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eBay追跡番号の登録|セラー保護の条件と、登録漏れを防ぐ発送の型

この記事の3行要約

  • 保護されるのは、連携配送業者の追跡を発送準備期間内にアップロードした取引だけ
  • 追跡がない取引は、時間どおり届いたかの判定が購入者の申告に委ねられる
  • 登録は発送の工程に組み込む。発送してから思い出す形にすると必ず取りこぼす
目次

はじめに

商品を発送しました。あとは届くのを待つだけ。

そう思って画面を閉じた注文が、あとで面倒になることがあります。追跡番号を eBay に登録していなかったからです。

追跡番号の登録は、荷物を届けるための作業ではありません。 荷物は登録しなくても届きます。登録が効いてくるのは、届かなかったとき、遅れたとき、届いたのに届いていないと言われたときです。つまり、うまくいかなかった取引でだけ差が出ます

だからこそ後回しになります。ほとんどの取引では、登録していてもいなくても結果は同じに見えるからです。効果が見えないまま手間だけがかかる作業は、件数が増えたときに真っ先に落ちます。

この記事では、追跡番号を登録すると何が変わるのかを eBay 公式の記述で確認したうえで、登録の手順、登録のタイミング、配送業者ごとの違い、そして登録漏れを構造的に防ぐ発送の順番までを整理します。

なお、登録したのに追跡が反映されない、追跡が動かない、届いていないと言われたといったトラブルへの対応は、別の記事にまとめてあります。この記事は、そうなる前の平常運転の話です。

eBay追跡番号の登録で変わる3つのこと

まず、登録すると具体的に何が変わるのかを押さえます。eBay の公式ヘルプとポリシーに書かれていることだけを並べます。

商品が届かないと申し立てられたときに保護される

購入者は、商品が届かないときに 「商品が届かない」というリクエストを出せます。ここでセラーが配達を証明できないと、返金することになります。

eBay は保護の条件をはっきり書いています。

eBay と提携している配送業者を使用し、発送準備期間内に追跡をアップロードすると、購入者が商品を受け取っていないとして eBay の返金保証のリクエストを開始した場合でも、お客様は保護されます。

条件は 2 つです。提携している配送業者の追跡であることと、発送準備期間内にアップロードしていること。どちらか一方では足りません。

もうひとつ、知っておくと気が楽になる記述があります。すでにリクエストが開かれてしまった場合の救済です。

購入者が「商品が届かない」リクエストをした場合で、お客様が追跡をアップロードしていないときは、3 日以内に追跡をアップロードして購入者に返信します。

登録し忘れたまま申し立てを受けても、そこで終わりではありません。3 日以内にアップロードして返信すれば、証跡として扱われます。ただし、その追跡には発送を証明する受付スキャンの表示が必要だと明記されています。番号を入れるだけでは足りず、配送業者が荷物を受け付けた記録まで到達している必要があります。

配達まで到達した場合の扱いも決まっています。追跡の詳細で購入者の郵便番号に配達された時点から 24 時間以内に、リクエストは自動的に解決済みになります。セラーが何かを操作する必要はありません。

発送遅延率の判定方法が変わる

ここは、多くの記事が不正確に書いている部分です。

「追跡番号を登録しないと、どれだけ早く発送しても発送スキャンなしとして扱われ、遅延になる」という説明を見かけます。これは eBay 公式の記述と違います。

公式のポリシーは、発送遅延率(Late Shipment Rate)のカウント方法を、追跡の有無で分けて説明しています。

遅延としてカウントされる条件
追跡情報がある場合配達のスキャンが配達予定日より後に行われ、かつ発送準備期間内に配送業者のスキャンがない場合
追跡情報が入手できない場合購入者がフィードバックを投稿するときに「商品が時間どおりに到着したか」を尋ね、配達予定日の後に到着したと購入者が確認した場合

出品者保護のページには、さらにはっきりした一文があります。

追跡情報がない場合、または配送業者が荷物をスキャンしていない場合、配達が遅れたことを購入者が示さない限り、配達が遅れたとは見なされません。

つまり、追跡未登録が自動的に遅延になるわけではありません。では登録しなくてよいのかというと、話はむしろ逆です。判定に使われる材料が入れ替わります。

追跡を登録した取引では、判定の材料が配送業者のスキャンになります。登録していない取引では、判定の材料が購入者の回答になります。

自分は期限内に発送した。でも国際便が途中で 1 週間止まった。購入者は「遅れて届いた」と答える。追跡がなければ、その回答がそのまま遅延として記録されます。追跡があれば、発送準備期間内のスキャンが残っているので、そもそも遅延にカウントされません。

