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eBay輸出の6ヶ月目|半年で測る、1人でやれる件数の上限

更新 公開約14分経営・運営

この記事の3行要約

  • eBay輸出の6ヶ月目に、出品数・評価・出品枠・繰り返し買う人が初めて数えられる
  • 週に使える時間を1週間実測して1品にかかる時間で割ると、1人分の上限が件数で出る
  • 半年目のセラーは取引が少ないため、評価の対象期間がまだ過去12か月になっていることが多い
目次

はじめに

売れないことへの不安は、半年たつとだいぶ減ります。代わりに出てくるのが、「手が回らない」という感覚です。

このとき、たいてい出てくる結論は 2 つです。もっと効率化しよう、あるいは誰かに任せよう。どちらも正しいのですが、その前に測っておくものがあります。

自分が 1 週間で何件さばけるのか。これが分かっていないと、効率化しても任せても、何がどれだけ改善したのかが分かりません。

この記事は、測るところまでを担当します。時間が足りなくなったときに何を打つかは、別の記事にまとめてあります。

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この記事について

一般的な整理であり、特定の期間で特定の件数や金額に届くことを保証するものではありません。1 品にかかる時間も、こなせる件数も、扱う商材と使える時間で変わります。

eBay輸出の6ヶ月目に、積み上がったものを数える

半年たつと、1 ヶ月目には存在しなかったものが手元にあります。まず、これを数えます。

出品数。今いくつ出ているか。売れたものと取り下げたものは含めません。並んでいる数だけです。

評価スコア。取引が積み上がった結果で、これは自分では増やせません。半年ぶんの取引の量がそのまま出ます。

出品枠。半年前と比べてどれだけ広がったか。eBay は毎月アカウントを見直し、販売数と評価をもとに枠を自動で調整しています。半年動いていれば、始めた頃とは違う数字になっているはずです。

繰り返し買ってくれた人。2 回以上買った人が何人いるか。ゼロでも異常ではありませんが、いるなら扱っている商材にリピートの余地があるということです。

半年で数えるのは金額ではなく、次の半年で使える資産です。出品数・評価・枠・繰り返し買う人の4つがそれに当たります。

この 4 つは、1 ヶ月目や 3 ヶ月目には数えても意味がありませんでした。母数が小さすぎたからです。半年たつと、どれも「積み上がったもの」として読めます。

そして、この 4 つはお金を使っても買えません。時間をかけた結果としてしか手に入らないので、半年続けたことの実質的な成果はここに出ます。

伸びていない列があったら、そこだけ疑う

4 つを並べると、伸び方が揃わないことがあります。揃わないこと自体が情報です。

伸びていない列疑うところ
出品数だけが伸びていない出品に回せる時間が、発送とやり取りに食われている
評価だけが伸びていない売れた件数が少ない。出品数と売れ方のどちらが原因かを分ける
出品枠だけが広がっていない枠を使い切っていない可能性がある。eBay は販売実績を見ている
繰り返し買う人がゼロ一点物中心なら普通。同じものを扱っているのにゼロなら、値付けか対応を見る

このうち、3 行目は誤解されやすいところです。公式ヘルプによると、eBay が毎月の見直しで見ているのは売上高と購入者からの評価です。出品の数を増やしても、売れた量が変わらなければ枠は動きにくい、と考えておくほうが読み違えません。

引き上げの申請の進め方は、別の記事にまとめてあります。

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4 つとも伸びているなら、半年の使い方としては問題ありません。そのうえで手が回らないのなら、それは失敗ではなく上限の問題です。次の節から測ります。

半年ぶんの作業時間を、1週間だけ実測する

作業時間は、半年ぶんを思い出して推定するのではなく、これからの 1 週間を実測します。ここがこの記事の中心です。

理由は単純で、推定が当たらないからです。「だいたい平日 1 時間、休日 3 時間くらい」という感覚は、たいてい実際より多めに出ます。細切れの時間は記憶に残りにくく、逆に「気づいたら 2 時間たっていた」日は強く残るからです。

