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eBay輸出の月30万円ロードマップ|資金が寝ている3か所と止める基準

更新 公開約14分お金・税金

この記事の3行要約

  • 月30万円の手前で詰まるのは利益ではなく現金。帳簿が黒字でも現金が減るのは先払い型では既定の動き
  • 資金が寝ている場所は3つ。仕入れ済みで未出品、出品済みで未売却、売却済みで未入金
  • 増やす基準より先に、止める基準を決めておくほうが資金は守れる
目次

はじめに

eBay 輸出の月 30 万円という金額帯には、帳簿の数字と口座の数字が食い違う時期があります。月の利益は前より増えているのに、口座の残高だけが減っている、という形です。

これは、先に仕入れて後から回収する商売なら一度は通る場所です。異常ではありません。ただ、放っておくと止まります。

扱うのは、金額ではなく日付の側です。手数料の内訳や料率、入金の設定、カードの選び方は、それぞれ別の記事にまとめてあるのでそちらへ送ります。

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前の金額帯では、時間の上限をどう越えるかを扱いました。その解き方のひとつが「単価を上げる」で、そこから先がこの記事です。

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この記事について

一般的な整理であり、特定の期間で特定の金額に届くことを保証するものではありません。必要な資金も回収までの日数も、扱う商材と仕入れ先で変わります。

eBayの30万円ロードマップで詰まるのは、利益ではなく現金

まず、2 つの帳面を分けてください。

利益の帳面は、売れた時点で数字が動きます。この商品は仕入れ 5,000 円で 12,000 円で売れた、だから差額が利益、という数え方です。

現金の帳面は、お金が動いた日に数字が動きます。仕入れの支払いをした日に減り、入金があった日に増えます。

この 2 つは、同じ取引でもタイミングが違います。売れて利益が確定した日と、その代金が手元に届く日のあいだには日数があります。そのあいだに次の仕入れの支払日が来れば、利益が出ていても現金は足りません。

黒字なのに現金が減るのは、儲かっていないからではありません。回収より支払いが先に来ているからです。

粗利をどう意思決定に使うかは、別の記事にまとめてあります。この記事は、その手前の現金の動きだけを見ます。

このあと紹介している記事 (11 本)

月30万円のロードマップで、出ていく順番と入ってくる順番を日数で数える

資金繰りは、金額よりも日付の問題です。まず、1 件の取引で日付が動く場面を並べます。

#場面お金の動き
1仕入れる支払い方法によって、この日か後日に出ていく
2出品する基本出品料が発生する
3売れる落札手数料が発生する
4発送する送料と資材の費用が出ていく
5入金される手数料を差し引いた残りが入ってくる
6カードの引き落とし1 の支払いを後払いにしていた場合、ここで出ていく

この並びで、現金が出ていくのは 1・2・4・6、入ってくるのは 5 だけです。5 より前に 4 つの出口があります。

数えるのは、次の 3 つの間隔です。

仕入れの支払日から、売れる日まで。ここが在庫を持っている期間です。在庫回転率が表しているのは、この長さのことです。

売れた日から、入金される日まで。ここは縮める余地の小さい間隔です。eBay の決済の仕組みと、自分で選ぶ引き出しの頻度で決まります。

仕入れた日から、カードの引き落とし日まで。後払いにしている場合、ここが最も長くなります。

1件の取引で、お金が動く日 — 仕入れる 支払いが出ていく(後払いなら、この日ではなく引き落とし日に出ていく)、出品する 基本出品料が発生(売れなくても返金されない)、売れる 落札手数料が発生(売上総額に対して計算される)、発送する 送料と資材が出ていく、入金される 手数料を引いた残りが入る(唯一の入口。ここまでの日数が資金繰りの実体)