追跡番号の登録は、届けた事実を自分の側の記録にする作業です。登録していない取引では、時間どおりに届いたかどうかの判定が、購入者の記憶と回答に委ねられます。

さらに、日本のセラーに直接効く保護が用意されています。

出品者が国際配送し、発送準備期間内に国内配送会社がその荷物をスキャンした場合、eBay は出品者の発送遅延率を調整し、関連するネガティブなフィードバックや中立的なフィードバックを削除します。

国内で受け付けられたスキャンさえ残っていれば、その先の国際輸送で何日かかっても発送遅延率は調整されるという意味です。日本から送る以上、輸送日数は自分では動かせません。動かせるのは、期限内に窓口へ持ち込んで、その記録を eBay に渡すところまでです。

最高評価出品者の要件に入っている

最高評価出品者(Top Rated Seller)になるための条件のなかに、追跡そのものが項目として入っています。

項目要件
出品者が解決せずに終了したケース2 件(または取引の 0.3%)以下
取引不良率(Defect Rate)0.5% 以下、3 人以下の異なる購入者に関連
発送遅延率5 件(または取引の 3%)以下
追跡のアップロード取引の 95% 以上で発送準備期間内にアップロードされ、配送業者によって確認された

最後の行が、この記事の主題そのものです。取引の 95% 以上という水準は、20 件に 1 件しか外せないということです。登録を「思い出したときにやる作業」にしていると、この線は維持できません。

一方で、正確に書いておきたいことがあります。発送遅延率が高いことによってアカウントが標準以下になることはありません。これは公式に明記されています。標準以下の判定に使われるのは、未解決のケース数と取引不良率の 2 つです。

発送遅延率と追跡アップロードは、下を守るための指標ではなく、上を狙うための指標だと理解しておくと、優先順位を間違えずに済みます。

とはいえ、追跡が下の側にまったく効かないわけではありません。取引不良としてカウントされるのは「出品者が予期せず注文をキャンセルした場合」と「購入者が問題を報告したが、出品者が解決しない場合」の 2 つです。後者には、追跡がないまま押し切られた「商品が届かない」の申し立ても含まれます。

そして標準以下と評価されると、パフォーマンスが戻るまで落札手数料の追加請求など、出品状況に関する制限が課される場合があると公式は書いています。追跡の未登録は、その入口のひとつに数えられます。

追跡番号を登録しない取引で、実際に何が起きるか

前節の内容を、取引の側から見直します。

追跡をアップロードした取引

  • 「商品が届かない」の申し立てに対して、証跡がある状態で応答できる
  • 配達が確認されれば、24 時間で自動的に解決済みになる
  • 遅延の判定が配送業者のスキャンで行われる
  • 購入者が自分で状況を見られるので、問い合わせ自体が減る

追跡をアップロードしなかった取引

  • 申し立てを受けてから 3 日以内にアップロードしないと、証跡がないまま進む
  • 配達が確認されないので、自動解決の経路に乗らない
  • 遅延の判定が購入者のフィードバック回答で行われる
  • 「いまどこですか」に自分で調べて答えることになる

eBay 自身も、追跡情報をアップロードすると購入者に安心感を与え、「商品が届かない」というリクエストをする可能性が低くなると書いています。問い合わせを減らす効果は、申し立てを跳ね返す効果より前の段階で効いてきます。

配送に関する連絡は、おおよそ次の 3 つの型に収まります。

購入者が言ってくること追跡があれば
予定日超過到着予定日を過ぎたが届かない現在地と滞留している場所を共有して待ってもらう
税関で保留税関で止まっていると通知が来たステータスから状況を確認し、必要な対応を案内する
配達済みなのに未受領Delivered なのに受け取っていない配達先と日時を示し、配送業者へ調査を出す

いずれも、追跡が購入者の画面に出ていれば、そもそも連絡が来ないことがあります。届いていない側の不安は、荷物がどこにあるか分からないことから来ているからです。

国際発送では、この 3 つ目が特に厄介です。配達済みと記録されているのに受け取っていないと言われると、こちらには確かめる手段がありません。追跡があれば、少なくとも「どこの住所にいつ配達されたか」を示せます。追跡がなければ、示せるものが何もないところから話が始まります。

