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eBay SEOで検索上位を狙う|公式が示す要素と、俗説の見分け方

更新 公開約15分販売・集客

この記事の3行要約

  • eBay SEOはGoogle対策ではなく、検索結果の既定の並び順であるBest Matchで上に出ること
  • 公式が示すのは関連性・価格と人気度・出品の質・取引条件・出品者の実績まで。重み付けは公開されていない
  • 毎日の新規出品で加点される、14日間の監視期間があるといった主張は公式に根拠がない
目次

はじめに

「eBay SEO」という言葉で調べると、施策の一覧が大量に出てきます。タイトルの付け方、写真の枚数、再出品の周期、返品ポリシー、広告。

読めば読むほど、やることが増えていきます。そして、どれから手を付ければいいのかが分からなくなります。

理由のひとつは、公式に書かれていることと、誰かの推測が、同じ調子で並んでいるからです。両方とも「〜すべきです」という文で書かれているので、読んでいる側からは区別が付きません。

この記事では、eBay SEOを3つに分けて整理します。公式が示している要素、公式には書かれていない主張、そして打ち手の順番です。個別の施策は既存の記事が扱っているので、ここからそれぞれへ送ります。

eBay SEOとは、Google対策ではなく検索結果の並び順の話

最初に用語をそろえます。

eBayでいうSEOは、Googleでの順位の話ではありません。eBayの中で商品を検索したバイヤーに、自分の出品が上のほうに出るかどうかの話です。

eBayの検索結果には並び替えの選択肢がいくつかありますが、既定で選ばれているのがBest Matchです。多くのバイヤーはこれを変えずに使います。つまり、Best Matchでどの位置に出るかが、閲覧されるかどうかをほぼ決めます。

この検索の仕組みは「Cassini」という名前で語られることがあります。ただ、eBayの公式ヘルプがセラー向けに使っている呼び名はBest Matchで、内部の構造やスコアリングの仕組みが公開されているわけではありません。

eBayはアルゴリズムの詳細を公開していません。公開されているのは「何を考慮するか」までで、それぞれの重み付けは示されていません。

ここを押さえておくと、「この要素が1位で、次が2位で」という影響度のランキングを見たときに、それが公式のものではないと判断できます。

eBay公式が「考慮する」と示している検索順位の要素

公式が挙げているのは、検索語との一致、商品の人気度と価格、出品の質と完成度、取引条件、出品者の実績です。そのうえで公式ヘルプは、ベストマッチの並び順で位置を改善する特別なやり方は無いと書いています。

表にまとめると次のとおりです。

区分公式に示されている内容
検索語との関連性商品タイトルやItem Specificsが、検索語やフィルタと一致しているか
商品の人気度と価格一致度に加えて、その商品の人気度と価格が考慮される
出品の質と完成度説明や写真を含む出品の質、および出品の完成度
取引条件返品ポリシー、発送準備期間などの条件
出品者の実績販売実績。出品の販売履歴は、ベストマッチ検索結果での位置を決定する要因の1つと明記されている

あわせて、個別に確認できる記載もいくつかあります。

  • タイトルは80文字以内で、明確かつ簡潔に、正確なスペルで書く
  • 単語をすべて大文字にしたり、単語の間にアスタリスクなどの記号を入れたりすることは避ける。これらは検索結果での掲載順位を下げる可能性がある
  • 画像にバッジ・ロゴ・著作権表示・ウォーターマークなどのグラフィックを追加すると、検索結果での掲載順位に影響が出る可能性がある
  • 同一商品は1つの固定価格出品にまとめ、サイズや色のバリエーションも1つの出品にまとめる
  • 販売のキャンセルを避けるために在庫を管理する
  • 最低基準を満たさない出品者の商品は、ベストマッチ検索結果で下位に表示されることがある

注目したいのは、「上げる方法」ではなく「下げる可能性がある」という書き方が多いことです。大文字だらけのタイトル、ロゴやウォーターマークを載せた画像、在庫切れによるキャンセル。公式がはっきり書いているのは、こちら側です。

フロー図: バイヤーが検索する / タイトル・Item Specifics / そもそも表示されない / 写真・説明・カテゴリ / 価格・送料・返品・出荷までの日数 / 販売履歴・基準の充足 / Best Matchでの位置が決まる

この図の上から順に見ていくのが、この記事の後半で示す優先順位の根拠です。下の層をいくら整えても、上の層で候補に入っていなければ表示されません。

順位を上げることと、母数を増やすことは別の話

eBay SEOの議論が混乱しやすい原因のひとつが、この2つを一緒に扱っていることだと考えています。

順位を上げるというのは、ある検索語に対して、自分の出品がより上に出るようにすることです。既に候補に入っている出品を、より選ばれやすくする作業です。

母数を増やすというのは、そもそも候補に入る出品を増やすことです。出品数が10品から100品になれば、引っかかる検索語の種類が増えます。1品あたりの順位は変わっていなくても、閲覧数の合計は増えます。