この 3 つを実際の日付で 1 件ぶん書き出すと、自分の商売が何日ぶんの資金を必要としているかが出ます。月の利益ではなく、この日数が資金繰りの実体です。

30万円のロードマップで、1件の日付を実際に引き算してみる

日数で数えると言われても、感覚では出てきません。1 件ぶんを実際に並べてみます。

日出来事現金
1 日目カードで仕入れる動かない
4 日目検品と撮影を終えて出品する基本出品料が発生する
26 日目売れる落札手数料が発生する
27 日目発送する送料と資材が出ていく
34 日目入金される手数料を引いた残りが入る
40 日目カードの引き落とし仕入れ分が出ていく

この 1 件では、仕入れから入金まで 34 日かかっています。そして引き落としは 40 日目なので、この 1 件に関しては入金が先に来ています。回っています。

ところが、同じ条件で 2 件目を 10 日目に仕入れると、その入金は 43 日目です。1 件目の引き落とし(40 日目)には間に合いません。1 件目の入金で 2 件目の引き落としを払うという形が始まります。

これが、件数を増やしたときに起きていることです。1 件ずつ見れば回っているのに、重ねると回らなくなる。だから金額ではなく日数で見る必要があります。

自分の数字で埋めるときは、いちばん遅い例を使ってください。平均で計算すると、遅い側が来た月に足りなくなります。

30万円のロードマップで、入金の日付は引き出しの頻度で動く

売れてから入金までの間隔は、eBay の決済の仕組みだけで決まるわけではありません。引き出しの頻度を自分で選んでいるぶん、延びる方向には自分で動かしています。

eBay の公式ヘルプでは、購入者の支払いを確認してから売上金が引き出し可能になるまでに通常 1〜2 日かかり、取引が保留中ならそれ以上かかるとされています。そのうえで、引き出しの頻度は毎日・毎週・隔週・毎月から選べて、既定は毎日です。

頻度引き出しが始まる日
毎日支払いの確認から通常 2 日
毎週火曜日(前週の月曜〜日曜に引き出し可能になった分)
隔週隔週の火曜日
毎月毎月第 1 火曜日

引き出しが始まってから受け取り先で使えるようになるまでに、さらに通常 1〜3 営業日かかります。Payoneer で受け取っている場合は、その先に銀行口座へ出金する日数も乗ります。

前の節の例では、売れた 26 日目から入金の 34 日目まで 8 日を置きました。毎月の引き出しにしていれば、同じ取引でもこの間隔が 1 か月近くまで延びることがあります。記帳をまとめたくて頻度を落とすのは筋が通っていますが、そのぶん日数表の「売れてから入金まで」が伸び、カードの引き落としに間に合わない月が出やすくなります。

資金が詰まっている時期は、頻度を毎日に戻すのが、自分の手で縮められるいちばん手前の手です。受け取りの設定と出金の流れは、Payoneer の設定の記事にまとめてあります。

30万円のロードマップで、資金が寝ている場所を数える

「資金が足りない」と感じたとき、実際にはどこかで止まっていることがほとんどです。止まる場所は 3 つあります。

仕入れ済みで、まだ出品していない。買ったのに出していない在庫です。検品も撮影も終わっていない箱が積まれている状態がこれにあたります。ここに寝ている資金は、出品するだけで動き出す可能性があるので、いちばん先に手を付ける場所です。

出品済みで、まだ売れていない。出してはいるが動いていない在庫です。ここは値付けか、見つかっていないかのどちらかです。長く動かなければ不良在庫になり、損切りの判断が要ります。

売れたが、まだ入金されていない。これは待つしかありません。ただし、いくら待っているのかは把握しておく必要があります。

フロー図: 現金 / 未出品 / 未売却 / 未入金 / 最初に手を付ける / 見つかっていないか / 日数は把握する

3 つのどこに寄っているかで、打ち手が変わります。未出品に寄っているなら、仕入れを止めて出品を進める。未売却に寄っているなら、値付けを見直すか整理する。未入金に寄っているなら、それは正常で、単に回転が速すぎるだけということもあります。