こうした連絡が来たあとの具体的な対応手順は、冒頭で挙げた「追跡が反映されない・追跡できないとき」の記事にまとめています。ここでは、追跡があれば入口そのものが変わる、というところまでにしておきます。

eBayに追跡番号を登録する手順

登録の操作そのものは 1 分もかかりません。経路が複数あるので、自分の使う場所を決めておくと迷いません。

出品者ハブから登録する

もっとも標準的な経路です。

  1. 出品者ハブの注文ページで「支払い・発送済み」を開き、対象の注文を探す
  2. 注文の横のボックスにチェックを入れて選択する
  3. 「発送」のドロップダウンメニューから「追跡番号を追加します」を選ぶ
  4. 追跡番号と配送業者を入力して保存する

保存すると、購入者に注文の追跡の詳細がメールで届きます。登録した時点で購入者側の画面にも反映されるので、発送の連絡を別途送る必要はありません。

同じ画面から、登録した追跡の編集と削除もできます。番号を打ち間違えたときは、消してから入れ直すのではなく編集で直せます。

マイeBayとアプリから登録する

出品者ハブを使っていない場合は、マイ eBay の「注文」セクションから、その他のアクション →「追跡番号を追加」で同じことができます。

モバイルアプリでは、商品ページの「追跡番号を追加」から追跡の QR コードをスキャンできます。控えを見ながら番号を打ち込む必要がありません。桁数の多い国際便の番号を手入力すると、それだけで打ち間違いが起きます。発送直後にその場でスキャンしてしまうのが、いちばん取りこぼしが少ない形です。

なお、注文ごとに最大 6 つまで追跡番号を登録できます。複数口に分けて送った注文でも、すべての番号を紐づけられます。分割したときに 1 つしか登録しないと、残りの荷物が追跡の外に出てしまいます。

配送業者の選択を間違えない

追跡番号と一緒に、配送業者を選びます。ここは実際に使った業者を選んでください。

eBay の追跡情報は、選択された配送業者に紐づいて取得されます。違う業者を選ぶと、番号が正しくても照会先が変わるので、追跡が動きません。公式のトラブルシューティングも、確認する項目としてこの 2 つを挙げています。

  • eBay の追跡番号と、配送業者サイト上の追跡番号が一致しているか
  • 配送業者名やその記述が正確か

登録したあとに、Seller Hub 側で追跡ステータスが反映されているかを一度見てください。 保護の条件は「提携している配送業者の追跡であること」なので、自分の使っている配送方法がそこに該当するかどうかは、実際に反映されるかで確かめるのが確実です。

もうひとつ、公式が挙げている確認項目があります。注文確定日と、追跡番号がアップロードされた日付に大きなギャップがないか。ほとんどの配送業者は決まった時間帯にだけ追跡情報を送信するため、発送直後に登録しても情報の反映が追いつかないことがあります。登録した直後に反映がなくても、それだけで間違いとは限りません。

発送済みのマークは自動で付く

追跡番号を手動でアップロードすると、その商品は自動的に「発送済み」になります。eBay の配送ラベルを使った場合も同じです。

追跡のない方法で送った場合だけ、手動で発送済みのマークを付ける操作が必要になります。出品者ハブなら、注文タブの「発送待ち」から対象を選んで「発送済みとしてマークする」を選びます。

なお、eBay 発行の宛名ラベルを使うと、追跡番号は提携配送業者から提供されて自動的にアップロードされます。登録という作業自体が発生しません。日本から送る場合は使える場面が限られますが、該当するなら登録漏れの心配がなくなります。

追跡番号を登録するまで — 配送業者へ持ち込む(受付が済んで追跡番号が発行される。受付スキャンがここで残る)、出品者ハブで注文を開く(注文ページの「支払い・発送済み」から対象の注文を選ぶ)、追跡番号と配送業者を入れる(実際に使った業者を選ぶ。注文ごとに 6 つまで登録できる)、反映されているかを見る(追跡ステータスが動いていれば、連携配送業者として扱われている)、保存すると購入者にメールが届き、自動的に発送済みになる

追跡番号を登録するのは発送準備期間の中

「いつ登録するか」は、手順よりも大事です。保護の条件に期限が組み込まれているからです。

条件を思い出してください。発送準備期間内に追跡をアップロードすること発送準備期間(Handling Time)は、注文が入ってから発送するまでにセラーが宣言している日数です。

