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eBay輸出のInstagram活用|外部リンクの線引きと、続く運用の型

更新 公開約16分販売・集客

この記事の3行要約

  • eBayの出品や商品説明に外部サイトへのリンクは入れられない。クリックできない形でも同じ扱いになる
  • 逆向きは公式に用意されている。パートナーネットワークは自分の出品へのリンクも作れると明記している
  • 投稿の頻度より、規約に触れない導線と、続けられる作り方を先に決めるほうが結果に効く
目次

はじめに

eBay の検索結果に出るかどうかは、こちらでは決められません。だから「eBay の外にも接点を作っておきたい」と考えるのは自然な発想で、その先で最初に名前が挙がるのが Instagram です。

ただ、SNS 活用の記事を読んで先に手を動かすと、たいてい順番を間違えます。プロフィールを整えて投稿を始めるより前に、確かめておくべきことがあります。eBay の出品から外へリンクを出すのは、原則として禁止されているという点です。

この記事は、そこから始めます。何が禁止で何が許されているかを公式ポリシーで確定させてから、個人セラーが続けられる運用の形と、投稿する以外の使い道を書きます。

eBayとInstagramをつなぐとき、方向で規則が変わる

先に結論を置きます。

eBay から外へ出すリンクは原則禁止で、外から eBay へ送るのは公式のプログラムが用意されています。同じ「つなぐ」でも、向きが逆になると扱いがまったく違います。

「eBay は外部からの集客を歓迎している」という説明を見かけますが、これは後半だけを見た表現です。前半を知らないまま始めると、出品の削除やアカウントへの措置につながります。

フロー図: eBay の出品・商品説明 / クリックできない形も不可 / Instagram・自社サイト / パートナーネットワーク / eBay の出品・ストア

eBayの出品説明に、外部サイトへのリンクは入れられない

eBay のリンクに関するポリシーは、かなりはっきり書かれています。

メンバーを保護するため、出品や商品には、たとえクリックできないリンクであっても、お客様をeBay以外のサイトに誘導するリンクを含めることはできません。

(eBay 公式ヘルプ「リンクに関するポリシー」)

「たとえクリックできないリンクであっても」というところが重要です。https:// を外して書く、全角文字にする、画像に焼き込む。どれも同じ扱いになります。「@ユーザー名だけなら大丈夫だろう」という判断も、外部サイトへ誘導する意図があるなら安全とは言えません。

同じポリシーは、ストア名についても触れています。ストア名をウェブアドレスにすることや、ストア名に .com .net .org .edu などを含めることは許可されていません。

こうした出品ポリシー違反に対しては、出品やコンテンツの削除、警告、アクティビティの制限、アカウント停止といった措置が示されています。

eBayの出品説明で許されているリンクは、限定列挙されている

では何なら入れられるのか。公式ポリシーは許可されるものを並べています。

許可されるもの補足
その他の eBay ページeBay メッセージ、その他の eBay 商品、ストアページ、出品者をフォロー、お気に入り出品者に追加
製品動画商品の説明内に埋め込む形のみ。出品に特化した内容(製品レビュー、デモンストレーション等)であること
eBay が承認した貨物配送サービス—
法的必要事項—

埋め込める動画のサイトも限定列挙されていて、YouTube、Vimeo、Brightcove、Ustream、Screencast、Kizoa、DailyMotion の 7 つです。Instagram はこの一覧に入っていません。リールを商品説明に埋め込む、という使い方はできないということです。

出品テンプレートに入れっぱなしになっていないか

自作の HTML テンプレートを使っている場合、フッターに自分のサイトや SNS のアドレスを残したまま、全出品に展開してしまっていることがあります。ポリシーは出品単位で見られるので、テンプレート由来でも同じ扱いです。心当たりがあれば、投稿を始める前に確認しておくと安全です。

テンプレートの提供元を示すクレジットには例外がありますが、条件は細かく決められています。テキストは 10 ワードまで、ロゴは 88 × 33 ピクセル以下で、eBay の外へリンクさせることも、外部のアドレスや連絡先を含めることもできません。ちらつきや動き、アニメーションも不可です。提供元の名前が出ているのだから自分のアドレスも大丈夫だろう、とはなりません。

