eBayのカメラ出品|動作確認をどこまで書くか、現状品との線を引く
この記事の3行要約
- カメラの出品で買い手が知りたいのは、状態のランクではなく「何をどこまで確かめたか」
- 日本の中古カメラの慣行ランクは、eBayのコンディション区分とは別のもの
- 確認していない項目は「確認していない」と書く。確認して不具合を知っているなら書かない選択はない
目次
- 1.はじめに
- 2.eBayのカメラ出品では、状態のランクより先に動作が問われる
- 3.日本の中古カメラの独自ランクは、eBayの区分ではない
- 4.eBayが用意しているカメラのコンディション区分
- 4-1.整備したカメラに、再生品の区分は使えるか
- 5.カメラの動作確認は、項目を決めてから行う
- 5-1.本体で見る項目
- 5-2.レンズで見る項目
- 5-3.電気系で見る項目
- 5-4.確認の順番を、1台ぶん書き下す
- 6.カメラの確認結果を、英語の項目名で書く
- 7.「動作未確認」と書けるカメラ、書けないカメラ
- 8.動作確認の道具を先に揃えると、カメラで書ける範囲が変わる
- 9.ジャンク・現状品としてカメラを出すときの線
- 10.同じマウント名でも、カメラの世代で互換が変わる
- 11.完動品として出すカメラのほうが、書くことが多い
- 12.カメラの説明で、書いた瞬間に不利になる書き方
- 13.カメラを送る前に、電池の扱いを確かめる
- 14.台数が増えたカメラの確認を、記憶に頼らない
- 15.まとめ
- 16.よくある質問
- 17.参照リンク
はじめに
フィルムカメラが 1 台と、レンズが数本。シャッターは切れます。ここまで確かめたところで、手が止まります。
外観はきれいです。ただ、それを英語でどう書けばいいのか。中古カメラの世界には独特のランク表記があると聞いたが、それを使えばいいのか。そもそも、自分は何を確かめたことになるのか——。
中古のカメラは、動くかどうかで価格が大きく変わる商材です。だからこそ、状態の書き方で揉めます。そして揉めるときの争点は、たいてい「きれいかどうか」ではなく、「何をどこまで確かめたか」のほうです。
扱うのは 2 つだけです。eBay にカメラとレンズを出すときに、動作確認をどこまで行い、どこまで書くか。そして、現状品やジャンクとの線をどこに引くか。写真の撮り方と発送方法の選び方は、それぞれの記事が持っています。
一般的な整理であり、個別の機材の状態判断や、取引の結果を保証するものではありません。
eBayのカメラ出品では、状態のランクより先に動作が問われる
カードや衣類なら、状態は見た目でほぼ決まります。カメラは違います。
外観がきれいでも、シャッターの速度がずれていることがあります。レンズが澄んで見えても、光に透かすとカビが出ていることがあります。見た目と動作が一致しないというのが、この商材の前提です。
買い手もそれを知っています。だから、写真の枚数より先に説明を読みます。読んで探しているのは、次の 2 つです。
- 何を確かめたのか。シャッターは切ったのか。絞りは動かしたのか。露出計に電池を入れたのか
- 確かめていないものは何か。「未確認」と書いてあれば、買い手はそのぶんを値引いて考えます
ここを取り違えると、説明が丁寧でも揉めます。「良品」と書いてある出品より、「シャッターは全速切りました。露出計は未確認です」と書いてある出品のほうが、買い手にとっては情報量が多いからです。
日本の中古カメラの独自ランクは、eBayの区分ではない
中古カメラの世界には、店ごとの状態ランクがあります。プラス記号を重ねる表記や、「実用品」「現状品」といった言い回しを見たことがあると思います。
これらを英語に置き換えた表記が、eBay の出品でも使われています。ただし、これは業界の慣行であって、eBay が定めた区分ではありません。
混ぜると 2 つの問題が起きます。
語感と順位がずれる。英語として素直に読むと良さそうに見える語が、業界のランクでは下位にあたることがあります。買い手が業界の慣行を知らなければ、語感のほうで受け取ります。
基準が店ごとに違う。同じ表記でも、どの店の基準かによって指す状態が変わります。買い手には、こちらがどの基準で書いたのかが分かりません。
慣行のランクを説明の中で補足として使うこと自体は構いません。問題は、eBay のコンディション区分の代わりに使うことです。
出品画面で選ぶ区分は eBay のもの、説明に書く詳細は自分の言葉。役割を分けてください。区分と説明が食い違ったときに疑われるのは、区分のほうではなく説明のほうです。
eBayが用意しているカメラのコンディション区分