つまり、期限は「発送した日」ではなく「宣言した日数の中」です。3 営業日と宣言していて 2 営業日目に発送したなら、その日のうちに登録すれば条件を満たします。5 営業日目に登録したのでは、発送そのものが期限内でも条件から外れます。

同時に、受付スキャンまで到達している必要があります。番号を先に発行してもらって登録だけ済ませ、実際の持ち込みが翌日になると、スキャンの日付が期限の外に出ます。

順番としては、こうなります。

  1. 梱包して、配送業者へ持ち込む(あるいは集荷してもらう)
  2. 受付が済んで、追跡番号が発行される
  3. その番号を eBay に登録する

発送と登録を同じ動作の中に入れてしまうのが確実です。 帰り道で登録する、というくらいの近さがちょうどいい距離感です。

発送準備期間を何日に設定するかについては、短くすれば有利に見えますが、自分が確実に守れる日数にするほうが結果的に強いというのが私たちの立場です。平日しか発送できないなら、その前提で設定してください。守れる日数で運用して実績を積むほうが、短く設定して遅延を出すよりも安定します。

期限に関わる数字は、この記事のなかにいくつか出てきました。まとめて置いておきます。

追跡番号にまつわる期限 — 発送準備期間の中 追跡をアップロードする(セラー保護の条件。受付スキャンまで到達している必要がある)、申し立てから 3 日以内 未登録なら、ここで登録して返信する(「商品が届かない」を受けたあとの救済経路)、配達の 24 時間後 リクエストが自動的に解決済みになる(購入者の郵便番号に配達されたことが追跡で確認された場合)、毎月 20 日 出品者の基準が評価される(直近 3 か月が 400 件未満なら、過去 12 か月がまとめて対象になる)、どれも発送後に作り直せない。順番の中に置いておく

配送業者ごとの追跡の扱い

追跡番号を登録するには、そもそも追跡番号が発行される方法で送る必要があります。ここは配送方法を選ぶ段階で決まってしまいます。

eBay は国際発送について、必ず追跡を提供する配送業者を使用してくださいと書いています。

日本郵便のサービス

日本郵便のサービスは、この数年で追跡まわりの扱いが変わっています。古い記事を参照すると、いまは存在しないサービス名が出てくるので注意してください。

サービス追跡重量の上限補足
EMSあり30kg損害賠償は申し出がなければ 2 万円。追加料金で最大 200 万円まで
国際エアパケットあり2kg2026 年 6 月 1 日に「国際 e パケットライト」から名称変更。全世界が対象になった
小形包装物(航空便)なし2kg書留扱いは 2025 年 12 月 31 日で終了。通常郵便物として記録扱いされない

小形包装物を単独で使うと、登録できる追跡番号が存在しません。 記録が必要なら国際エアパケットを使う、というのが日本郵便自身の案内です。

小形包装物と国際エアパケットの料金差は、重量にかかわらず一定です。追跡を付けるかどうかは、その差額を払うかどうかの判断に置き換えられます。金額の実際は、送料を比べた記事にまとめています。

低単価の商品では、その差額を惜しくなる気持ちは分かります。ただし、追跡のない取引で「商品が届かない」を 1 件受けると、商品と代金の両方を失います。差額の何倍かを 1 件で失う構造になっているかどうかは、単価と発送数から自分で計算できます。

eBay国際配送を使う場合

eBay 国際配送を利用している注文では、国際追跡が自動的に注文に追加されます。セラーが国内の集荷拠点まで送った時点で、その先は eBay 側の経路に乗るためです。

利用していない場合は、自分で追跡情報を追加する必要があります。同じ eBay の画面でも、注文によって自動で入るものと入らないものが混ざることになるので、どの経路で送った注文かは意識しておいてください。

クーリエ

クーリエ便は、集荷から配達までのスキャンが細かく記録されます。荷物がいまどの拠点にあるかが分かるので、購入者からの問い合わせに答えやすくなります。

一方で、料金は郵便系より高くなります。高単価品や、確実に日数を読みたい荷物に使い分けるという形が現実的だと考えています。すべてをクーリエにすると、低単価帯では送料が利益を食い切ります。