外からeBayへ送る仕組みは、公式に用意されている

逆向きは事情が違います。eBay は自社のアフィリエイトプログラムとして eBay パートナーネットワークを運営していて、公式ヘルプはこう説明しています。

追跡可能なeBayアフィリエイトリンクを簡単に作成するためのツールを使用します。これらのリンクは、特定のeBay出品(お客様ご自身のものも含みます)、検索結果、その他の場所にユーザーを導きます。

(eBay 公式ヘルプ「eBayパートナーネットワーク」)

「お客様ご自身のものも含みます」と明記されています。申し込みに必要なのはブログ、ウェブサイト、ソーシャルネットワーク、モバイルアプリのいずれかで、参加は無料です。リンクを貼る先としても「ソーシャルネットワークページ」が挙げられています。

訪問者がリンクをクリックして商品を落札・購入すると、コミッションが発生します。率は製品カテゴリによって異なり、その取引に対する eBay の収益割合に基づく、と説明されています。

ここで一点だけ、誤解が広がりやすい部分を書いておきます。公式に書かれているのはコミッションであって、販売手数料の割引ではありません。「アフィリエイト経由で売れば手数料が安くなる」という説明を見かけたら、公式の記述と照らし合わせてください。

つなぐ向きで、扱いがまったく違う — 外から eBay へ(公式に用意されている): パートナーネットワークで追跡できるリンクを作れる、自分の出品へのリンクも対象と明記されている、SNS・ブログ・アプリに貼れる。参加は無料、購入されるとコミッションが発生する、eBay から外へ(原則禁止): 出品・商品説明に外部サイトへのリンクを入れられない、クリックできない形でも同じ扱いになる、ストア名に .com などを含めるのも不可、違反すると削除・警告・アカウント停止の対象、「eBay は外部集客を歓迎している」は、片側だけを見た表現

eBayのSNS集客が効く商材、効きにくい商材

SNS からの集客が効きやすいのは、見た目で価値が伝わる商材です。型番で探される商材には効きにくく、そちらは出品情報を整えるほうが先に効きます。規約の話が済んだので、ここでは「やる意味があるか」を見ます。

SNS はすべての商材に効くわけではありません。検索で探されている商材と、眺めているうちに欲しくなる商材では、効き方がまったく違います。

SNS が効きやすいSNS が効きにくい
商材の性質見た目で価値が伝わる。集める楽しさがある型番で探される。仕様が分かれば十分
買い手の探し方ぼんやり眺めていて出会う検索して比較する
効くもの写真・動画・状態の見せ方出品タイトル・商品情報の正確さ
向く運用継続的な投稿とフォロワーとの関係Best Match 対策と広告

型番で探される商材を扱っているなら、SNS に時間を使うより、出品タイトルと商品情報を整えるほうが早く効きます。eBay の検索で上に出るための順番は、eBay SEOの記事にまとめています。逆に、見た目や希少性が価値になる商材なら、eBay の検索結果の外にも出会いの場所を作る意味があります。

ここは正直に書きますが、個人セラーが SNS で成果を出すには時間がかかります。投稿を始めて数か月は、反応がほとんどないのが普通です。すぐに売上が欲しい状況なら、Promoted Listings のほうが結果が早く出ます。

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続けられるInstagram運用の型

やると決めたなら、続く形にすることがすべてです。投稿の質より、止まらないことのほうが効きます。

Instagramのプロフィールで、何を売る人なのかを1行で示す

訪れた人が最初に見るのはプロフィールです。ここで判断されるのは「フォローする価値があるか」で、判断にかける時間はごく短いものです。

書くべきことは多くありません。

  • 何を扱っているか。カテゴリを具体的に。「日本の◯◯を扱っています」まで書く
  • どこから発送するか。日本から送ることは、それ自体が情報になります
  • どこで買えるか。プロフィールのリンク欄から eBay のストアへ

英語の文面に構える必要はありません。短く、はっきり書いてあれば伝わります。凝った表現よりも、扱っているものと発送元が分かることのほうが大事です。

プロフィールのリンクは、SNS側に置く

外部リンクの制限は eBay 側の出品に対するものです。Instagram のプロフィール欄から eBay のストアへリンクするのは、方向が逆なので問題になりません。前の節で見たとおり、こちら向きには公式の仕組みまで用意されています。