測り方は粗くてかまいません。

記録するもの粒度
出品(写真・説明・登録まで)何品を、合計何分で
発送(梱包・持ち込み・追跡の登録)何件を、合計何分で
バイヤーとのやり取り1 日あたり何分
仕入れとリサーチ合計何分
その他(調べもの・設定・記録)合計何分

分単位である必要はありません。15 分刻みで十分です。大事なのは、実際に触った時間だけを数えることです。

1 週間終わったら、合計を出します。この数字が、自分が eBay に使える時間の実際の量です。想定より少ないのが普通で、そこは落ち込むところではありません。これから上限を計算するための入力値にすぎません。

1週間ぶんを並べると、何が見えるか

実際に並べると、こうなります。会社員として働きながら、半年続けている想定です。

作業件数合計時間1 件あたり
出品9 品3 時間 15 分約 22 分
発送7 件2 時間 30 分約 21 分
やり取り—1 時間 15 分—
仕入れとリサーチ—2 時間 30 分—
その他—45 分—
合計10 時間 15 分

まず、感覚と合わないところが出ます。発送に 1 件 20 分以上かかっているというのは、多くの人にとって意外な数字です。梱包だけなら 10 分でも、資材を探し、宛先を確認し、追跡番号を登録し、持ち込みに行く時間まで数えると倍になります。

次に、出品に使えている時間が全体の 3 分の 1 しかないことが見えます。残りの 7 時間は、すでに売れたものと、これから仕入れるものに使われています。

そしてもう 1 つ。この週は 9 品しか出せていません。半年前より慣れているのに件数が伸びないのは、腕の問題ではなく、売れるようになったぶん発送とやり取りが増えたからです。件数が増えるほど、出品に回せる時間は自然に減ります。

ここまで並べて初めて、次の計算ができます。

測った1週間が、代表になっているか

1 週間だけ測ることには、弱いところがあります。その週が普通の週だったかどうかが、その週の中からは分からないことです。

代表になりにくい週は、だいたい決まっています。大型連休が入っている週、本業の締めが重なる月末や月初、まとめて仕入れに行った直後の週。3 つ目は見落としやすく、検品と出品にだけ時間が偏るので、発送の時間が実際より短く出ます。

対処は、測り直すことではありません。測った週に何が起きていたかを、1 行書き添えておくことです。「この週は 3 連休があった」「仕入れの翌週だった」。これがあると、次に測ったときに数字が違っても理由を追えます。

そのうえで、上限として使うときは少ないほうの週に寄せてください。生活の側の予定は、減るより増えるほうが多いためです。多いほうの週で組むと、その前提が崩れた月に予定が全部後ろへずれます。

もう 1 つ手があります。1 週間の実測を、1 か月あけて 2 回やることです。2 週続けて測ると同じ条件が続くので、間隔を空けます。2 回の差が 2 割ほどに収まっているなら、その数字はそのまま上限の計算に使えます。大きく違うなら、上限を決める前に、差を生んだ条件のほうを書き留めるほうが先です。

180日で見えるのは、1人分の上限

数字が 2 つそろいました。1 品にかかる時間(1 ヶ月目から見ている数字です)と、週に使える時間。ここから上限が出ます。

出し方は割り算だけです。

週に出せる件数の上限 = (週に使える時間 − 出品以外に使う時間) ÷ 1 品にかかる時間

たとえば、週に使える時間が 10 時間、そのうち発送とやり取りと仕入れで 6 時間使っているとします。出品に回せるのは 4 時間です。1 品に 20 分かかるなら、週に 12 品が上限になります。

月にすると 50 品前後。これが、今の自分のやり方で 1 人でこなせる件数です。

1人分の上限を、割り算で出す — 週に使える時間を実測する(推定しない。1週間だけ15分刻みで記録する)、出品以外に使う時間を引く(発送・やり取り・仕入れを合計して差し引く)、1品にかかる時間で割る(残った時間 ÷ 1品あたりの分数 = 週に出せる件数)、動かせる場所は3か所しかない(使える時間・出品以外の時間・1品にかかる時間)

