本文へスキップ
eBay輸出が続かない理由|3か月ごとに見る数字と、直す1か所 のサムネイル画像

eBay輸出が続かない理由|3か月ごとに見る数字と、直す1か所

更新 公開約13分経営・運営

この記事の3行要約

  • 続かない理由には型がある。短期で結果を求める、一度に大きく動く、数字を見ずに判断する
  • 月次と四半期は見るものが違う。月次は内部の数字、四半期は外から見た自分の露出
  • 振り返りで直すのは1か所だけ。同時に複数変えると、何が効いたか分からなくなる
目次

はじめに

eBay 輸出が続かない理由を聞かれて、「気持ちが折れたから」以外の答えが出てこないなら、振り返りの仕組みを持っていない状態です。気持ちは、しんどい時期にいちばん先に減るものだからです。

続けている人がやっているのは、もっと事務的なことです。決まった周期の振り返りで、決まった数字を見て、1 か所だけ直す。それを繰り返しているだけで、そこに精神論は入っていません。

この記事では、その周期と、見る数字と、直し方を書きます。あわせて、やめるという選択肢を振り返りにどう入れておくかにも触れます。続けることだけを前提にすると、合わないものを抱えたまま進むことになるからです。

eBay輸出が続かないときに起きていること

続かなくなる形には、いくつか型があります。先に知っておくと、自分がどれに近いかが分かります。

短い期間で結果を求めている。数か月で結果が出ないと、やり方が間違っていると判断してしまいます。実際には、検索での評価に実績が使われる以上、最初の時期は構造的に不利です。ここを知らないと、正しくやっていても折れます。

あわせて読みたい

一度に大きく動いている。資金や時間の投入をいきなり増やすと、結果が出るまでの期間を耐えられなくなります。資金繰りが苦しくなると、判断が全部短期になります。

数字を見ずに、感覚で判断している。悪い月に原因を特定できないと、「なんとなく調子が悪い」だけが残ります。原因が分からないまま不安だけが積み上がる状態は、いちばん消耗します。

3 つとも、共通しているのは判断のタイミングを決めていないことです。だから、うまくいかないと感じた瞬間が、そのまま判断の瞬間になってしまいます。

周期を決めておくと、判断のタイミングが自動的にやってきます。不安になった日を、判断の日にしなくて済みます。

振り返りは、3か月を1サイクルにする

振り返りを 3 か月ごとにするのは、変えた影響が測れる長さで、しかも外れた方向に進みすぎない長さだからです。周期は、短すぎても長すぎても困ります。

短すぎると、変えた影響が測れません。出品を直しても、検索での見え方が変わり、それを見た人が買うまでには時間があります。週単位で振り返ると、揺れを結果として読んでしまいます。

長すぎると、外れた方向に進み続けます。半年や 1 年に一度では、合わない商材や合わない価格帯を長く抱えることになります。

3 か月は、この 2 つの中間として扱いやすい長さです。加えて、出品枠の動きとも噛み合います。eBay は毎月アカウントを見直し、売上高と購入者からの評価をもとに枠を自動で調整しています(eBay 公式ヘルプ)。3 か月たてば、この見直しが 3 回入っているので、枠がどう動いたかも振り返りの材料になります。

なお、引き上げを自分でリクエストする間隔は、公式ヘルプには書かれていません。30 日ごとと説明する解説もありますが、公式では確認できないので、この記事ではそれを前提に計画を立てていません。

フロー図: 淡々と動く / 外から見た数字を比べる / 1か所だけ直す

動いている 3 か月のあいだは、日々の数字に反応しないことが条件です。1 件売れた・売れなかったに反応していると、振り返りの前に疲れてしまいます。

月次と四半期では、見るものが違う

月に一度は自分の内部の数字を、3 か月に一度は外から見た自分の露出を見ます。混同されやすいので、表で分けておきます。

月に一度3 か月に一度
見るもの自分の内部の数字(利益・使った時間・在庫・出品と販売の数)外から見た自分(表示された回数・開かれた回数・売れた数)
目的前提の値を実測で置き換える。計算をやり直す方向が合っているかを判断する
変えるもの目標の数字、価格の前提商材、価格帯、時間の使い方といった方針