Instagramへの投稿の形式を、目的で使い分ける

Instagram にはいくつかの見せ方があります。全部をやろうとすると続かないので、目的から選びます。

形式向いていること
フィード投稿商品そのものを見せる。プロフィールを訪れた人が過去分をまとめて見る
ストーリーズ短期の告知、出品したばかりの商品、質問への回答
リール(短い動画)まだフォローしていない人に届く。状態や質感を動かして見せる

商品写真の撮り方そのものは、eBay の出品と共通する部分が多いので、別の記事にまとめています。SNS 用に撮り直すより、出品用に撮った写真を流用するほうが現実的です。

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eBayの出品写真をInstagramへ流用する向きを、一方通行にする

写真を使い回すときに、ひとつだけ気をつけることがあります。流用は eBay から Instagram への一方通行にしてください。

Instagram では、価格やロゴを画像に載せた投稿がよく使われます。ところが eBay の公式ヘルプは出品写真について、バッジ・ロゴ・著作権表示・ウォーターマークなどのグラフィックを画像に追加すると、検索結果での出品の掲載順位に影響が出る可能性があると書いています(eBay 公式ヘルプ「出品への画像追加」)。

つまり、投稿用に文字やロゴを載せた画像を、そのまま出品へ持ち込むと不利になりえます。加工していない写真を先に撮って出品に使い、投稿用にはそこから文字を足したものを作る。この順番にしておくと、撮影は一度で済みますし、出品側の条件も崩れません。

Instagramで商品以外に、作業の様子を出す

商品写真だけを並べ続けると、カタログと同じになります。差が出るのは、商品以外を見せているアカウントです。

梱包している様子、仕入れに行った場所の雰囲気、発送前の検品。海外のバイヤーから見ると、これらは「どういう人から買うのか」を知る手がかりになります。言葉が通じにくいぶん、作業が見えることが信頼の材料になります。

丁寧な梱包を売りにするなら、丁寧に梱包している様子を出す。それが、文章で「丁寧に梱包します」と書くよりも伝わります。

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Instagramへの投稿頻度は、続けられる線で決める

「毎日 1 投稿」という目安をよく見かけますが、投稿頻度とアカウントの評価の関係を、はっきり示した公式情報は見つかりませんでした。確かなのは、止まったアカウントは何も生まないということだけです。

週 2 回で 1 年続くなら、そちらのほうが毎日 3 週間より結果につながります。撮影と投稿をまとめてやり、少しずつ出していく形にすると、本業がある方でも続きます。

続けられる形にするための順番 — 出品側の外部アドレスを消す(テンプレートのフッターに残っていることがある。投稿を始める前に確認する)、プロフィールを 1 行で決める(何を扱い、どこから送るか。凝った英文より、扱いと発送元が分かることを優先する)、出品用の写真を流用する(SNS 用に撮り直さない。撮影が二重になると、そこで止まる)、続けられる頻度を先に決める(週 2 回で 1 年続くほうが、毎日 3 週間より結果につながる)、投稿の質より、止まらないことのほうが効く

Instagramへの投稿から売上までの距離を、どう測るか

SNS が続かないもうひとつの理由は、効いているのかどうか分からないことです。手応えのない作業は止まります。

ここで役に立つのが、前の節で見たパートナーネットワークのリンクです。追跡できる形のリンクなので、プロフィールや投稿からたどってくれた人がいるかどうかが、数字で残ります。フォロワー数のような大きな数字より、こちらのほうが判断に使えます。

一方で、測れないものもあります。

分かること分からないこと
リンクをたどった人がいたか投稿を見たあと、検索して買った人
たどった先で買われたか何度も見てから決めた人の、最初の接点
どの投稿からたどられたか買わなかった人が、なぜ買わなかったか

SNS の効果は、たどらずに買う人のぶんだけ必ず過小に出ます。投稿を見て名前を覚え、後日 eBay で検索して買う。この経路は数字に残りません。

だから、数字が動かないことをもって「効いていない」と結論づけるのは早すぎます。見るべきなのは、リンクを踏む人が少しずつでも増えているかという向きのほうです。3 か月動かなければ、商材と媒体の相性を疑う。それくらいの間隔で構いません。