金額を一度に把握できないなら、件数で数えても構いません。箱がいくつ、動いていない出品が何件、入金待ちが何件。比率が分かれば判断はできます。

eBay輸出の月30万円ロードマップでは、手数料が売上総額にかかる

手数料の料率は別の記事の担当ですが、どこにかかるかは資金繰りの話なので、ここで確認します。

公式の記載はこうです。落札手数料は売上総額に対する割合で計算され、さらに注文ごとの手数料が加算されます。そして売上総額の中身は、「商品価格、取扱手数料、購入者から支払われた送料、売上税、その他の適用されるすべての手数料」と定義されています(eBay 公式ヘルプ「出品料」)。

つまり、購入者が払った送料にも手数料がかかります。送料を価格に含めるか別に取るかで、手数料の総額が変わらないように見えて、実際には計算のもとになる金額が変わります。

日本のセラーには、もう 1 つ押さえておく記載があります。日本を含む一部の国に住居があり、商品が米国外にある場合、売上総額は常に購入者が選択した配送方法に基づいて計算されます。

出ていく側では、基本出品料についても知っておくことがあります。

  • 商品が売れなかった場合、基本出品料の返金はできません
  • 初回の出品と、商品を再出品するたびに請求されます
  • 2 つのカテゴリに出品すると、サブカテゴリにも基本出品料がかかります
  • 継続出品は暦月に一度自動的に更新され、初回出品時と更新時に基本出品料と該当するアップグレード料金がかかります

売れない出品を大量に抱えると、動いていないのに毎月出ていくという形になります。これが、資金繰りの側から見た「出品を整理する理由」です。

出し直したときに何がかかり、何が引き継がれるかは別の記事にまとめてあります。

30万円のロードマップで、増やすほど苦しくなる仕組み

売上を伸ばそうとして仕入れを増やすと、資金繰りはその月にいったん悪化します。理由は構造にあります。

仕入れを増やした月は、出ていく金額がすぐに増えます。ところが、その仕入れが売れて入金になるのは先です。増やした分の支払いが先に来て、回収は後から追いかけてくる形になります。

伸びている最中ほど、この差が開きます。毎月増やし続ければ、毎月「増やした分」の穴が開き続けるからです。

増やしても回る条件

  • 回収までの日数が短い
  • 支払いを後ろに倒せている
  • 手元に、増やす分とは別の余裕がある
  • 増やす幅を月ごとに決めている

増やすと止まる条件

  • 回収までの日数が長い
  • 支払いが仕入れと同時
  • 手元の余裕がゼロ
  • 売れた分だけ全額を次に回している

だから、利益を全額そのまま仕入れに回すという進め方には上限があります。伸びている間は問題が出ませんが、どこかで回収が追いつかなくなった瞬間に、打つ手がなくなります。

再投資に上限を決めておいてください。何割まで回すかを先に決めておけば、増やす判断のたびに悩まずに済みます。残す割合が、次の節で書く「止める」ときの原資になります。

カードの支払サイトが、判断を鈍らせる

資金繰りが崩れる原因として、支払いを後ろに倒せること自体が挙がることがあります。

カードのような後払いにすると、仕入れた日に現金が減りません。仕入れてから実際に代金を払うまでの日数(支払サイト)のあいだ、手元の残高は変わらないので、まだ買えるように見えます。実際にはもう買っているのに、です。

この状態で仕入れを続けると、引き落としの日にまとめて出ていきます。そのときの残高が足りるかどうかは、引き落とし日までに何件売れて何件入金されるかで決まります。読み違えると、その月だけで詰まります。

対処は 2 つあります。

1 つ目は、支払い済みとして扱うこと。カードで買った時点で、手元の残高から引いた数字を「使える現金」として見ます。帳簿を分けなくても、見る数字を 1 つ決めるだけで判断が変わります。

2 つ目は、引き落とし日から逆算して仕入れの上限を決めること。その日までに入ることが確定している金額の範囲内に、仕入れを収めます。

後払いが判断を鈍らせる流れ — カードで仕入れる(その日は現金が減らない)、残高が変わらない(まだ買えるように見える。実際にはもう買っている)、引き落とし日が来る(まとめて出ていく。足りるかは入金の件数次第)、使える現金を1つ決める(カードで買った時点で引いた数字を見る)、引き落とし日から逆算する(確実に入る金額の範囲に仕入れを収める)

