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eBay輸出の月50万円ロードマップ|5つの寄りと、縮小する順番

更新 公開約14分経営・運営

この記事の3行要約

  • 月50万円の規模で効いてくるのは、伸ばし方ではなく止まったときの損失の大きさ
  • 公式は、1つのアカウントへの制限がリンクされた他のアカウントにも適用される場合があると書いている
  • 撤退の基準は事業をたたむ基準ではなく、規模を戻す基準として先に決めておく
目次

はじめに

eBay 輸出の月 50 万円という金額帯は、それまでの 4 つと性質が違います。前の 4 つはどれも「どうすれば増えるか」の話でしたが、ここで効いてくるのは「減ったときにどうなるか」のほうです。

自分が 1 日止まってもその日の分は動く、というところまで来ると、変わるのは伸ばし方ではありません。止まったときの損失の大きさです。

金額が小さいうちは、1 か所に寄せているほうが効率的でした。同じ商材を扱い、同じ仕入れ先へ行き、1 つのアカウントで売る。判断が速くなり、精度も上がります。

ところが金額が大きくなると、同じ寄せ方が、そのまま損失の大きさになります。

この記事では、寄りをどう数えて、どこから手を打つかを書きます。停止したときの対処、法人化、税の扱いは、それぞれ別の記事にまとめてあるのでそちらへ送ります。

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この記事について

一般的な整理であり、特定の期間で特定の金額に届くことを保証するものではありません。取れるリスクの大きさは、生活の条件と資金の余裕で変わります。

eBayの50万円ロードマップで変わるのは、止まったときの大きさ

同じ「1 か月止まる」でも、金額帯によって意味が違います。

金額が小さいうちは、止まっても生活は続きます。ところがこの段階では、止まった月の穴が、次の月の仕入れを削ります。仕入れが減れば、翌々月の売上も減ります。1 か月の停止が、3 か月に効きます。

そして、この段階の停止には特徴があります。自分の都合ではないことが多いという点です。アカウントの制限、仕入れ先の廃業、配送の停止、規約の変更。どれも自分で選んで止めたわけではありません。

この段階でやることは、止まらないようにすることではありません。止まっても終わらない形にすることです。

止まらないようにするのは無理です。プラットフォームの上で商売をしている以上、自分で決められない要素が残ります。

月50万円のロードマップで、売上がどこに寄っているかを数える

寄りは、感覚では分かりません。数えてください。

数え方は 1 つです。上位いくつで、何割を占めているか。

寄りの種類数えるもの止まると何が起きるか
アカウント売上が乗っているアカウントの数制限がかかると、全部が止まる
商材上位ジャンルが売上に占める割合相場が動くと、在庫と利益が同時に動く
仕入れ先上位の仕入れ先が仕入れ額に占める割合廃業や方針変更で、仕入れが止まる
相手国上位の国が売上に占める割合配送や関税の変更が直撃する
人その工程を回せる人の数1 人が抜けると、その工程が止まる

数えたうえで、割合の高い順に並べる。それが手を打つ順番になります。

寄りは5種類。上位いくつで何割かを数える — アカウント(制限がかかると全部が止まる)、商材(相場が動くと在庫と利益が同時に動く)、仕入れ先(廃業や方針変更で仕入れが止まる)、相手国(配送や関税の変更が直撃する)、人(1人が抜けるとその工程が止まる)

ここで注意があります。寄っていること自体は悪くありません。寄せたから効率が上がって、ここまで来ています。問題は、寄っていることに気づかないまま増やすことです。

だから、まずやるのは減らすことではなく、数えることです。数えたうえで「このままでよい」と決めるのも、立派な判断になります。

50万円のロードマップで、アカウントを増やしても分散にはならない

寄りの話をすると、決まって出てくるのが「アカウントを分ければいい」という案です。ここは公式の記載を確認しておく必要があります。

まず、複数アカウントの保有そのものは想定されています。公式は、買う用と売る用でアカウントを分けてよいかという質問に対して「Yes, you can use the accounts in whatever way works best for you」と答えています。

問題はその先です。同じページに、次の 2 つが書かれています。

1 つ目。「Registering new accounts to avoid buying and selling restrictions or limits, or other policy consequences, is not allowed on eBay」。制限やリミット、その他のポリシー上の帰結を避けるために新しいアカウントを登録することは、許可されていません。