月次で見る 4 つの数字については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい

目標の置き方と、前提を月ごとに置き換える手順は、こちらです。

あわせて読みたい

四半期の振り返りは、この積み重ねの上に乗ります。月次をやっていない状態で四半期だけやっても、比べる材料がありません。

月次と四半期では、見るものが違う — 月に一度(内部の数字): 手元に残った額・使った時間・在庫・出品と販売の数、目的は、前提の値を実測で置き換えること、変えるのは目標の数字と、価格の前提、3 か月に一度(外から見た自分): 表示された回数・開かれた回数・売れた数、目的は、方向が合っているかの判断、変えるのは商材・価格帯・時間の使い方といった方針、月次をやっていない状態で四半期だけやっても、比べる材料がない

3か月ごとの振り返りで見る数字

見る数字は、表示された回数・開かれた回数・売れた数の 3 つで足ります。増やすと続きません。

eBay の Seller Hub の Traffic レポートには、出品が検索結果に表示された回数、商品ページが開かれた回数、そして売れた数が出ます。この 3 つを、直近の 3 か月と、その前の 3 か月で比べます。可能なら前年の同じ四半期とも比べます。

どこが落ちたか何を意味するか次の 3 か月で手を入れる場所
表示された回数検索結果に出る機会が減っている出品数、Best Match に効く出品情報、扱う商材
開かれた回数一覧で選ばれていない1 枚目の写真、タイトル、表示価格
売れた数ページの中で決め手がない総額、状態の説明、返品条件、到着予定日

3 か月まとめて見ることの意味は、揺れが均されることです。1 週間の凪は消え、方向だけが残ります。

なお、急に売れなくなったときの切り分けは、これとは別の作業です。四半期の振り返りは定点観測であって、緊急対応ではありません。

あわせて読みたい

率を見るときは、分母を確かめる

eBay の指標に出てくる「率」は、名前が似ていても分母が違います。eBay の開発者向けドキュメントによれば、クリック率は eBay からのページビューをインプレッションで割ったもので、成約率は販売数量を総ページビューで割ったものです。前者に外部からの流入は含まれず、後者には含まれます。

3つの数字以外に、四半期で1回だけ見るもの

3 つに絞ると書きましたが、四半期に 1 回だけ確かめておく価値のあるものが 2 つあります。どちらも普段は見なくていいものです。

セラーレベルの推移。評価は毎月 20 日に行われると公式に記載されていますが(eBay 公式ヘルプ)、毎月気にする必要はありません。四半期で見て、下がる方向に動いていないかだけを確かめます。取引不良率が上がってきているなら、原因は在庫か発送のどちらかにあります。

在庫回転。仕入れた資金がどのくらいの速さで戻ってきているか、です。月単位では揺れが大きく判断できませんが、3 か月分をまとめると傾向が出ます。回転が落ちているなら、資金が在庫に寝ている状態です。

この 2 つは、表示・閲覧・販売の 3 指標には現れません。露出は問題ないのに事業として苦しい、という状態は、ここに出ます。

直すのは、1か所だけ

振り返って落ちた場所が見つかったら、そこだけを直します。

同時に複数変えたくなりますが、そうすると次の四半期に何が効いたのか分かりません。3 か月という長い周期を取っているのは、変更と結果を対応させるためです。同時に動かすと、その意味がなくなります。