追跡の細かさは、問い合わせへの答えやすさに直結します。郵便系だと「発送国を出た」「到着国に着いた」の間が空くことがあり、その空白の期間に連絡が来ます。クーリエなら中間の拠点まで見えるので、待ってもらう根拠を具体的に示せます。同じ「追跡あり」でも、粒度が違うという点は押さえておいてください。

発送方法そのものの選び方は、別の記事で扱っています。

追跡番号の登録漏れを防ぐ発送の型

ここまでの話は、1 件ずつ丁寧にやれば守れます。守れなくなるのは、発送する注文が増えたときと、発送と登録が別のタイミングになったときです。

登録漏れが起きる形は、だいたい決まっています。

発送を先にまとめて済ませてしまう。 5 件まとめて梱包して、まとめて持ち込んで、控えが 5 枚たまります。この状態で 1 枚ずつ注文と突き合わせる作業が残ると、そこが後回しになります。

控えと注文を後から紐づける。 追跡番号だけ見ても、どの注文のものかは分かりません。伝票を作った順と注文の並び順が違うと、突き合わせに時間がかかります。

登録を「あとでやる作業」として持ち越す。 その日のうちなら覚えていますが、翌日になると「登録したかどうか」自体が思い出せなくなります。

対策は、工程の順番を変えることです。

  1. 注文 1 件ごとに、梱包から登録までを閉じる。 まとめて梱包しない
  2. 持ち込みの直後に登録する。 帰宅してからにしない
  3. 発送済みでない注文を、毎日 1 回だけ見る。 残っていたら、それが登録漏れか未発送か
  4. 分割した注文は、番号を全部登録する。 1 つで済ませない

3 番目が効きます。「発送済みになっていない注文の一覧」は、登録漏れの検出器としてそのまま使えます。追跡番号を登録すれば自動的に発送済みになるので、発送したはずなのに発送済みでない注文は、登録漏れか、あるいは発送そのものを忘れているかのどちらかです。

この一覧を見る時間を決めておくと、探しにいく必要がなくなります。朝でも夜でもかまいませんが、発送の直後ではないタイミングに置いてください。発送直後は「いまやったばかりだから大丈夫」という感覚が邪魔をして、抜けを見つけられません。

同じ購入者から複数の注文が入って同梱するときも、抜けが出やすい場面です。1 つの荷物で送っても、注文が複数あるなら、それぞれの注文に追跡番号を入れる必要があります。同じ番号を複数の注文に登録する形になりますが、片方だけ登録すると、もう片方が未発送のまま残ります。

もうひとつ、登録を後回しにする理由が「番号が手元にない」ことである場合は、発送方法の側を見直したほうが早いこともあります。追跡番号が発行されない方法で送っていれば、そもそも登録できません。登録漏れだと思っていたものが、配送方法の選択の問題だったというのは珍しくありません。

登録漏れを防ぐ発送の型 — 注文 1 件で閉じる(梱包から登録までを 1 件ずつ。まとめて梱包すると突き合わせが残る)、持ち込みの直後に登録する(帰宅してからにしない。アプリの QR スキャンなら打ち間違いも消える)、発送済みでない注文を毎日見る(登録すれば自動で発送済みになる。残っていれば漏れか未発送)、分割と同梱に注意する(分けたら全部の番号を、同梱ならそれぞれの注文に登録する)、見る時間は発送の直後を避ける。直後は抜けに気づけない

控えの束と注文の一覧を往復しない

突き合わせという作業が発生するのは、注文の一覧と発送の記録が別々の場所にあるからです。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。

eBay で売れた注文は自動で取り込まれ、出荷待ちのタスクとして並びます。そのタスクの中で配送方法を選び、追跡番号を入れて出荷を確定すると、発送情報が eBay へ反映されます。注文を開いて番号を入れる、という 1 つの動作の中に登録が含まれる形です。控えの束と注文の一覧を行き来する工程が、そもそも発生しません。

購入者からのメッセージも同じ画面から返信できます。「いまどこですか」の連絡に対して、注文と発送の記録を見ながらそのまま答えられます。

ただし、追跡番号そのものを自動で取ってくる機能はありません。番号を入力するのはセラーで、引き受けているのは、その番号が注文と結びついた状態で eBay まで届くところまでです。

まとめ

追跡番号の登録は、地味な作業のわりに効き方がはっきりしています。

保護の条件は 2 つ。 提携している配送業者の追跡であること、発送準備期間内にアップロードしていること。片方だけでは条件を満たしません。

登録していない取引では、判定の主導権が購入者に移ります。 追跡未登録が自動的に遅延になるわけではありませんが、時間どおりに届いたかどうかを購入者の回答で決めることになります。