出品画面で選ぶコンディションは、カテゴリごとに用意されています。カメラで実務上わかれるのは、大きく次の 2 つです。
| 区分 | どんなものか |
|---|---|
| Used | 使用済みだが、意図したとおりに機能するもの |
| For parts or not working | 意図したとおりに機能せず、完全には動作しないもの |
eBay は後者について、使うのが難しいほどの欠陥があるもの、修理や整備が必要なもの、必須の部品が欠けているものを含むと説明しています。そして、具体的な内容を説明に書くことを求めています。
つまり、For parts or not working は「よく分からないので保険をかけておく区分」ではありません。動かないことを知っていて、その内容を書ける状態を指します。

整備したカメラに、再生品の区分は使えるか
自分で清掃や修理をしたカメラは、たいてい Used のままにして、整備の内容を説明に書くほうが安全です。カメラ&写真のカテゴリには再生品(Refurbished)の区分も並んでいますが、どれも条件が重いからです。
| 区分 | eBay の説明 |
|---|---|
| Certified refurbished | メーカーまたはメーカー認定業者が検査・クリーニング・再生し、メーカーの仕様に適合したもの |
| Excellent / Very Good / Good refurbished | 有資格の出品者が整備・点検・清浄したもの。1 年間の保証が付く |
| Seller refurbished | 出品者または第三者が正常な状態に整備したもの。検査とクリーニングが済み、完全に作動する状態まで修理されている |
有資格の出品者でなければ、選ぶ余地があるのは最後の Seller refurbished だけです。それも、完全に作動する状態まで直してあることが前提になります。
モルトを張り替えた、外装を清掃した、という程度の手入れは、この区分の条件とは別の話です。確認していない項目が 1 つでも残るなら、Seller refurbished を名乗るとその項目まで「直してある」と読まれます。区分は控えめに、手入れの中身は具体的に書くほうが、区分と説明が食い違いません。
カメラの動作確認は、項目を決めてから行う
「動作確認しました」という一文には、中身がありません。何を確かめたのかが決まっていないからです。
確認は、項目を決めてから行ってください。カメラとレンズで、見るところが違います。
本体で見る項目
- シャッター。全速で切れるか。低速でも粘りが出ないか
- 巻き上げとフィルム室。動きに引っかかりがないか。モルトの状態はどうか
- ミラーとファインダー。曇り、ゴミ、位置のずれ
- 各部の動き。ダイヤル、レバー、蓋の開閉
レンズで見る項目
- カビ。光に透かして、内部に糸状のものが出ていないか
- クモリ。白く濁って見える部分がないか
- 貼り合わせの剥離。縁のあたりに虹色のにじみが出ていないか
- 絞り羽根。開閉が滑らかか。油が回っていないか
- フォーカスリングとヘリコイド。回転に重さやガタがないか
電気系で見る項目
- 露出計。電池を入れて振れるか。振れないなら、電池なのか本体なのか
- 液晶や電子接点。表示が出るか。接点が腐食していないか
確認の順番を、1台ぶん書き下す
ここまでの項目を、1 台に順に当てた記録です。どこで書くことが増えるのかが見えてきます。
手元にあるのは、フィルムのカメラとレンズが 1 本付いた状態のものです。まずレンズを外します。外せることも確認のひとつなので、ここで固着していれば記録します。
本体側から始めます。シャッターを何度か切り、速度を変えて音を聞きます。低速で粘る様子はありませんでした。巻き上げは引っかかりなく回ります。裏蓋を開けてモルトを見ると、劣化して粉が出ていました。これは書く項目です。
ファインダーを覗くと、隅に小さなゴミがありました。撮影に影響するものではありませんが、見えるものなので書きます。
レンズに移ります。明るいほうへ向けて透かすと、内部に薄いクモリが見えました。カビは確認できません。絞り羽根を動かすと滑らかで、油は回っていませんでした。フォーカスリングは適度な重さで回ります。
最後に電気系です。対応する電池が手元にありませんでした。ここで無理をせず「未確認」にします。電池を買ってまで確かめるかどうかは、その機材の価格次第です。
書き上がる説明はこうなります。シャッターは全速で動作、巻き上げ良好、モルト劣化あり、ファインダーに小さなゴミ、レンズに薄いクモリ、カビなし、絞りとフォーカス良好、露出計は未確認。良し悪しの評価は一言も入っていません。それで足ります。