2 つ目。「If we apply restrictions or limits to one account, then similar restrictions or limits may be applied to the member's other linked accounts」(eBay 公式「Using multiple accounts policy」)。1 つのアカウントに制限を適用した場合、そのメンバーのリンクされた他のアカウントにも同様の制限が適用される場合があります。

この 2 つを合わせると、結論は明確です。制限に備えて増やすことは禁止されていて、しかも制限は連鎖する場合があります。備えとして機能しません。

さらに、「Buying and selling policies apply equally to all accounts」とも書かれています。基準はすべてのアカウントで満たす必要があり、片方で稼いで片方で守るという形は成立しません。

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分けてよい理由として公式が挙げているのは、扱う商品ラインを分けたいといった運営上の理由です。リスクの分散ではありません。

実績のあるアカウントを買い足しても、分散にはならない

アカウントを分ける案の変形として、実績のついたアカウントを買って増やすという話も見かけます。こちらは、複数保有の是非より手前で止まります。

eBay のフィードバックの改ざんに関するポリシーは、禁止する行為の 1 つとして「eBay のユーザーアカウントを売買すること」を挙げています。ユーザー規約(User Agreement)も、eBay の同意なくアカウント(フィードバックを含む)とユーザー ID を他者へ譲渡することを禁じています。

買ったアカウントで売るのは、寄りを下げるどころか、止まる理由を自分から 1 つ足すことです。アカウントの寄りを、いちばん危うい形で増やす結果になります。譲渡と売買の線引きは、アカウント譲渡の記事で詳しく扱っています。

eBay輸出の月50万円ロードマップで、外に出すという分散は禁止されている

もう 1 つ、よく紹介される「分散」があります。購入者と直接つながって、eBay の外で取引する形です。手数料も浮くし、プラットフォームに依存しない、という説明が付きます。

これも、公式ポリシーに明確な記載があります。

「Offering to buy or sell outside of eBay is not allowed. Buyers and sellers also can't share contact information, including email addresses and phone numbers, prior to completing a transaction on eBay」(eBay 公式「Offers to buy or sell outside of eBay policy」)。eBay の外で買う・売るという申し出は許可されておらず、取引を完了する前に連絡先を共有することもできません。

共有と要求が禁じられているものは、具体的に列挙されています。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ソーシャルメディア ID
  • インスタントメッセンジャー ID
  • 外部のウェブサイトのアドレス(URL)
  • 支払い情報
  • 銀行口座の情報

そして禁止行為として、「Engage in any action with a user on the site designed to complete or facilitate a transaction outside of eBay」が挙げられています。サイト上で、外部での取引の完了や促進を意図した行為を行うことです。

理由も書かれています。外へ移す相談は、買い手と売り手の双方を詐欺のリスクにさらします。そして、「both buyer and seller are not covered by our protection programs」。双方が保護プログラムの対象外になります。

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つまり、外へ出すことは分散ではなく、セラープロテクションとeBay マネーバックギャランティーの外へ出ることです。守りの話をしているときに、守りを外す方向へ進むことになります。

フロー図: 寄っているのが不安 / よく紹介される分散 / アカウントを増やす / eBay の外で取引する / 制限はリンク先にも及ぶ場合がある / 保護プログラムの対象外になる / 公式の枠内でできること / 商材の寄りを減らす / 仕入れ先を増やす / 相手国の寄りを減らす / 工程を回せる人を増やす

50万円のロードマップでは、分散にもコストがある

公式の枠内でできる分散は、商材・仕入れ先・相手国・人の 4 つです。ただし、分けるとタダで安全になるわけではありません。

判断の回数が増えます。扱うジャンルが 2 つになれば、相場を追う対象も 2 つになります。

深さが落ちます。1 つに寄せていたときの精度は、寄せていたから出ていたものです。分けると、どちらも中途半端になる時期があります。

記録が増えます。仕入れ先ごと、国ごとに条件が違えば、覚えることも増えます。

在庫が増えます。それぞれの軸で最低限の在庫を持つので、合計は増えます。

分散して良くなること

  • 1つ止まっても全部は止まらない
  • 相場の変動が同時に来ない
  • 交渉の余地が生まれる

分散して悪くなること

  • 判断の回数が増える
  • それぞれの深さが落ちる
  • 覚えることが増える
  • 在庫の合計が増える

だから、全部を分散させる必要はありません。数えた結果、いちばん割合の高い 1 つだけを下げる。それで十分なことが多くなります。

そして、分散のコストが払えないなら、分散しないという判断もあります。そのかわりに、次の節の「耐えられる日数」を確保しておくことになります。

50万円のロードマップで、寄りを下げるのは減らす作業ではない

「いちばん割合の高い 1 つを下げる」と書きましたが、これを「今いちばん売れている商材を減らす」と読むと、たいてい手が止まります。売れているものを止める理由が無いからです。