落ちていない場所は触りません。これも大事です。うまくいっているものを一緒にいじると、次の四半期に落ちる場所が増えます。

直す 1 か所を選ぶときの目安は、表示 → 閲覧 → 購入の順で、いちばん手前で落ちているところです。手前が詰まっていると、その先を直しても結果に出ません。

振り返りの手順を、30分の形にしておく

決まった日にきちんとやるためには、手順が短いことが条件です。長い分析を設計すると、次回から先送りになります。

やることを、この順番に固定してください。

  1. 3 つの数字を並べる。直近 3 か月と、その前の 3 か月。可能なら前年の同じ四半期も
  2. 落ちた場所を 1 つ特定する。表示・閲覧・販売のうち、いちばん手前で落ちているところ
  3. 使えた時間を確かめる。計画と比べて、多かったか少なかったか
  4. やめる候補を 1 つ挙げる。動かなかった商材、回っていない価格帯、届かなかった作業量
  5. 次の 3 か月で直す 1 か所を決めて、書く

5 つで終わりです。新しい分析を足したくなったら、代わりに何かを外してください。項目が増えた振り返りは、次の四半期に実行されません。

書く場所も決めておきます。前の四半期に何を書いたかを見返せることが条件なので、同じ場所に追記していく形がいちばん続きます。過去 4 回分が並んでいると、それ自体が判断の材料になります。

30 分で終わる振り返りの手順 — 3 つの数字を並べる(直近 3 か月と、その前の 3 か月。可能なら前年の同じ四半期も)、落ちた場所を 1 つ特定する(表示・閲覧・販売のうち、いちばん手前で落ちているところ)、使えた時間を確かめる(計画より少なかったなら、計画のほうを現実に合わせる)、やめる候補を 1 つ挙げる(動かなかった商材・回っていない価格帯・届かなかった作業量)、次の 3 か月で直す 1 か所を書く(同じ場所に追記する。過去 4 回分が並ぶと、それ自体が材料になる)、新しい分析を足したくなったら、代わりに何かを外す

定点観測の記録は、四半期ごとに同じ1行を足していく

振り返りの記録は、四半期に 1 行、毎回同じ列で足していきます。書き方を毎回変えると、前の回と並べて読めなくなるからです。

列書く内容
期間暦で書く(1〜3 月、など)。前年の同じ四半期と並べるため
3 つの数字表示された回数・開かれた回数・売れた数と、前の四半期から増えたか減ったか
使えた時間計画と、実際に使えた時間
落ちた場所表示・閲覧・販売のうち、いちばん手前で落ちたところ
直す 1 か所次の 3 か月でやること
やめる候補1 つだけ
次の日付その場で決めた、次の振り返りの日

この形のいちばんの使い道は、前の行の「直す 1 か所」と、今回の行の「落ちた場所」を並べて読むことです。前回「1 枚目の写真を撮り直す」と書き、今回は開かれた回数が落ちていないなら、その直しは効いたと読めます。同じ場所がまた落ちているなら、直し方のほうが合っていなかったということです。

行が 4 つ貯まると 1 年ぶんになり、前の年の同じ四半期と比べられるようになります。季節のある商材では、前の四半期との比較より、こちらのほうが読み違えません。月の単位で季節を読むやり方は、12ヶ月目の記事にまとめてあります。

振り返りのほうが先に止まったとき

ここまでは、振り返りを仕組みとして持つ話でした。その仕組みが先に止まることがあります。1 回目はやったが、3 か月後の 2 回目を飛ばした、という形です。

このときにやってはいけないのが、遡って 2 回分やろうとすることです。手順が倍になるので、たいてい 3 回目も飛びます。やるのは 1 つで、今日を 1 回目にし直します。前の回と比べられなくなりますが、比べる材料はまた 3 か月で溜まります。

そのうえで、飛ばした理由を 1 行だけ書いてください。理由は 3 つに分かれて、対処がそれぞれ違います。

忙しくて日が来ても手を付けられなかった。日付の置き方の問題です。四半期の末は、本業も家庭の予定も重なりやすい時期です。自分が空いていると分かっている日へ動かしてください。周期が 3 か月であることのほうが大事で、区切りが暦と揃っている必要はありません。