この計算は eBay の仕様ではなく、この記事が置いた枠組みです。ただ、半年目に測れる数字だけで組んであるので、自分の数字だけで出せます。

出てきた数字を見ると、たいてい 2 つのことが分かります。

思っていたより少ない。週 12 品という数字は、月 200 品出しているという話と比べると小さく見えます。ただ、これが実際に使える時間から出た数字です。

増やせる場所がはっきりする。式の中で動かせるのは 3 か所しかありません。使える時間を増やすか、出品以外の時間を減らすか、1 品にかかる時間を短くするか。この 3 つ以外に方法はありません。

半年目の上限と出品枠、先に当たるのはどちらか

自分の上限を月の件数で出したら、出品枠の月の品数と並べます。小さいほうが、いまの天井です。

出品枠は Seller Hub の概要タブにある月間限度で確かめられます。並べるときに気をつけるのは、枠の数え方です。公式ヘルプによると、枠には出品中のものと販売済みのものの両方が数えられます。新しく出す数だけで比べると、枠の残りを多めに読むことになります。

比べた結果いまの天井
自分の上限が、出品枠より小さい自分の時間。枠を広げても、出す時間が無い
自分の上限が、出品枠より大きい出品枠。時間はあるのに、枠で止まっている
ほぼ同じ両方。どちらを動かしても、すぐもう一方に当たる

枠の引き上げが先に効くのは、2 行目のときだけです。公式ヘルプによると、月の枠に近づくと案内のメッセージが届き、そのメッセージかヘルプのボタンから引き上げをリクエストできます。連絡先や事業の詳細など、追加の情報を求められることもあります。

1 行目なのに「枠が足りない」と感じている場合は、足りないのは枠ではなく時間です。感覚では枠と時間の区別が付かないので、割り算で出した数と画面の数を並べるところまでを、半年目の作業にしてください。

eBay輸出の6ヶ月目に、上限に当たっているかを見分ける

計算しなくても、上限に当たっているときには症状が出ます。3 つあります。

出品が止まっている週がある。売れた対応に追われて、その週は 1 品も出せなかった。これは、発送とやり取りが出品の時間を食っている状態です。件数が増えるほど頻繁になります。

やることが後ろに溜まる。写真は撮ったが登録していない、仕入れたが出品していない。下書き出品が増えているなら、それは工程の途中で詰まっているサインです。

同じ判断に時間がかかるようになる。半年前より慣れているはずなのに、値付けや仕入れの判断が遅くなる。これは疲れの問題で、時間ではなく余力の上限に当たっています。

サイン上限のどこに当たっているか
出品が止まる週がある出品以外の作業が時間を食っている
下書きが溜まる工程の途中で詰まっている
判断が遅くなる時間ではなく余力が尽きている

3 つ目が厄介です。時間の計算には出てこないので、測っても見えません。1 週間の実測をするときに、疲れの感覚もメモしておくと後で読めます。

eBay輸出の6ヶ月目に、まだ上限に当たっていない場合

逆の場合も見ておきます。測ってみたら、まだ余裕があったという結果です。

半年やっていても、上限に当たらないことは普通にあります。扱う件数が少なく単価が高い場合、生活のほうに余白がある場合、そもそも出品のペースを抑えている場合。どれも問題ではありません。

このとき、効率化から始めないでください。上限に当たっていない状態で工程を削っても、余った時間が増えるだけです。効いたかどうかも判定できません。

余裕があるときにやる価値があるのは、別の 2 つです。

件数を増やして、上限まで行ってみる。上限は計算では出ますが、実際にそこまで出してみると、計算では見えなかった詰まりが出てきます。発送がまとまると持ち込みが 1 回で済む、逆にやり取りが増えて判断が遅くなる。実際に当たってから対策を考えるほうが、当てが外れません。

渡せる形を先に作っておく。上限に当たってから外注の準備を始めると、いちばん忙しい時期に指示書を書くことになります。余裕のある半年目に、発送の手順を 1 枚書いておくだけでも、あとの選択肢が広がります。