Instagramで「直接買いたい」と言われたら、eBayの出品へ戻す

投稿を続けていると、DM で「eBay を通さずに買えないか」と聞かれることがあります。答えは、eBay の出品へ案内し直すことです。

eBay には「eBay外での売買オファーに関するポリシー」があり、冒頭で、eBay 外での売買オファーは許可されていないと書いています。禁止されている行為のうち、SNS を使うセラーに関係するのは次の 4 つです。

禁止されている行為SNS との関係で起きやすい場面
eBay外での取引を完了または進める目的で、サイト上でユーザーと何らかの行動を起こすことeBay のメッセージで、Instagram の DM に移って話そうと持ちかける
他の eBay メンバーとのやり取りで、eBay 外での販売を促す外部サイトを参照・宣伝すること問い合わせの返信に、eBay の外で買える自分の販売ページやアカウントを書く
eBay での取引で入手した連絡先情報を使って、eBay 外での売買をオファーすること一度買ってくれたバイヤーに、次回は直接売ると連絡する
出品した商品について、eBay 外で売っている同じ商品や関連する商品に言及・リンクすること出品に「Instagram でも販売中」と書く

Instagram の DM そのものは eBay のサイトの外にあるやり取りです。それでも線はこう引けます。eBay で知り合った相手を eBay の外へ連れ出さない。eBay の中で外への販売を案内しない。

同じポリシーは、eBay 外での取引は eBay の保護プログラムと eBay の返金保証の対象にならない、とも書いています。買い手だけでなく、売り手の側も守られなくなるということです。

だから、Instagram から来た人にはパートナーネットワークのリンクで出品を案内し、eBay の中で買ってもらうほうが筋がよいと考えています。手数料を惜しんで直接取引にすると、届かなかった、支払われなかったというトラブルを、自分ひとりで抱えることになります。

Instagramのアカウントは分けるか、まとめるか

最初は 1 つのアカウントで始めて、投稿が溜まってから分けるのが現実的です。複数のカテゴリを扱っていると、いずれこの判断が出てきます。

1つのアカウントにまとめる

  • 更新の手間がひとつで済み、投稿の間隔が空きにくい
  • 扱う幅の広さがそのまま「品揃え」として伝わる
  • フォロワーの興味と投稿がずれる回数は増える

カテゴリごとに分ける

  • 何のアカウントかが一目で分かり、フォローされやすい
  • 専門性が伝わるので、単価の高い商品で効きやすい
  • 更新の負担が単純に倍になる。片方が止まる

判断の軸は、続けられるかどうかです。分けたほうが伝わるのは事実ですが、更新が止まったアカウントが 2 つ並んでいる状態より、動いているアカウントが 1 つあるほうが価値があります。

現実的なのは、1 つで始めて、投稿が溜まってから分ける順番です。最初から分けると、どちらも中身が薄いまま止まります。

なお、eBay 側のストア名と SNS のアカウント名は、揃えておくほうが後で楽です。ストア名の変更には制限があるので、揃えるなら早いうちに決めておきます。

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見る側としてのInstagram

投稿する以外にも使い道があります。他のセラーが何をしているかを見るほうです。

#ebayseller のようなタグを追っていくと、海外のセラーの投稿が出てきます。そこで分かるのは、扱っている商材の傾向、梱包の水準、どんな見せ方をしているかといった定性的な情報です。

ここは線を引いておきます。SNS から分かるのは雰囲気であって、需要の大きさではありません。何がいくらで売れているかは、eBay の実績データで確かめるべきものです。

確かめたいこと見るところ
何がいくらで売れたかeBay の販売実績(出品者リサーチ・テラピーク)
どのくらいの頻度で売れているか同上
競合がどう見せているかSNS・競合の出品ページ
梱包や発送の水準SNS(実物の写真が出てくる)
このあと紹介している記事 (5 本)

規模の大きい海外セラーの投稿を見ていると、量で圧倒されることがあります。ただ、個人セラーが同じ土俵に乗る必要はありません。日本から出せる商材、状態の説明の細かさ、プレミア価格が付く商品の目利き。競合と違う軸を見つけるために見る、という使い方が現実的です。