日本から送る場合、国内でのスキャンが残っていれば発送遅延率は調整されます。 国際輸送にかかった日数で不利になることはありません。逆に言えば、期限内に窓口へ持ち込んで記録を残すところまでが、自分でできる全部です。

発送方法の選択が、登録できるかどうかを先に決めています。 小形包装物を単独で使うと、登録する番号自体が存在しません。

そして、登録は工程に組み込んでください。 発送してから思い出す形にしている限り、件数が増えたときに必ず取りこぼします。95% という水準は、意識の問題ではなく順番の問題として扱ったほうが守れます。

最後にもうひとつ。この記事で挙げた条件はどれも、発送したあとに取り返せるものではありません。期限内のスキャンも、期限内のアップロードも、その日を過ぎたら作り直せません。トラブルが起きてから証跡を用意しようとしても間に合わない、という一点だけ覚えておいてもらえれば十分です。

よくある質問

Q1.

追跡番号はいつまでに登録すればいいですか

A1.

発送準備期間の中です。注文が入ってから発送するまでに宣言している日数の内側で、追跡をアップロードしている必要があります。

あわせて、配送業者の受付スキャンまで到達していることが条件になります。番号だけ先に登録して持ち込みが翌日になると、スキャンの日付が期限の外に出ます。

実務としては、持ち込んだその場か、遅くともその日のうちに登録する形をおすすめします。

Q2.

登録し忘れたまま「商品が届かない」と申し立てられました

A2.

そこで終わりではありません。eBay 公式は、追跡をアップロードしていない状態でリクエストを受けた場合、3 日以内に追跡をアップロードして購入者に返信するよう案内しています。

ただし、その追跡が提携している配送業者からのもので、発送を証明する受付スキャンが表示されている必要があります。追跡のない方法で送っていた場合は、この経路が使えません。

配達まで到達すれば、購入者の郵便番号に配達された時点から 24 時間以内にリクエストは自動的に解決済みになります。

Q3.

配送業者の選択を間違えて登録してしまいました

A3.

同じ画面から編集できます。出品者ハブの注文から追跡番号を追加した場所で、業者と番号の修正と削除ができます。

追跡が動いていない原因が業者の選択とは限りません。番号そのものが配送業者サイトのものと一致しているか、業者名の記述が正確かを順に確認してください。

なお、登録した直後に反映がないこと自体は珍しくありません。多くの配送業者は決まった時間帯にだけ追跡情報を送信するため、反映まで時間差が出ます。

Q4.

1つの注文を2口に分けて送りました

A4.

注文ごとに最大 6 つまで追跡番号を登録できます。分けた分だけ登録してください。

1 つしか登録しないと、残りの荷物が追跡の外に出ます。購入者から見ても、届いていない荷物がどこにあるか分からない状態になります。

Q5.

発送遅延率が高いとアカウントは止まりますか

A5.

発送遅延率が高いことによってアカウントが標準以下と評価されることはない、と eBay 公式は明記しています。標準以下の判定に使われるのは、出品者が解決せずに終了したケース数と取引不良率です。

ただし、最高評価出品者になるには発送遅延率が低いことが必要です。要件は取引の 3% 以下(5 件以下)で、あわせて取引の 95% 以上で発送準備期間内に追跡がアップロードされ、配送業者によって確認されていることが求められます。

守りの指標ではなく、上を狙うときの指標だと捉えるのが実態に近いです。

Q6.

小形包装物で送りたいのですが、追跡番号がありません

A6.

小形包装物は通常郵便物の扱いで、記録が残りません。書留を付ける取り扱いも 2025 年 12 月 31 日で終了しています。

記録が必要な場合は国際エアパケットを使う、というのが日本郵便の案内です。国際エアパケットは 2kg までで、追跡機能が付いています。

単価の低い商品では料金差が気になりますが、追跡のない取引で「商品が届かない」を 1 件受けると、商品と代金の両方を失います。自分の単価と発送数で、どちらが大きいかを一度計算してみてください。

参照リンク

本記事で参照した公式ページです。仕様や制度は変更されることがあるため、実際の運用にあたっては最新の内容をご確認ください。

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境EC向け販売管理ツール「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で日本のトレーディングカードを販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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