば、週末をまたいでも吸収できます。

余裕を持たせると売れなくなる、とは限りません

発送までの日数を延ばすと、配達予定日が後ろにずれます。それを嫌って 1 営業日に設定している人は多いはずです。

ただ、遅延を出して評価を落とすほうが、長い目で見れば高くつきます。本業がある、家を空けることがあるという前提なら、最初から現実的な日数にしておくほうが安全です。

短い不在のたびに設定を変えるより、普段の設定を自分の生活に合わせておく。これが一番手間のかからない対策です。

復帰したらやること

戻ってきた日にやることを、順番まで決めておきます。

  1. Time Away を解除する(自動返信も忘れずに戻す)
  2. 在庫を確認してから出品を戻す — 仕入れ先で消えた商品を先に取り下げる
  3. 溜まった注文を発送する — 追跡番号の登録まで終えて 1 件
  4. メッセージに返信する — 自動返信で「2 営業日以内」と伝えたなら、それを守る
  5. 指標を確認する — Seller Hub のパフォーマンスから確認する

取引不良率など、指標はどこを見るか

見るのは 2 つです。

取引不良率は 2% 以下。 これを超えると基準を満たさなくなります。

セラーが解決しないまま終了したケースは 2 件以下(取引の 0.3% 以下)。 不在中に放置したケースがあると、ここに効いてきます。

評価は毎月 20 日に行われます。評価の対象になる期間は取引量で変わり、直近 3 か月の取引が 400 件未満なら過去 12 か月、400 件以上なら過去 3 か月です。

取引量が少ないセラーほど評価期間が長い、つまり一度の失敗が長く残るということです。休暇のたびに 1 件ずつ不良を増やしていると、なかなか抜けられません。ここは慎重になる価値があります。

出荷遅延率や追跡番号の登録も見られています。販売を続ける設定で不在に入った場合は、復帰後の発送でここを崩さないようにしてください。

指標の見方そのものは、Seller Hub の使い方の記事で詳しく整理しています。

不在中も、戻る場所を散らかさない

不在の設定は eBay 側で完結しますが、復帰したときに何から手を付けるかは自分の管理の仕方で決まります。

注文がメールボックスに埋もれ、どれを発送したか分からず、在庫表がいつの時点のものか思い出せない。この状態から復帰初日を始めるのは、それ自体が事故のもとです。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。

不在の間も eBay で売れた注文は自動で取り込まれ、出荷待ちのタスクとして積み上がります。復帰したら、その一覧を上から片付ければ終わりです。「どれを発送したか」を思い出す作業が要りません。

仕入れ先の在庫と価格の変化を見張る在庫監視ツールも用意しています。不在の間に何が変わったのかを、戻ってから記録として追える状態にしておけます。

まとめ

  • Time Away は、販売を続けるなら最長 15 日止めるなら最長 30 日
  • 30 日を超える不在は、Time Away ではなく出品の整理で対応する
  • 発送までの日数と配達予定日は自動で延びる。手で編集しない
  • オファー経由の取引などは自動延長の対象外。不在前にオファーを整理する
  • 不在の開始前に売れた注文の発送義務は残る。発送を終えてから設定する
  • 復帰したら、出品を戻す前に在庫を確認する
  • 指標は取引不良率 2% 以下、未解決のケース 0.3%(2 件)以下

休むこと自体は、まったく問題ありません。問題になるのは、休むと決めた日に何も設定しないことだけです。

よくある質問

Q1.

3 日程度の不在でも設定したほうがいいですか

A1.

発送までの日数の設定に余裕があるなら、必ずしも必要ではありません。

ただ、発送できない日が土日祝と重なると実際の遅れは数日伸びます。予定より 1 日でも延びる可能性があるなら、設定しておくほうが気は楽です。設定を入れて困ることはありません。

Q2.

期間の途中で予定が変わったら延長できますか

A2.

設定は変更できます。ただし、上限(販売継続 15 日 / 販売停止 30 日)の範囲内である必要があります。

予定が読めない不在なら、最初から販売を止める設定にして、余裕を持った終了日を入れておくほうが安全です。早く戻れたときに解除するのは簡単ですが、上限に達した状態で延ばすことはできません。

Q3.

販売を止めると検索順位は落ちますか

A3.

販売を止めている間、固定価格の出品は検索結果に出ません。その期間の露出がなくなる以上、戻した直後に以前と同じ流入があるとは限りません。

とはいえ、発送遅延や在庫切れキャンセルで指標を落とすほうが、影響は長く尾を引きます。露出の一時的な低下と、評価の低下を天秤にかけるという判断です。数週間の不在なら、私たちは止めるほうを勧めます。

Q4.

オークション形式の出品はどうなりますか

A4.

販売を止める設定で隠れるのは固定価格の出品です。オークションは進行中の入札があるため、扱いが変わります。

発送までの日数と配達予定日の自動延長は、オークションにも適用されます。ただし、落札されれば発送の義務は発生します。長期の不在に入るなら、オークションは終了日が不在の前に収まるように出品するか、不在前に整理しておくのが確実です。

Q5.

不在中に届いたメッセージは、自動返信だけで済ませていいですか

A5.

自動返信は「読んでいない」ことを伝えるための仕組みで、返信そのものではありません。

復帰したら、個別の返信が必要なものを拾ってください。特に商品の状態や発送方法についての質問は、答えないままにすると購入の機会を失うだけでなく、あとからケースに発展することもあります。

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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