競合のどこを見て、何を読み取るかは、eBayの競合分析の記事で手順にしています。

Instagramで投稿するネタが尽きたときの、5つの引き出し

続かない理由の大半は「今日出すものが無い」です。先に引き出しを決めておくと、悩む時間が消えます。

入荷したもの。いちばん自然な投稿です。まだ出品していない段階でも構いません。

状態の説明。傷や使用感を、どう見て、どう伝えているか。eBay の商品説明に書いていることを、写真で見せ直す形です。コンディションの書き方そのものが、丁寧さの証明になります。

梱包と発送。前の節で触れたとおりです。作業そのものが情報になります。

売れたものの報告。何が海外へ渡ったか。買い手の情報は出さずに、商品と行き先の国だけで成立します。

扱っている分野の背景。その商品が日本でどういう位置づけなのか、なぜ手に入りにくいのか。海外のバイヤーが自分では調べにくい部分です。

この 5 つを順に回すだけで、当面は止まりません。投稿のたびに新しい企画を考えないというのが、続けるうえでいちばん効きます。

Instagramを始める前に確認しておく4つ

投稿を始める前に、この 4 つだけ確認しておくと、あとで戻る手間がなくなります。

出品と商品説明に、外部のアドレスが残っていないか。テンプレートのフッターに入れっぱなしになっていることがあります。

ストア名に .com などが入っていないか。これも同じポリシーで制限されています。

プロフィールのリンク先が、正しい eBay のページを指しているか。ストアのトップか、力を入れているカテゴリのページか。訪れた人が迷わない先にします。

続けられる頻度を決めたか。決めずに始めると、最初の 2 週間で止まります。

なお、eBay の外の広告枠に出品が出るOffsite Ads のような仕組みもあります。自分で運用するのとは別の選択肢なので、広告の記事とあわせて検討してください。

eBay 側のプロフィールに何を書けて何を書けないかは、別の記事で整理しています。

Instagramへの投稿を作る時間の、半分は探す時間になっている

SNS の運用が続かなくなる原因は、意外なところにあります。投稿に使う材料が散らばっていることです。

どの商品を出品中で、写真はどこにあり、状態の説明はなんと書いたか。これがまとまっていないと、投稿を作るたびに探す時間が発生して、そこで止まります。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。

商品ごとに画像をまとめて扱えるので、出品に使った写真をそのまま投稿の材料にできます。出品文とコンディション説明のテンプレートも登録できるので、同じ言い回しを何度も打ち直さずに済みます。バイヤーは顧客として記録され、届いたメッセージには画面から返信できます。

発信そのものを自動化する機能はありませんが、発信の手前にある準備を短くすることはできます。続かない原因が準備の重さにあるなら、そこから減らすほうが早く効きます。

まとめ

やるかどうかを決める前に、確かめておく線引きがありました。

  • eBay の出品や商品説明に、外部サイトへ誘導するリンクは入れられない。クリックできない形でも同じ
  • ストア名をウェブアドレスにすること、.com などを含めることも許可されていない
  • 説明内に埋め込める動画は 7 サイトの限定列挙で、Instagram は入っていない
  • 外から eBay へ送る向きは公式に用意されている。パートナーネットワークは自分の出品へのリンクも作れる
  • 公式に書かれているのはコミッションであって、販売手数料の割引ではない
  • DM で直接取引を持ちかけられたら、eBay の出品へ案内し直す。eBay 外の取引は保護の対象外になる
  • SNS が効くのは、見た目で価値が伝わる商材。型番で探される商材なら出品情報を整えるほうが早い
  • 見る側としても使える。ただし SNS から分かるのは雰囲気で、需要は eBay の実績で確かめる

今日できるのは、自分の出品に外部のアドレスが残っていないかを確認することです。投稿を始めるのは、そのあとで構いません。

SNS に時間を使う前に確かめること — 商材は見た目で価値が伝わるか(型番で探される商材なら、出品タイトルと商品情報を整えるほうが早く効く)、すぐに売上が必要か(必要ならサイト内の広告のほうが結果が早い。SNS は数か月単位で見る)、出品数はまだ増やせるか(始めたばかりの時期は、出品を増やすほうが確実。SNS の順番は後ろでよい)、測る手段を用意したか(追跡できるリンクを使う。フォロワー数より、たどってくれた人の数を見る)、効くかどうかは商材で決まる。全員がやるべきものではない

よくある質問

Q1.商品説明に「Instagramやってます」と書くだけでも違反になりますか
A1.