確認していない項目は、確認していないと書きます。たとえば、対応する電池が手元になくて露出計を試せなかったのなら、そう書けば十分です。買い手は自分で判断します。
写真で示せるものは、写真でも示してください。文章と写真が同じことを言っていると、説明の信用が上がります。
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なお、確かめた内容を出品画面のどこに入れるかは、出品のやり方の記事にまとめてあります。この記事が扱っているのは、その手前の確認のほうです。
カメラの確認結果を、英語の項目名で書く
英語の説明は、項目名と結果を 1 行ずつ並べれば足ります。カメラには買い手が読み慣れた項目名があるので、名前だけはそれに合わせておくと、取り違えが起きません。
| 確認した項目 | 英語の項目名 | 結果の書き方の例 |
|---|---|---|
| シャッター | Shutter | Fires at all speeds / Slow speeds are sticky |
| モルト | Light seals | Deteriorated |
| ファインダー | Viewfinder | Small dust, no effect on photos |
| カビ | Fungus | None found |
| クモリ | Haze | Light haze |
| 貼り合わせの剥離 | Separation | None found |
| 絞り羽根 | Aperture blades | Smooth, no oil |
| 露出計 | Light meter | Works / Not tested |
結果の欄に、Excellent や Mint のような良し悪しの語を置かないでください。前に書いたとおり、それは中古カメラの慣行ランクの語と重なり、確認した範囲を何も伝えません。書くのは現象の名前と、それがあったかどうかです。
確かめられなかった項目は Not tested と書き、As is で代用しないほうがいいと思います。As is は「現状のまま」という意味で、何を確かめていないのかが消えます。理由を添えるなら、Not tested (no battery on hand) のように括弧で足せば十分です。
「動作未確認」と書けるカメラ、書けないカメラ
「動作未確認」と書けるのは、確認しなかった理由を一文で説明できるときだけです。ここが、この商材でいちばん危ないところです。
「動作未確認」は便利な言葉に見えます。断定を避けられて、責任も分散されるように感じます。ただ、使える場面は限られています。
書ける
- 確かめる手段が手元にない(対応する電池、フィルム、マウントアダプタ)
- 確かめると壊す可能性がある
- 確かめていないという事実を、そのまま書いている
書けない
- 確かめて、不具合を見つけた
- 確かめられるのに、面倒で確かめていない
- 不具合を疑っているが、はっきりさせたくない
右側に当たるとき、「動作未確認」は事実の記載ではなく、不都合を伏せるための言い換えになります。届いてから発覚すれば、説明と違うという申し立てになります。
境目は、「なぜ確かめなかったのか」を一文で書けるかどうかです。「対応する電池を持っていないため」と書けるなら左側です。書けないなら、それは確かめられるということです。
もうひとつの見分け方は、その項目を確かめたら値段が変わるかどうかです。変わるなら、確かめてから出したほうが結果的に得をします。変わらない項目まで無理に確かめる必要はありません。
理由が言えないなら、確認してから出してください。
動作確認の道具を先に揃えると、カメラで書ける範囲が変わる
前の節で、確かめる手段が手元にないことは未確認と書ける理由になる、と書きました。ただ、同じ理由が毎回出てくるなら、それは個体の問題ではなく道具の問題です。
カメラの動作確認は、手元に何があるかで書ける範囲がはっきり変わります。
| 手元にあるもの | 書けるようになること |
|---|---|
| 対応する電池 | 露出計の振れ、表示の点灯、電子接点が生きているか |
| フィルム 1 本 | 巻き上げと巻き戻しが最後まで通ること |
| 光源 | レンズのカビ、クモリ、貼り合わせの状態 |
| 別の本体やマウントアダプタ | そのレンズが本体側で動くこと |
揃えるかどうかは、扱う機材の価格帯で決めてください。数百円の電池で「露出計は振れました」と書けるようになるなら、たいてい元が取れます。逆に、その 1 台のためにフィルムを 1 本使い切るかどうかは、値段によります。