状態半年目にやること
上限に当たっている3 方向から 1 つ選ぶ
まだ余裕がある上限まで出してみる / 渡せる形を先に作る
測っていないまず 1 週間実測する
測ったあと、半年目にやること — 上限に当たっている: 3方向から1つだけ選ぶ、1件あたりの時間を減らす、自分がやらない作業を作る、件数ではなく単価で伸ばす、まだ余裕がある: 効率化から始めない、上限まで出してみる、渡せる形を先に作っておく

3 行目がいちばん多い状態です。測らずに「手が回らない」と感じているうちは、どの方向も選べません。

半年の評価は、まだ過去12か月が対象になっている

半年目に特有の事情がひとつあります。評価の対象期間です。

eBay は毎月 20 日にパフォーマンスを評価して、セラーレベルを割り当てます。このとき対象になる期間は、取引量で変わります。

直近 3 か月の取引が 400 件以上なら過去 3 か月、400 件未満なら過去 12 か月が対象です。

半年目のセラーの多くは、400 件に届きません。つまり、始めたばかりの頃の取引が、まだ評価の中にいます。1 ヶ月目や 2 ヶ月目にキャンセルや遅延があったなら、それは半年たった今も効いています。

これは悪い話ばかりではありません。件数が少ないうちは、1 件の失敗の比重が大きいという意味でもあり、逆に言えば件数が増えれば薄まっていくということです。

見る指標も決まっています。

指標標準以上に必要な水準
取引不良率(Defect Rate)2% 以下。ただし異なる購入者 4 人以上に関連する場合にのみ標準以下と評価される
出品者が解決せずに終了したケース2 件まで、または取引の 0.3% まで(いずれか高いほう)
発送遅延率これが高いことだけを理由に標準以下と評価されることはない(最高評価の条件には含まれる)

2 行目は誤解が多いところです。発送が遅れること自体は良くありませんが、それだけで標準以下になるわけではありません。混同したまま発送までの日数を短く設定し直すと、上限に近い状態でさらに自分を追い込むことになります。

標準以下になったときに何が起きるか、どう戻すかは、別の記事にまとめてあります。

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180日目の上限に当たったあと、選べるのは3方向

上限に当たったときに選べる方向は、1 件あたりの時間を減らす・自分がやらない作業を作る・件数を増やさずに金額を上げるの 3 つしかありません。

1 つ目 : 1 件あたりの時間を減らす。同じ時間でこなせる件数を増やす方向です。一括編集や作り置きが効くのはここで、工程の分け方から見直すことになります。

このあと紹介している記事 (9 本)

2 つ目 : 自分がやらない作業を作る。人に渡すか、代行に出すか。チームアクセスで権限を分けて渡す形もあります。ただし、渡す準備そのものに時間がかかるので、上限に当たってから始めると間に合いません。

3 つ目 : 件数を増やさずに金額を上げる。単価を上げれば、同じ件数で金額が伸びます。1 件の失敗が大きくなるという副作用があります。

フロー図: 1 人分の上限を測る / 上限に当たっているか / 件数を増やす / 3 方向から選ぶ / 1 件あたりの時間を減らす / 自分がやらない作業を作る / 件数ではなく単価で伸ばす

この 3 つの中身は、それぞれ別の記事が担当しています。この記事で決めるのは、どの方向を選ぶかまでです。

選ぶときの目安を 1 つだけ書きます。1 品にかかる時間が半年前とほとんど変わっていないなら、まず 1 つ目です。まだ削れる工程が残っている可能性が高く、いちばん早く効きます。逆に、すでに十分速いなら、1 つ目をさらに詰めても伸び幅は小さくなります。