月30万円のロードマップでは、止める基準を先に決める

増やす基準は、たいてい先に考えます。止める基準を先に決めている人は少ないというのが、この段階の落とし穴です。

止める基準は、金額ではなく日数と割合で持つほうが実用的です。

手元の現金が、次の引き落とし額を下回ったら仕入れを止める。これがいちばん単純で、迷いません。

動いていない出品の割合が、決めた線を超えたら仕入れを止める。新しく買うより、動いていないものを動かすほうが先です。

入金待ちの日数が、いつもより延びたら仕入れを止める。返品や保留が増えている可能性があります。

止めるといっても、事業をたたむ話ではありません。1 か月、仕入れだけを止めるという意味です。出品は残したまま仕入れを止めれば、在庫は自然に減り、現金は自然に戻ります。

仕入れを止める基準を、先に決めておく — 手元の現金が次の引き落とし額を下回った(最も単純で、迷わない線)、動いていない出品の割合が線を超えた(新しく買うより、動かないものを動かすほうが先)、入金待ちの日数がいつもより延びた(返品や保留が増えている可能性がある)

そして、止めた月は数字が落ちます。落ちることを受け入れられるかどうかが、この基準を実際に使えるかの分かれ目になります。落ちるのが怖くて止められないなら、基準を決めた意味がありません。

30万円のロードマップは、口座が分かれていないと数えられない

前の節の基準は、どれも「手元の現金」を見るものでした。ここで一度、その数字が出せる状態になっているかを確かめてください。

事業の入出金と生活の入出金が同じ口座を通っていると、残高がいくらかは分かっても、仕入れに回せる額は出てきません。給料が入った日は増え、家賃が引かれた日は減りますが、どちらも仕入れの余力とは関係がないからです。

分ける単位は 2 つで足ります。仕入れの支払いと eBay からの入金が通る口座がひとつ、生活の口座がひとつ。仕入れに使うカードも、引き落とし先を前者に寄せます。

分けた時点で、前の節の基準がそのまま使える数字になります。「手元の現金が次の引き落とし額を下回ったら止める」は、その口座の残高を見るだけで判定できます。混ざっていると、毎回どこまでが事業のものかを頭で引き算することになり、判定そのものが面倒になって使われなくなります。

分けたあとに決めるのは、事業の口座から生活の口座へいくらを、いつ移すかです。売れた月にそのつど移していると、事業側の残高が毎回変わって上限が動きます。月に一度、決まった日に決まった額だけ移すと、残っている数字がそのまま仕入れの余力になります。

副業として始めた場合、この線は引かれていないことがほとんどです。記帳と申告の側から見た口座の分け方は、別の記事にまとめてあります。

止めたあと、いつ仕入れを再開するか

止める基準を決めたら、戻す基準も決めておいてください。これが無いと、止めたまま縮んでいくか、不安が消えた気分で早く戻すかのどちらかになります。

戻す条件は、止めた理由の裏返しです。

現金が足りなくて止めたなら、次の引き落とし額を上回る現金が手元に戻ったとき。金額が戻れば、同じ判断はもう起きません。

動いていない出品が多くて止めたなら、その割合が線を下回ったとき。売れたか、整理したか、どちらでも構いません。

入金の遅れで止めたなら、遅れの原因が分かったとき。原因が分からないまま戻すと、同じ月にもう一度止まります。

戻すときの量にも、決めておくとよいことがあります。止める前と同じ量に一度で戻さないことです。止まった水準がその時点の上限だったのなら、同じ量に戻せば同じ場所で止まります。

止めたぶん、在庫は減っています。減った量の一部だけを戻して、もう一度回るかを確かめる。これを 1 回はさむだけで、次の詰まりが起きにくくなります。

30万円のロードマップに乗せないほうがよいもの

この段階でよく見かけるもののうち、避けたほうがよいものを挙げます。

必要資金の金額を、他人の数字から借りること。いくら要るかは、回収までの日数と 1 件あたりの仕入れ値で決まります。同じ月商でも、回転の速い商材と遅い商材では必要な資金がまったく違います。