数字を見たくなかった。悪い四半期だったときに起こります。ここで効くのは、見る数字を減らすことです。項目が多いと、開いた瞬間に悪いところが一度に目に入ります。前に挙げた 3 つまで戻してください。

数字が揃っていなくて始められなかった。振り返りの前に集計の作業が入っている状態です。この場合、直すのは振り返りではなく記録の側です。始めるまでに 10 分かかるなら、30 分の手順が実質 40 分になっています。

そして、飛ばしたこと自体を大きく扱わないでください。振り返りが止まっているあいだも、出品と発送は動いています。止まったのは判断のほうだけです。

もう 1 つ、続けるために効く小さな習慣があります。振り返りを終えたその場で、次の日付をカレンダーに入れることです。3 か月後の予定は、その日に決めないと決まりません。

悪い月を、どう扱うか

続けていれば、売れる月と売れない月の差が出ます。季節、競合、為替、制度。動く要素が多いビジネスなので、これは避けられません。

問題は、悪い月に何を考えるかです。やめるかどうかを考える月にしてしまうと、悪い月が来るたびに同じ場所に戻ります。

代わりに置ける解釈があります。悪い月は、原因を教えてくれる材料が出てくる月だという見方です。良い月は、何がよかったのか分かりにくいものです。悪い月のほうが、どこで落ちたかがはっきり出ます。

具体的には、こう扱います。

  • 悪い月の数字は、次の四半期の振り返りに使う材料として記録する
  • その月のうちに大きく動かない。動くのは振り返りのタイミング
  • 良い月も同じように記録する。再現できるかどうかを考える材料になる

為替のように自分で動かせない要素については、影響の受け方を先に整理しておくと、悪い月の解釈が早くなります。

このあと紹介している記事 (11 本)

やめるという選択肢も、振り返りに入れておく

続けることを前提にした振り返りには、盲点があります。合わないものを抱えたまま続けてしまうことです。

四半期の振り返りでは、次の 3 つを「やめる候補」として見てください。

動かない商材。3 か月出していて 1 件も動かないなら、次の 3 か月でも同じ可能性があります。滞留在庫として資金を止めているぶん、続ける費用がかかっています。

回っていない価格帯。セルスルーレートが低いまま続いている価格帯は、今の自分の出品数と露出では合っていないのかもしれません。

回らない作業量。計画した出品数に 3 か月届かなかったなら、その量は現実的ではありません。減らすか、渡すかです。

続けると決めるもの

  • 動いている商材と、その周辺
  • 実行できている作業量
  • 落ちていない場所

やめる候補にするもの

  • 3 か月動かなかった商材
  • 回転していない価格帯
  • 3 か月続けて未達だった作業量

やめるのは、事業をやめることではありません。効いていないところから資金と時間を引き上げて、効いているところに寄せるという判断です。振り返りに入れておかないと、この判断は永遠に来ません。

続けるものと、やめる候補にするもの — 続けると決めるもの: 動いている商材と、その周辺、実行できている作業量、落ちていない場所、やめる候補にするもの: 3 か月動かなかった商材、回転していない価格帯、3 か月続けて未達だった作業量、やめるのは事業をやめることではなく、効かない場所から資金と時間を引き上げること

ここで扱ったのは、一部を引き上げる判断です。副業そのものをやめるかどうかは別の問いで、期限の日に投じた額と戻った額を並べて決めるやり方があります。

良かった四半期こそ、記録を残す

振り返りというと、うまくいかなかったときにやるものだと思われがちです。実際には、良かったときの記録のほうが、あとで効きます。

悪い月の原因はいくつか思い当たりますが、良い月の理由は「たまたま」で片づけられがちです。そして片づけてしまうと、再現できません。

良かった四半期には、次を書き留めてください。

  • 何が売れたか。商材と価格帯の傾向
  • その 3 か月に何をしていたか。出品を増やしていたのか、価格を見直していたのか
  • 外の要因はあったか。季節、為替、競合の動き