判断の目安は前の節と同じで、その項目を確かめたら値段が変わるかです。変わる項目に対応する道具だけを持てば足ります。全部を揃える必要はありません。
道具が揃うと、もうひとつ変わることがあります。未確認と書く回数が減るので、説明の型が安定します。毎回違う項目が「未確認」になっている出品より、確認する範囲が固定されている出品のほうが、買い手から見て読みやすくなります。
ジャンク・現状品としてカメラを出すときの線
動かないと分かっているカメラは、区分を For parts or not working にして、どこが動かないのかを説明に書きます。ここで Used を選んで説明の中だけに不具合を書く、というのは避けてください。区分と説明が食い違います。
そのうえで、説明には次を書きます。
- どこが動かないのか。「シャッターが切れない」「絞りが固着している」
- どこまでは動くのか。動く部分があるなら、それも情報です
- 確かめていない範囲。全部を調べ切る必要はありませんが、範囲は示します
- 部品取りを想定しているか。買い手の用途が変わります
現状品という言葉をコンディション説明に書くこと自体は構いません。ただし、この一言で返品の可能性が消えるわけではありません。説明と実物が食い違えば、区分にかかわらず申し立ての対象になります。
国内の中古取引で使われる言い回しですが、eBay の仕組みの上では書いても効きません。書いたことで揉めやすくなるだけです。
eBay Money Back Guarantee は、届いた商品が壊れていたり故障していたりして、それが説明に明記されていなかった場合、出品者が返品を受け付けていなくても買い手は返品して返金を受けられる、としています。
守ってくれるのは、その一文ではなく具体的な記載です。何が動かないのかを書いてあれば、それは説明どおりの商品になります。
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なお、届いた時点で動かないという主張は、初期不良として扱われることがあります。輸送で壊れることもあるので、発送前の状態を写真か動画で残しておくと、切り分けができます。
残すのは、発送直前の 1 分で足ります。シャッターを切る動画を 1 本、外観を数枚。あとから撮り直せないものなので、習慣にしてしまうほうが早いと思います。
同じマウント名でも、カメラの世代で互換が変わる
レンズを出すときの、もうひとつの落とし穴です。
同じメーカーの同じマウント名でも、年代によって規格が変わっていることがあります。見た目がほとんど同じで、機械的にも取り付けられるのに、組み合わせによっては本来の動作をしない——という状態が起こります。
買い手は、自分の本体で使えるかどうかを見ています。「同じマウントだから使える」という書き方は、この商材では危ないということです。
書くべきなのは次の 2 つです。
世代を特定できる情報。型番、刻印、外観上の差。判断の材料をそのまま出します。
自分で確認した組み合わせ。手元の本体で試したなら、「この本体では動いた」と書けます。試していない組み合わせについては、断定しません。
Item Specifics にマウントの項目があるなら、そこは必ず埋めてください。買い手は項目で絞り込みます。
アダプタを介して使う前提の買い手も多い商材です。「どの本体で使えるか」を網羅しようとしない。組み合わせは無数にあり、こちらが試していないものまで保証することになります。書くのは、自分が確かめた範囲だけです。
なお、同じ「確認して書く」でも、腕時計では確認しても分からないことが残ります。精度や防水がそれにあたります。機材を複数のジャンルで扱うなら、その違いも押さえておいてください。
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完動品として出すカメラのほうが、書くことが多い
ここまでは不具合をどう書くかの話でした。逆に、問題のない個体を出すときのほうが、実は書く量が増えます。
理由は単純で、完動品として出した瞬間、買い手の期待値が上がるからです。ジャンクを買った人は動かないことを織り込んでいますが、完動品を買った人は動くことを前提にしています。そこで少しでもずれると、申し立てになります。
完動品で書いておきたいのは次の 3 つです。
確認した日付。いつ動かしたのかが分かると、保管期間の長さが伝わります。長く動かしていない機材は、動かしてから出すほうが安全です。
確認の範囲。「すべて確認しました」ではなく、確認した項目を並べます。並べられない範囲があるなら、そこは未確認と書きます。