下げるのは割合であって、金額ではありません。分子を減らさなくても、分母が増えれば割合は下がります。

だから、実際にやるのは 1 つです。今月から増やす分だけを、別の軸へ回す。既存の仕入れも出品もそのまま続けて、上乗せする側だけを別のジャンル、別の仕入れ先、別の国へ向けます。

この形なら、寄りが下がっていく途中で売上が落ちません。かわりに、下がる速さは仕入れを増やす速さに縛られます。割合は数か月かけて動くものとして見てください。1 か月で下げようとすると、稼いでいる側を削る話に戻ります。

ただし、この手が効かない寄りが 1 つあります。アカウントです。アカウントの寄りは金額の割合ではなく、あるか無いかで決まります。売上を別のアカウントへ回すという形そのものが、前の 2 つの節で見たとおり公式の枠内に無いためです。

だからアカウントの寄りには、分散ではなく別の備えを当てることになります。それが次の節の日数です。

月50万円のロードマップでは、止まったときに何日耐えられるかを数える

分散のかわりに使えるのが、時間です。

止まったときに、何日耐えられるか。これは金額ではなく日数で数えます。

数えるのは 3 つです。

生活が回る日数。売上がゼロになったときに、生活費が何日ぶん手元にあるか。

支払いが回る日数。仕入れの支払い、カードの引き落とし、外注費。これらを止められない期間が何日あるか。

在庫が現金に戻るまでの日数。今ある在庫を売り切るのに、何日かかるか。止まったのがアカウントなら、この経路も止まります。

この 3 つのうち、いちばん短いものが、耐えられる日数です。

止まったときに耐えられる日数 — 生活が回る日数 ◯日、支払いが回る日数 ◯日、在庫が現金に戻る日数 ◯日、undefined undefined

日数が短いと分かったら、打てる手は 2 つです。手元の現金を増やすか、止められない支払いを減らすか。どちらも、売上を伸ばすこととは別の作業になります。

なお、自分の都合で一時的に止める場合は、公式に用意された仕組みがあります。Time Awayの設定です。詳しくは別の記事にあります。

月50万円のロードマップで、縮小する順番を決めておく

止まったとき、あるいは縮小すると決めたとき、何から止めるかを先に決めておいてください。決めていないと、そのときの気分で止めることになります。

順番の原則は 1 つです。戻すのが簡単なものから止める。

順番止めるもの戻しやすさ
1新規の仕入れ明日から戻せる
2広告や販促すぐ戻せる
3新しいジャンルへの挑戦戻せるが、間が空くと最初から
4道具やサービスの契約解約すると設定がやり直しになる
5外注や委託一度離れると、同じ人には戻れないことが多い
6出品そのもの実績が切れる。戻すのに時間がかかる

いちばん下の「出品そのもの」を最初に止める人が、意外と多くなります。数字が悪いときに、全部を取り下げたくなるからです。ところが出品を止めると、在庫が現金に戻る経路まで塞がります。

縮小は、戻すのが簡単なものから — 新規の仕入れ(明日から戻せる。最初に止める)、広告や販促(すぐ戻せる)、新しいジャンルへの挑戦(間が空くと最初からになる)、道具やサービスの契約(解約すると設定がやり直しになる)、外注や委託(一度離れると同じ人には戻れないことが多い)、出品そのもの(実績が切れ、在庫が現金に戻る経路も塞がる)

止めるのは仕入れで、残すのは出品です。この順番だけ覚えておけば、判断は速くなります。

50万円のロードマップで、撤退の基準を先に置く

撤退という言葉には、事業をたたむ響きがあります。ただ、この段階で必要なのは規模を戻す基準のほうです。

置いておく基準は 3 つです。

続ける基準。どこまでなら、今の規模を維持するか。

戻す基準。どこを割ったら、規模を 1 段階戻すか。戻す先は、前の金額帯です。

やめる基準。どこを割ったら、eBay での販売そのものを止めるか。

3 つのうち、いちばん決めにくいのが 2 つ目です。戻すのは負けたように感じるからです。ただ、戻せる形を持っていると、増やすときの判断が軽くなります。戻れないと思っているから、増やすのが怖くなります。