3 つ目が特に大事です。外の要因で伸びた月を、自分の工夫の成果だと解釈すると、次の四半期に同じことをして届きません。逆に、外の要因が向かい風だったのに横ばいだったなら、それは中身が良くなっている証拠です。

記録は長く書く必要はありません。四半期に 5 行で足ります。書く場所を決めておくことのほうが大事です。

生活の側の条件も、四半期で見直す

続けられるかどうかは、eBay 側の数字だけでは決まりません。使える時間と、体調と、同居している人との関係。ここが崩れると、数字が良くても続きません。

四半期の振り返りでは、この 3 か月で実際に使えた時間を確かめてください。計画より少なかったなら、次の四半期の計画をそこに合わせます。計画のほうを現実に合わせるという順番です。

時間の組み立て方と、同居している人との合意の作り方は、別の記事にまとめてあります。

作業量が使える時間を超えている状態が続いているなら、道具に渡すか人に渡すかを検討する段階です。

方向を変えると決めたときに、どこから見るか

四半期の振り返りで「このままではない」と決めたとき、選び直す先は 4 つくらいに分かれます。全部を同時に変えないために、どれを変えるのかを先に決めてください。

扱う商材を変える。動かない商材が続いているなら、ここです。何を選ぶかの基準は別の記事にまとめてあります。

仕入れ先を変える。商材は合っているのに利益が薄い、あるいは仕入れが安定しないなら、業態のほうを見直す番です。

価格帯を変える。回転が悪いのか、1 件が薄いのか。どちらなのかで、上げるか下げるかが逆になります。

利益の残り方を変える。売れてはいるのに残らないなら、削る場所を効く順に選びます。

規模そのものを見直す(専業に移るかどうかを含む)場合は、月商レンジごとに詰まる場所を整理した記事があります。eBay輸出の攻略の記事の最後から、金額帯ごとにたどれます。直すのは 1 か所という原則は、記事の読み方にも当てはまります。全部を同時に読んでも、変えられるのはひとつです。

3か月前の数字が残っていないと、振り返りは始まらない

前の節までの手順は、比べる材料があることを前提にしています。無ければ、振り返りは感想で終わります。

そして記録は、たいてい忙しい時期に途切れます。売れている月ほど記録する余裕がなく、あとから振り返ろうとしたときに、いちばん知りたい月のデータが抜けています。

私たちが開発している Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制の OMS(受注管理システム)です。

注文は自動で取り込まれるので、記録しようとしなくても記録が残ります。期間を指定して販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額・入金額を確認できるので、四半期を指定して前の四半期と並べる、という見方ができます。

振り返りのために作業を増やすのではなく、普段の運用の副産物として材料が残るという形です。振り返りが続かない原因が準備の重さにあるなら、そこから減らすほうが早く効きます。

経過した日数のほうから、振り返りを組み立てる

この記事は 3 か月という周期で組んでいますが、始めてからの経過日数で見るという入り方もあります。90 日目には在庫が動いたものと動かないものに分かれ、1 年目には 12 か月ぶんの並びから自分の季節が読めます。

戻り先が前提にできないとき

やめるという選択肢を扱いましたが、戻り先を前提にできない場合は、回復を事業の中で行うことになります。

縮小に入る条件と、再開する条件を先に書いておく方法を、別の記事にまとめました。

まとめ

続けることを気持ちの問題にすると、しんどい時期に手がかりがなくなります。

  • 続かない形には型がある。短期で結果を求める、一度に大きく動く、数字を見ずに判断する
  • 共通しているのは、判断のタイミングを決めていないこと
  • 周期を決めておくと、不安になった日を判断の日にしなくて済む
  • 3 か月は、変えた影響が測れて、外れた方向に進みすぎない長さ
  • 月次は内部の数字、四半期は外から見た自分。見るものが違う
  • 四半期に見るのは 3 つ。表示された回数、開かれた回数、売れた数
  • 直すのは 1 か所だけ。手前で落ちているところから
  • 悪い月は、やめるかどうかを考える月ではなく、材料が出てくる月
  • やめる候補も振り返りに入れる。効かないところから資金と時間を引き上げる
  • 使えた時間を確かめて、計画のほうを現実に合わせる