利益を全額そのまま仕入れに回すこと。伸びている間は加速しますが、止まったときに手元に何も残りません。

単価だけを上げること。1 件あたりの手残りは増えますが、仕入れ値も上がり、売れるまでの日数も延びやすくなります。時間の問題を資金の問題に置き換えただけになっていないか確認してください。

返品を計算に入れないこと。返品が起きると、入金された金額が戻り、商品は手元に帰ってきます。現金の帳面では入ったものが出ていく動きになります。

動いていない出品を残したまま増やすこと。売れない出品にも基本出品料はかかり、返金されません。継続出品なら毎月かかります。

現金が回っているのに金額が伸びないとき

最後に、切り分けを置きます。資金の問題ではない場合があります。

手元に余裕があり、引き落としにも困っていないのに金額が伸びないなら、資金繰りは原因ではありません。見る場所は 2 つです。

投資回収率が低い。回っているが、1 回転あたりの手残りが薄い状態です。ここは値付けと仕入れ値の話になります。現金の問題ではなく、利益率の問題なので、打ち手も変わります。

回転はしているが、扱う量そのものが増やせない。資金ではなく、時間か枠が上限になっています。前の記事に戻ってください。

そして、資金にも時間にも余裕があるのに増やせないなら、次の段階です。自分が動かないと止まるという上限に当たっています。

Trade Force で、入ってくる側の数字を1か所で見る

資金繰りが読めなくなる原因のひとつは、入ってくる側の数字が分散していることです。売上は eBay の画面、手数料は明細、返金は別の履歴、実際の入金額は決済側。全部を突き合わせないと、月にいくら戻ってきたのかが出ません。

Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する、越境 EC セラー向けの OMS です。期間を指定すると、販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額・入金額をまとめて確認できます。

売上と入金額の差が何で構成されているかが同じ画面で分かるので、「思ったより残っていない」の理由を探す時間が短くなります。在庫と出品と注文も同じ場所にあるため、資金がどこで止まっているかも件数で追えます。

まとめ

帳簿の黒字と、手元の現金は別の帳面です。回収より支払いが先に来るぶん、伸びている月ほど現金は減ります。

日数で数えてください。仕入れの支払いから売れるまで、売れてから入金まで、仕入れからカードの引き落としまで。この 3 つの間隔が、必要な資金の実体です。

資金が寝ている場所は 3 つ。仕入れ済みで未出品、出品済みで未売却、売却済みで未入金。どこに寄っているかで打ち手が変わります。

手数料は売上総額にかかります。公式の定義では、商品価格だけでなく購入者が払った送料や売上税も含まれます。

増やすほど、一度は苦しくなります。構造上そうなるので、再投資に上限を決めておいてください。

そして、止める基準を先に決めてください。手元の現金が次の引き落とし額を下回ったら仕入れを止める。それだけでも、詰まる前に止まれます。

よくある質問

Q1.eBay輸出で月30万円を目指すのに、いくら資金が必要ですか
A1.

金額の目安は、回収までの日数と 1 件あたりの仕入れ値で変わるため、一律には出せません。

出せるのは形のほうです。1 件の取引で、仕入れの支払日から入金日までが何日あるかを数えて、その日数のあいだに何件仕入れるつもりかを掛けると、必要な資金の輪郭が出ます。

Q2.利益は出ているのに現金が増えません
A2.

先に仕入れて後から回収する商売では、伸びている間ほど現金は増えにくくなります。増やした分の支払いが先に来て、回収が後から追いかけるためです。

まず、資金が 3 つのどこに寝ているかを件数で数えてください。未出品に寄っているなら、仕入れを止めて出品を進めるのが最も早く戻ります。

Q3.eBayの売上は、売れてから何日で入金されますか
A3.

eBay の公式ヘルプでは、購入者の支払いを確認してから売上金が引き出し可能になるまでに通常 1〜2 日かかります。引き出しの頻度が毎日なら、支払いの確認から通常 2 日で引き出しが始まり、受け取り先で使えるまでにさらに 1〜3 営業日かかります。

頻度を毎週・隔週・毎月にすると、そのぶん入金の日は後ろへずれます。資金繰りの日数表を作るときは、自分が選んでいる頻度で数えてください。

Q4.仕入れはどこまで増やしてよいですか
A4.