eBay輸出の6ヶ月目に決めること、決めなくてよいこと

半年という区切りは、いろいろ決めたくなる時期です。整理しておきます。

決めることは 3 つです。

  • 上限に当たっているかどうか(測った数字から出ます)
  • 当たっているなら、3 方向のどれを選ぶか
  • 次の半年で、どの数字を見続けるか

決めなくてよいことも 3 つあります。

  • 専業にするかどうか。半年の実績は、生活を移す判断の材料としてはまだ薄いものです
  • 法人にするかどうか。判断の軸は金額と制度の側にあり、作業量の上限とは別の話です
  • 扱う商材を大きく変えること。上限の問題を商材の問題として解こうとすると、半年ぶんの積み上げを捨てることになります
6ヶ月目に決めること、決めなくてよいこと — 決めること: 上限に当たっているかどうか、3方向のどれを選ぶか、次の半年で見続ける数字、決めなくてよいこと: 専業にするかどうか、法人にするかどうか、扱う商材を大きく変えること

副業のまま続けるか、専業へ移る型を選ぶかという話は、別の記事にまとめてあります。

半年でやらないほうがよいこと

上限に当たった状態でやると、あとで効いてくるものがあります。

睡眠と生活の時間から先に取ること。使える時間を増やすという方向は、式の上では正しく見えます。ただ、続かない前提で組んだ計画は、次の半年で崩れます。上限を上げるより、上限の中で回る形を作るほうが先です。

上限を測る前に道具を入れること。何がボトルネックか分からないまま道具を入れると、効いたかどうかが判定できません。順番は、測る、選ぶ、入れる、です。

枠を広げてから考えること。出品枠を先に広げても、出す時間がなければ枠は余ります。枠の申請は、上限を上げる手を打ったあとのほうが噛み合います。

3 方向を同時に始めること。効率化と外注と単価変更を同時にやると、次に測ったとき何が効いたのか分かりません。半年ごとに 1 方向で足ります。

180日目に、次の半年の前提を書き出す

最後に、次の半年で使うものを残します。1 枚で足ります。

今の上限。週に何品、月に何品。これが次の比較対象になります。

1 品にかかる時間の内訳。写真に何分、説明に何分、登録に何分。次に削るときの当たりが付きます。

出品以外に使っている時間の内訳。発送・やり取り・仕入れ。いちばん大きいものが、次に渡す候補になります。

選んだ方向と、その理由。3 つのうちどれを選び、なぜ選んだか。1 年目の記事で振り返るときに使います。

この 4 つがあると、次の半年の終わりに同じ形で測り直せます。比べられる形で残すことのほうが、今回の数字そのものより価値があります。

Trade Force で、6ヶ月目の作業件数を1か所で見る

作業時間を測るとき、いちばん面倒なのは件数の把握です。今週いくつ出して、いくつ発送したのか。eBay の画面と手元のメモを行き来していると、測ること自体が作業になります。

Trade Force は、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で管理する定額制のサービスです。注文は eBay で売れた時点で自動で取り込まれ、入荷と出荷のタスクが自動で作られます。何件を処理したかが、そのまま残ります。

売上は期間を指定して、販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額・入金額を確認できます。半年ぶんをまとめて出せるので、積み上がったものを数える作業が短くなります。

メンバーを招待して権限を設定できるので、3 方向のうち 2 つ目を選んだときにも、渡す範囲を区切って使えます。

まとめ

手が回らないという感覚を、件数という数字に変える。eBay 輸出の 6 ヶ月目にやるのは、そこまでです。

半年で積み上がるのは 4 つ。出品数、評価、出品枠、繰り返し買ってくれた人。どれもお金では買えず、時間をかけた結果としてしか手に入りません。

作業時間は推定せず、1 週間だけ実測します。感覚は実際より多めに出るので、入力値としては使えません。

上限は割り算で出ます。出品に回せる時間を、1 品にかかる時間で割るだけです。動かせるのは 3 か所しかありません。

上限に当たっているサインは 3 つ。出品が止まる週がある、下書きが溜まる、判断が遅くなる。3 つ目は時間の計算には出てきません。

半年目は、評価の対象期間がまだ過去 12 か月であることが多くなります。始めた頃の取引が今も効いている一方、件数が増えれば薄まります。

選べる方向は 3 つだけ。1 件あたりの時間を減らす、自分がやらない作業を作る、件数ではなく単価で伸ばす。同時に始めると、次に測ったときに何が効いたのか分かりません。

そして、専業にするか、法人にするか、商材を変えるかは、この時点で決めなくて大丈夫です。

よくある質問

Q1.eBay輸出の6ヶ月目で、何品くらい出品しているのが普通ですか
A1.