次の振り返りの日を、カレンダーに入れてみてください。日付が決まっているだけで、それまでの 3 か月は動くことに使えます。

よくある質問

Q1.始めたばかりで、比べる3か月前がありません
A1.

その場合、最初の四半期は「材料を作る期間」になります。比べる相手がないので、判断もできません。

やることは、数字を残すことだけです。月ごとの出品数、売れた数、使った時間。これが 3 か月ぶん貯まったところから、振り返りが始められます。

Q2.3か月待たずに手を入れたくなります
A2.

急落したときは待つ必要はありません。定点観測と緊急対応は別の作業です。

待つべきなのは、方針を変えるときです。商材を変える、価格帯を変える、といった判断は、3 か月動かしてみないと効果が分かりません。急落したときの切り分けは、この記事の前半で触れた別の手順のほうを使ってください。

Q3.振り返りで、直す場所が複数見つかったときは
A3.

いちばん手前で落ちているところを選んでください。表示されていないなら、開かれ方を直しても結果に出ません。

残った場所は、次の四半期に回します。手放すのではなく、順番を付けるだけです。

Q4.振り返りを1回飛ばしてしまいました
A4.

遡って 2 回分やろうとしないでください。手順が倍になって、次も飛びます。今日を 1 回目にし直して、また 3 か月後に置きます。

そのうえで、飛ばした理由を 1 行書いてください。忙しくて手が付かなかったなら日付を動かす、見たくなかったなら見る数字を 3 つまで減らす、数字が揃っていなかったなら記録の側を直す。対処がそれぞれ違います。

Q5.悪い月が3か月続いたときも、やめない判断をすべきですか
A5.

やめない判断を勧めているわけではありません。この記事が言っているのは、やめるかどうかを、悪い月の途中で決めないということです。

3 か月の振り返りのタイミングで、数字を見たうえで判断してください。そのとき「合わない商材だった」「今の使える時間では規模が合わない」という結論になるなら、それは正しい判断です。

Q6.eBay輸出を続けるコツはありますか
A6.

気持ちを保つ工夫より、判断する日を先に決めておくことのほうが効きます。3 か月に 1 回の振り返りの日をカレンダーに入れ、それまでは日々の数字で方針を変えないようにします。

振り返りでは、見る数字を 3 つに絞り、直すのは 1 か所だけにします。記録は四半期に 1 行、同じ列で足していけば、前の回と並べて読めます。

Q7.振り返りに、どのくらい時間をかけるべきですか
A7.

長くても 1 時間程度で終わる形にしてください。長くなるほど、次回やらなくなります。

見るのは 3 つの数字と、使えた時間だけです。分析を深めることより、決まった日に欠かさずやることのほうが効きます。

参照リンク

  • eBay 公式「出品限度」(eBay が毎月アカウントを見直し、売上高と購入者からの評価をもとに出品枠を自動で調整すること。引き上げのリクエストの間隔の記載は無いこと)
  • eBay 公式「出品者の基準に関するポリシー」(毎月 20 日にパフォーマンスを評価してセラーレベルを割り当てること、取引不良率の水準)

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

に内容を確かめました。

Trade Force について詳しく見る

海外へ届ける仕事を、最後まで、ひとつの画面で。

仕入れ、出品、値付け、注文、出荷、英語での返信。このブログを書いている私たちは、その仕事を届くところまで支える Trade Force を作っています。

Trade Force
この記事を共有