整備の有無。自分で分解や清掃をしたなら、それは書くべき情報です。整備歴の有無で、買い手の判断が変わります。
不具合のある個体は、写真で示せます。傷やカビは写るからです。
完動品は、動くことを写真で示せません。動画を添える手もありますが、結局は「何をどう確かめたか」という文章が判断材料になります。完動品ほど説明を省きたくなりますが、逆だと考えたほうがいいと思います。
カメラの説明で、書いた瞬間に不利になる書き方
同じ個体でも、書き方ひとつで立て直しにくくなることがあります。
- 「美品」「良品」だけで済ませない。主観の語は、確認した範囲を何も伝えません
- 不具合をまとめて「多少の使用感」と書かない。個別に書けるものは個別に書きます
- 他の出品の説明を写さない。その説明は別の個体について書かれたもので、確認した範囲まで一緒に写ります
- 確認していない項目を、省略で済ませない。書かなければ「問題なし」と受け取られます
- 値段を上げるために区分を上げない。
For partsをUsedにすると、返品の理由をこちらで作ることになります

カメラを送る前に、電池の扱いを確かめる
電池の入ったカメラも、条件を満たせば国際郵便で送れます。ただし、送れる宛先は一部の国・地域に限られます。出品とは別の工程ですが、カメラ特有なので触れておきます。
日本郵便は、機器に組み込まれたリチウム電池であって国際郵便の差出条件を満たすものは送付できるとしています。ただし 「一部の国・地域あてに限ります」 という条件が付いています。
ボタン型については、機器に組み込まれたものであれば、船便だけでなく航空便でも送れると説明されています。
つまり、電池が入っているから一律に送れない、という話ではありません。条件と宛先の組み合わせで決まります。逆に言えば、条件を満たさないものは、郵便物の種類や輸送手段を変えても差し出せません。
この記事では、どの機材がどの条件に当たるかまでは書けません。自分が扱う機材について、日本郵便の禁制品のページと、使う予定のクーリエの規定を、出す前に確認してください。
条件は宛先の国・地域によって変わります。「送れる」と一般化しないでください。
実務としては、電池を入れたまま送るのか、抜いて送るのかを先に決めておくのが早いと思います。抜いて送るなら、その旨を説明に書けば買い手も準備できます。
なお、輸出規制に当たる品目かどうかも、機材によっては確認が要ります。
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台数が増えたカメラの確認を、記憶に頼らない
確認の順番は、覚えているうちは崩れません。崩れるのは、前の 1 台をどう書いたかを思い出せなくなったときです。
3 台目まではレンズを光に透かしていたのに、10 台目では外観だけで判断している。同じ型番を前にどう書いたかが分からない。ここから表記のばらつきが生まれ、「説明と違う」につながります。
私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。
コンディション説明はテンプレートとして登録できるので、確認項目の並びをそのまま型にできます。本体 → レンズ → 電気系という順序を毎回思い出さずに済み、埋め忘れた項目が見た目で分かります。
商品にはコンディション違いなどの販売単位をぶら下げて管理でき、商品画像も一緒に登録できます。画面から eBay へ公開・修正反映ができ、既存の出品を取り込むこともできます。
「この個体をどう確認して、どう書いて、いくらで売ったのか」が後から辿れる状態になります。
このあと紹介している記事 (1 本)
まとめ
- カメラの状態表記は、良し悪しの申告ではなく、確認した範囲の申告
- 日本の中古カメラの慣行ランクは、eBay のコンディション区分ではない。代わりに使わない
For parts or not workingは、動かないことを知っていて内容を書ける状態を指す- 確認は項目を決めてから行う。本体・レンズ・電気系で見るところが違う
- 「動作未確認」と書けるのは、確認しなかった理由を説明できるときだけ
- 同じ理由で毎回未確認になるなら、それは個体ではなく道具の問題。電池・フィルム・光源で書ける範囲が変わる
- ジャンク・現状品でも、どこが動かず、どこまで動くのかを書く
- 「ノークレーム・ノーリターン」は書いても効かない。守ってくれるのは具体的な記載
- 同じマウント名でも、世代で規格が変わっていることがある
- 完動品として出すときのほうが、書くことが多い。確認した日付・範囲・整備の有無