次の引き落とし日までに入ることが確定している金額の範囲に収めるのが、いちばん単純な線です。

利益を全額そのまま仕入れに回す進め方は、伸びている間は加速しますが、回収が止まったときに手元に何も残りません。何割まで回すかを先に決めておいてください。

Q5.売れない在庫は損切りすべきですか
A5.

出品済みで動いていない在庫は、値付けの問題か、見つかっていないかのどちらかです。まずどちらなのかを切り分けてください。

どちらでもなく、単に需要が細かった場合は、資金を戻す判断になります。判断の基準は別の記事にまとめてあります。

Q6.手数料は商品価格にだけかかりますか
A6.

公式の定義では、売上総額に商品価格・取扱手数料・購入者から支払われた送料・売上税などが含まれます。購入者が払った送料も計算のもとに入ります。

Q7.仕入れを止めると売上が落ちませんか
A7.

落ちます。止める基準を決めても使えないのは、たいていここが理由です。

ただ、落ちるのは仕入れを止めた月ではなく、その先です。そのあいだに在庫は現金に戻ります。落ちる幅を受け入れられる範囲に収めるために、全部ではなく仕入れだけを止めます。

Q8.事業用の口座は分けたほうがよいですか
A8.

この記事で挙げた止める基準は、どれも手元の現金を見て判定します。生活の入出金が同じ口座を通っていると、その数字が出てきません。

分けるのは、仕入れの支払いと入金が通る口座と、生活の口座の 2 つで足ります。分けたあとは、事業側から生活側へ月に一度だけ決まった額を移すと、残高がそのまま仕入れの余力になります。

Q9.デビットカードとクレジットカード、どちらで仕入れるべきですか
A9.

この記事の観点では、判断が鈍りにくいのは即時引き落としのほうです。買った瞬間に残高が減るので、使える現金と実際の現金が一致します。

一方で、支払いを後ろに倒せることは資金繰りの武器でもあります。倒した日数を把握して使えるなら、後払いのほうが回せる件数は増えます。選び方はクレジットカードの記事にまとめてあります。

Q10.止めたあと、いつ仕入れを再開すればよいですか
A10.

止めた理由の裏返しが、戻す条件になります。現金が足りなくて止めたなら現金が戻ったとき、動かない出品が多くて止めたならその割合が下がったときです。

戻すときは、止める前と同じ量に一度で戻さないでください。止まった水準がその時点の上限だったなら、同じ量では同じ場所で止まります。

Q11.1件あたりの必要日数は、どの数字を使えばよいですか
A11.

平均ではなく、いちばん遅かった例を使ってください。平均で組むと、遅い側が重なった月に足りなくなります。

同じ商材でも、季節や相手国で売れるまでの日数は動きます。遅いほうで組んでおけば、速い月は余るだけで済みます。

参照リンク

  • eBay 公式「出品料」(基本出品料は売れなくても返金されないこと、再出品のたびに請求されること、継続出品が暦月に一度更新され更新時にも請求されること、落札手数料が売上総額に対する割合で計算され売上総額に購入者が払った送料や売上税が含まれること、日本を含む一部の国では売上総額が購入者の選択した配送方法に基づいて計算されること)
  • eBay 公式「販売した商品の代金を受け取る」(支払いの確認から引き出し可能になるまで通常 1〜2 日かかること、引き出しの頻度を毎日・毎週・隔週・毎月から選べて既定は毎日であること、各頻度で引き出しが始まる日、引き出しの開始から受け取り先で使えるまで通常 1〜3 営業日かかること)
  • eBay 公式「マルチ数量出品とバリエーション情報を含む出品」(GTC 出品に毎月基本出品料が請求されること、在庫なしオプションで数量ゼロの月は返金対象になる場合があること)

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この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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