一律の目安はありません。出せる件数は使える時間と 1 品にかかる時間で決まり、どちらも人によって大きく違います。

他人の出品数と比べるより、この記事の割り算で自分の上限を出すほうが、次の行動が決まります。

Q2.半年たっても月の利益が少ないのですが、続けるべきですか
A2.

判断の材料は 3 ヶ月目に揃っています。半年目に見るのは、続けるかどうかではなく、続け方が今の生活に収まっているかどうかです。

1 件あたりに残る額そのものが小さいなら、見積もりと実額のずれを先に見てください。

Q3.測った1週間が、たまたま忙しい週だったらどうしますか
A3.

測り直すより、その週に何があったかを 1 行書き添えておくほうが役に立ちます。連休が入っていた、本業の締めと重なった、仕入れの翌週だった。次に測ったときに、数字が違う理由を追えます。

上限として使うときは、少ないほうの週に寄せてください。予定は減るより増えるほうが多いためです。1 か月あけて 2 回測って、差が 2 割ほどに収まっていれば、その数字は計算に使えます。

Q4.外注はいつから始めればよいですか
A4.

上限に当たってから始めると、渡す準備の時間が取れません。上限が見えた時点で、渡す候補だけでも決めておくほうが間に合います。

実務の進め方は別の記事にまとめています。

Q5.発送が遅れると、すぐにセラーレベルが下がりますか
A5.

発送遅延率が高いことだけを理由に標準以下と評価されることはありません。ただし最高評価の条件には含まれます。

標準以下になる条件は取引不良率などの別の指標で、詳しくは別の記事にまとめています。

Q6.半年で積み上がった4つは、どう使えばよいですか
A6.

次の半年の計画の前提として使います。評価と出品枠は、扱える単価や件数の上限に効きます。繰り返し買ってくれた人がいるなら、その人が買ったものと近いところに仕入れを寄せられます。

4 つのうち伸びていない列があれば、そこだけを疑ってください。全部を同時に伸ばそうとすると、どれも動きません。

Q7.出品枠を先に広げておいたほうがよいですか
A7.

出す時間がなければ枠は余ります。順番としては、上限を上げる手を打ってから広げるほうが噛み合います。

Q8.半年たっても出品枠が増えないのはなぜですか
A8.

公式ヘルプによると、eBay は毎月アカウントを見直し、売上高と購入者からの評価をもとに枠を自動で調整します。出品の数ではなく、売れた量のほうが材料です。

月の枠に近づくと案内のメッセージが届き、そこから引き上げをリクエストすることもできます。ただその前に、自分の上限と枠のどちらが先に当たっているかを並べてみてください。先に当たっているのが自分の時間なら、枠を広げても出す数は増えません。

Q9.半年で専業に切り替えるか迷っています
A9.

この記事では判断していません。半年の実績は、生活を移す判断の材料としてはまだ薄いものです。

副業のまま続ける形と、専業へ移る型は、別の記事にまとめています。

参照リンク

  • eBay 公式「出品者の基準に関するポリシー」(毎月 20 日の評価、対象期間が直近 3 か月の取引 400 件を境に過去 3 か月と過去 12 か月で変わること、取引不良率の水準と異なる購入者 4 人以上という条件、発送遅延率が単独では標準以下の理由にならないこと、出品者が解決せずに終了したケースの許容範囲)
  • eBay 公式「出品限度」(毎月の見直しが売上高と購入者からの評価にもとづくこと、出品中と販売済みの出品が月の枠に数えられること、Seller Hub の概要タブでの確認、上限に近づいたときの引き上げのリクエストと追加の情報)

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この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

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越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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