- 機器に組み込まれたリチウム電池は条件付きで送れるが、宛先の国・地域によって変わる
よくある質問
Q1.フィルムを通していないカメラは「動作確認済み」と書けますか
シャッターが切れることを確かめたなら、そう書けます。ただし、「フィルムを通しての確認はしていない」ことも一緒に書いてください。
フィルムカメラでは、シャッターが切れることと、露光が正しいことは別の話です。どこまで確かめたのかを分けて書くほうが、結果的に信用されます。
Q2.カビが少しあるレンズは、Used と For parts のどちらですか
撮影に使えるなら Used で、内容を説明に書きます。使えないほどなら For parts です。
判断に迷うときは、自分が買い手ならどちらを期待するかで考えてください。微細なカビがあることを書いたうえで Used にするのは、隠していない限り妥当な選択だと思います。
Q3.英語で状態を書くのが難しいのですが
凝った表現は要りません。項目と結果を並べるだけで足ります。「Shutter: fires at all speeds」「Light meter: not tested」のような形で十分で、カビやクモリの項目名は本文の表にまとめてあります。
文章にしようとすると、曖昧な言い回しが混ざります。項目形式のほうが、書くほうも読むほうも取り違えません。
Q4.動作品として売ったのに、届いてから動かないと言われました
まず、発送前に残した写真や動画を確認してください。輸送中の衝撃で状態が変わることは実際にあります。
そのうえで、確認した範囲を説明にどう書いていたかが分かれ目になります。書いていた範囲の中で起きたことなら、こちらの側の話です。書いていなかった範囲なら、そこから説明ができます。記録が無いと、この切り分けができません。
Q5.整備や清掃を自分でしたことは、書くべきですか
書いてください。整備歴は買い手の判断を変える情報です。
とくに、分解を伴う作業をしたかどうかは分けて書くほうがいいと思います。外側の清掃と、内部に手を入れることでは意味が違います。書いたことで敬遠されることもありますが、書かずに気づかれるほうが失うものは大きくなります。
Q6.レンズだけを出すときも、同じ項目を確認しますか
本体の項目は要りません。レンズで見る項目——カビ、クモリ、貼り合わせ、絞り羽根、フォーカスリング——に絞ってください。
ただし、マウント側の確認が増えます。本体に取り付けられるか、取り付けたあとどこまで動くか。手元に対応する本体が無いなら、そこは未確認として書くことになります。
Q7.露出計が振れないとき、電池と本体のどちらが原因かまで書きますか
分かるなら書き、分からないなら分からないと書いてください。新しい電池を入れても振れなかったのなら、「新品の電池で振れませんでした」と書けます。ここまでが確かめた事実です。
「本体側の故障です」と踏み込むと、修理の可否まで含んだ主張になります。原因の断定は、中を開けて確かめた人だけが書けることだと考えたほうが安全です。
Q8.ジャンクをまとめて売るときも、1台ずつ書きますか
まとめて出す場合は、1 台ずつの動作は書きません。代わりに、束としての範囲を書きます。何台入っているか、動くものが含まれるかどうか、部品取り前提かどうか。
「動くものが含まれるかもしれません」という書き方は避けてください。含まれることを期待して買われます。分からないなら、分からないと書くほうが安全です。
Q9.返品不可にしておけば、動かないと言われても返品に応じなくていいですか
いいえ。返品を受け付けない設定にしていても、届いた商品が壊れている・故障しているのに、それが説明に明記されていなかった場合は、eBay Money Back Guarantee の対象になり、買い手は返品して返金を受けられます。
買い手から返品の申請が来たら、申請日から 3 営業日以内に応答して、解決策を示す必要があります。返品になった場合の送料は出品者の負担です。返品不可の設定が効くのは、買い手の気が変わったという理由の返品のほうだと考えてください。
参照リンク
- eBay: Item condition by category — カテゴリごとのコンディション区分と定義(カメラ&写真の Used / For parts or not working / 再生品の各区分)
- eBay: eBay Money Back Guarantee policy — 説明に明記されていない故障は返品不可でも返品の対象になること、応答期限の 3 営業日、返品送料の負担
- 日本郵便「国際郵便として送れないもの — 危険物」 — 機器に組み込まれたリチウム電池の差出条件