基準の見直しの回し方は、別の記事にまとめてあります。

そして、不良在庫を抱えたまま規模を戻すと、現金が戻ってきません。戻すと決めたら、損切りの判断も同時に必要になります。

50万円のロードマップに乗せないほうがよいもの

この段階でよく紹介されるもののうち、避けたほうがよいものを挙げます。

制限に備えてアカウントを増やすこと。公式が「制限やリミット、その他のポリシー上の帰結を避けるための新規登録は許可されていない」と書いています。しかも制限は連鎖する場合があります。

購入者と外部でつながること。取引完了前の連絡先の共有は、ソーシャルメディア ID を含めて禁止されています。保護プログラムの対象外にもなります。

規模を戻す想定を持たずに増やすこと。戻せない形で増やすと、止まったときに一気に崩れます。

取り扱いを一度に広げること。分散にはコストがあり、深さが落ちます。下げるのは、いちばん割合の高い 1 つからです。

出品者のレベルを見ないまま拡大すること。件数が増えると、1 件の不具合の割合は下がりますが、絶対数は増えます。

国ごとの条件を確かめずに相手国を広げること。越境取引に関するポリシーや配送の条件は国で違います。

守りが効いているのに、金額が伸びないとき

最後に、切り分けを置きます。

寄りを下げ、耐えられる日数も確保し、それでも伸びないなら、次に出てくるのは事業の形そのものの話になります。個人のままでよいのか、法人にするのか。税の扱いはどうなるのか。

これは金額帯の問題ではなく、税率と社会保険と手続きのコストの比較です。法人にするかどうかの判断は、法人化のタイミングの記事にまとめてあります。

形を比べる前に、輸出の消費税がどう扱われるかも押さえておくと、比べる材料が揃います。こちらも別の記事にまとめてあります。

そして、ここまでの 5 段階のどこかで止まっていると感じるなら、その段階の記事に戻ってください。段階が変われば、詰まる場所も打ち手も変わります。

Trade Force で、寄りを数える材料を1か所に残す

寄りを数える作業がやっかいなのは、材料が散っていることです。売上は eBay 側、仕入れ先は手元の記録、相手国は注文ごとの画面。上位いくつで何割かを出すだけでも、突き合わせに時間がかかります。

Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する、越境 EC セラー向けの OMS です。期間を指定すると、販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額・入金額をまとめて確認できます。バイヤーは顧客として記録されるので、どこへ売れているかも同じ場所に残ります。

メンバーを招待して権限を設定できるので、工程を回せる人が 1 人しかいない状態からも抜け出せます。

まとめ

この段階で変わるのは、伸ばし方ではなく、止まったときの損失の大きさです。そして止まらないようにすることはできません。

まず、寄りを数えてください。アカウント、商材、仕入れ先、相手国、人。上位いくつで何割かを出すだけで、手を打つ順番が出ます。

アカウントを増やすことは分散になりません。公式は、制限を避けるための新規登録を許可しておらず、制限がリンクされた他のアカウントにも適用される場合があると書いています。

eBay の外へ出すことも分散になりません。外での売買の申し出は禁止されており、取引完了前の連絡先の共有も、ソーシャルメディア ID を含めて禁じられています。保護プログラムの対象外にもなります。

分散にはコストがあります。判断が増え、深さが落ち、在庫の合計が増えます。全部を分ける必要はなく、いちばん割合の高い 1 つを下げれば足りることが多くなります。

分散のかわりに、耐えられる日数を数えるという手もあります。生活・支払い・在庫の 3 つのうち、いちばん短いものが答えです。

そして、縮小の順番は「戻すのが簡単なものから」ということです。止めるのは仕入れで、残すのは出品。ここを逆にすると、在庫が現金に戻る経路まで塞がります。

よくある質問

Q1.アカウントを2つ持ってリスクを分けられますか
A1.

複数アカウントの保有そのものは想定されていますが、分散策としては機能しません。公式は、制限やリミットを避けるための新規登録を許可しておらず、1 つのアカウントに制限を適用した場合にリンクされた他のアカウントにも同様の制限が適用される場合があると書いています。

Q2.実績のあるeBayアカウントを買って、売上を分けられますか
A2.