外部サイトへ誘導する意図があるなら、安全とは言えません。ポリシーは「たとえクリックできないリンクであっても」eBay 以外のサイトへ誘導するリンクを含められない、と書いています。

アカウント名やアドレスを書かずに済む方法はありません。逆向き、つまり Instagram のプロフィールから eBay へリンクする形にしてください。そちらには公式の仕組みまで用意されています。

Q2.英語で発信する自信がありません
A2.

長い文章を書く必要はありません。何を扱っていて、どこから送るか。この 2 つが分かれば、伝わります。

写真と短い説明で成立するのが、この媒体の性質でもあります。文章より、状態が分かる写真のほうが効きます。バイヤーからの問い合わせに答えるときの英文は、テンプレートを別の記事にまとめてあります。

Q3.フォロワーが増えないと意味がないですか
A3.

数だけを目標にすると続きません。個人セラーの場合、数百のフォロワーでも、その中に定期的に買う人が数人いれば成立します。

見るべきなのは、フォロワー数よりプロフィールからリンクをたどってくれた人がいるかです。パートナーネットワークのリンクを使えば、そこは数字で分かります。

Q4.投稿は日本語と英語のどちらで書くべきですか
A4.

買い手が海外にいるなら英語です。両方書く形にすると、どちらも中途半端になりやすく、投稿を作る負担も倍になります。

日本語で書きたい内容があるなら、それは別の目的(国内の仕入れ先との関係づくりなど)なので、アカウントを分けて考えたほうが整理できます。

Q5.投稿用に文字を入れた写真を、そのまま出品にも使えますか
A5.

やめておくほうがいいです。eBay の公式ヘルプは、バッジ・ロゴ・著作権表示・ウォーターマークなどのグラフィックを出品写真に追加すると、検索結果での掲載順位に影響が出る可能性があると書いています。

流用の向きを、eBay から Instagram への一方通行にしてください。加工していない写真を出品に使い、投稿用にはそこから文字を足したものを別に作ります。

Q6.パートナーネットワーク経由で自分の商品が売れると、手数料は安くなりますか
A6.

公式に書かれているのはコミッションであって、販売手数料の割引ではありません。落札手数料はこれまでどおり引かれます。

率は製品カテゴリによって異なり、その取引に対する eBay の収益割合に基づくと説明されています。「アフィリエイト経由なら手数料が安くなる」という説明を見かけたら、公式の記述と照らし合わせてください。

Q7.SNSに時間を使うより、出品数を増やすほうがいいのでは
A7.

多くの場合、そのとおりです。特に始めたばかりの時期は、出品を増やすほうが結果につながりやすいです。

SNS が意味を持つのは、出品を増やしても頭打ちになってきたときや、価格以外で選ばれる必要がある商材を扱っているときです。順番としては後ろで構いません。

Q8.YouTubeやXなど、Instagram以外のSNSでも同じですか
A8.

リンクの向きの規則は、SNS の種類を問いません。リンクに関するポリシーは、eBay 以外のサイトへ誘導するリンクを出品に含められないと書いていて、特定の SNS に限った話ではありません。パートナーネットワークのリンクを貼れる先も「ソーシャルネットワークページ」と書かれていて、Instagram に限りません。

違いが出るのは動画です。商品の説明に埋め込める動画のサイトは限定列挙されていて、YouTube はその中に入っています。製品レビューやデモンストレーションなど、その出品に特化した動画であれば、説明の中に埋め込めます。

Q9.eBayのメッセージで、Instagramのアカウントを教えてもいいですか
A9.

販売が完了する前は避けてください。eBay外での売買オファーに関するポリシーは、取引の完了前に、インスタントメッセンジャーの ID や外部ウェブサイトのアドレスなどの連絡先を直接共有することを禁止しています。

eBay 外での販売を促す外部サイトを、やり取りの中で案内することも禁止です。Instagram の存在を知ってもらいたいなら、Instagram の側からeBayへ送る向きで導線を作ってください。

参照リンク

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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