できません。eBay のフィードバックの改ざんに関するポリシーは、eBay のユーザーアカウントを売買することを禁止しています。ユーザー規約も、eBay の同意なくアカウントとユーザー ID を他者へ譲渡することを禁じています。

分散のつもりで買っても、止まる理由を 1 つ足すだけになります。アカウントの寄りには、分散ではなく、止まったときに耐えられる日数を数えるほうで備えてください。

Q3.購入者と直接やり取りして、次から外で売ってもよいですか
A3.

できません。eBay の外で買う・売るという申し出は許可されておらず、取引を完了する前に連絡先を共有することも禁じられています。禁止対象にはソーシャルメディア ID や外部サイトの URL も含まれます。

外での取引になると、買い手と売り手の双方が保護プログラムの対象外になります。

Q4.月50万円の規模では、どこから分散すればよいですか
A4.

数えた結果、いちばん割合の高いものからです。全部を同時に分けると、判断の回数が増えて深さが落ちます。

分散のコストが払えないなら、分散しないという判断もあります。そのかわり、止まったときに耐えられる日数を確保してください。

Q5.売れている商材を減らさずに、寄りを下げられますか
A5.

下げるのは割合なので、分子を減らさなくても分母が増えれば下がります。既存の仕入れはそのまま続けて、今月から増やす分だけを別のジャンルや別の仕入れ先へ回してください。

この形だと売上を落とさずに進みますが、下がる速さは増やす速さに縛られます。数か月かけて動くものとして見るほうが実態に合います。

Q6.止まったときに何日耐えられるかは、どう数えますか
A6.

生活が回る日数、止められない支払いが回る日数、今ある在庫が現金に戻るまでの日数。この 3 つのうち、いちばん短いものが答えです。

短いと分かったら、手元の現金を増やすか、止められない支払いを減らすかのどちらかになります。

Q7.数字が悪い月は、出品を全部取り下げるべきですか
A7.

順番が逆になります。出品を止めると、在庫が現金に戻る経路まで塞がります。

止めるのは新規の仕入れからです。戻すのが簡単なものから順に止めると、判断が速くなります。

Q8.法人化はこの段階で考えるべきですか
A8.

金額帯で決まるものではありません。所得税と法人税の税率の段階、消費税の扱い、法人にすると増えるコストを並べて比べる判断です。

この記事の観点から 1 つ足すなら、寄りを数えてから考えるほうが順番として自然です。売上が 1 か所に寄ったままで形だけ変えても、止まったときの損失は変わりません。

Q9.分散すると効率が落ちませんか
A9.

落ちます。判断の回数が増え、それぞれの深さが落ち、在庫の合計も増えます。分散はタダで安全になる手段ではありません。

だからこそ、全部を分ける必要はありません。数えていちばん割合の高い 1 つだけを下げる形が、費用対効果としては素直です。

Q10.規模を戻すと、また同じところまで戻れますか
A10.

戻る速さは、何を残したかで決まります。出品と実績を残したまま仕入れだけを止めていれば、仕入れを再開するだけで戻り始めます。

反対に、出品を全部取り下げると実績が切れ、戻すのに時間がかかります。縮小の順番を決めておく理由がここにあります。

参照リンク

英語の原文を引用している 2 件は、同一 id の www.ebay.co.uk を参照しています(www.ebay.com は日本語訳のページが表示されるため)。

  • eBay 公式「Using multiple accounts policy」(制限やリミットを避けるための新規登録が許可されていないこと、1 つのアカウントへの制限がリンクされた他のアカウントにも適用される場合があること、売買のポリシーがすべてのアカウントに等しく適用されること)
  • eBay 公式「Offers to buy or sell outside of eBay policy」(eBay 外での売買の申し出が許可されていないこと、取引完了前の連絡先(ソーシャルメディア ID を含む)の共有が禁じられていること、外での取引では双方が保護プログラムの対象外になること)
  • eBay 公式「フィードバックの改ざんに関するポリシー」(eBay のユーザーアカウントを売買することが禁止行為として挙げられていること)
  • eBay 公式「User Agreement」(eBay の同意なくアカウント(フィードバックを含む)とユーザー ID を他者へ譲渡してはならないこと)
  • eBay 公式「出品者のパフォーマンスのモニタリングと改善」(毎月 20 日に過去 3 ヶ月または 12 ヶ月を振り返って計算されること、標準以下では出品状況に関する制限が課される場合があること)

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Trade Force 運営チーム

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越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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