「毎日出品しろ」という助言が、ある程度もっともらしく聞こえるのはこのためです。順位が上がったわけではないのに、結果としての閲覧は増える。効果があったように見えるので、原因の説明のほうが後から作られます。

分けて考えると、打ち手も分かれます。母数が足りないなら出品を増やす。順位が上がらないなら、出している中身を直す。足りていないほうを先にやるというだけの話になります。

出品を増やす作業そのものをどう軽くするかは、別の記事にまとめています。

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eBay SEOの俗説を、公式の記載と分けて扱う

「毎日出品すると加点される」「出品後14日間が監視期間になる」「単純な再出品は沈められる」。よく見かけるこうした主張は、eBayの公式ヘルプでは確認できませんでした。ここが、この記事でいちばん書きたい部分です。

よく見かける主張のうち、eBay公式で確認できなかったものを並べます。「誤りだと証明された」という意味ではありません。根拠を確認できないまま毎月の作業を組むと、コストだけが確定するという話です。

よく見かける主張公式で確認できたこと
毎日の新規出品が加点されるそのような記載は確認できませんでした
出品後14日間はアルゴリズムの監視期間で、その間の反応で順位が決まる「14日」という期間を定めた記載は確認できませんでした
単純な再出品はAIに検知され、検索結果の底に沈められるそのような記載は確認できませんでした
30日以上更新のない出品は順位が下がる出品期間や再出品と検索順位を結び付けた日数の記載は確認できませんでした
Watch数が順位に効く公式が明記しているのは販売履歴を要因の1つとして使うことまでです
動画を入れると落札率が上がる効果を示す公式のデータは確認できませんでした
速達配送にすると表示回数が増える同上

とくに再出品にまつわる主張は、そのまま実行すると損をする可能性があります。出品を手で終了させて出し直すと、それは新しい出品になります。前の出品に積み上がっていた販売履歴は、新しい出品には付いてきません。

公式が「販売履歴は位置を決定する要因の1つ」と書いている以上、積み上げをゼロに戻す操作にはコストがあると考えるほうが自然です。

再出品をめぐる話は、公式に何が書かれていて何が書かれていないかを1本の記事で検証しています。

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出し直しが必要な場面と、そうでない場面の分け方はこちらです。

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「在庫なし」は順位を上げる仕掛けではない

もうひとつ、よく誤って紹介されているものがあります。在庫なしの設定です。

数量が0になっても出品を残せる機能で、販売履歴が保持されます。これを「Soldを積み上げる裏技」として紹介している記事がありますが、数量が0の間、その出品は検索結果から隠れます。数量を戻すと再び現れます。

つまり、順位を押し上げる仕掛けではありません。在庫切れのときに、積み上げてきたものを捨てずにやり過ごすための機能です。なお、数量0が180日続くとeBay側が出品を終了します。

公式に書かれていること / 確認できなかったこと — 公式に書かれている: 大文字だらけ・記号区切りのタイトルは順位を下げる可能性、画像への枠やテキストの追加は掲載順位に影響する可能性、販売履歴は Best Match での位置を決定する要因の 1 つ、同一商品は 1 つの固定価格出品に、バリエーションも 1 つに、最低基準を満たさないと検索結果で下位に表示されることがある、確認できなかった: 毎日の新規出品で加点される、出品後 14 日間が監視期間で、そこで順位が決まる、単純な再出品は検知されて底に沈められる、30 日以上更新のない出品は順位が下がる、Watch 数・動画・速達配送が順位を上げる、誤りだと証明された、という意味ではない。根拠を確認できないまま毎月の作業を組むとコストだけが確定する

eBay検索上位を狙うときの、打ち手の順番

順番は、タイトル、Item Specifics、カテゴリ、写真、取引条件、出品の集約、実績、広告です。やることを並べるだけでは優先順位が付かないので、先ほどの図の構造に沿って、上の層から順に並べています。

1. タイトルを、検索語に合わせる

いちばん上の層です。ここで一致しなければ、以降の要素は評価される場所にすら出ません。

80文字という枠をどう使うか、どこからがキーワードの詰め込みとして違反になるかは、専用の記事にまとめています。

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出品タイトルは、後から直せます。動いていない出品から順に見直すのが効率的です。

どの語を入れるか迷ったら、同じ商材を扱う複数のセラーのタイトルを並べてみてください。共通して入っている語は、その市場で使われている検索語です。読み方は競合分析の記事で扱っています。

2. Item Specificsを埋める

タイトルと並ぶ、関連性の判定材料です。バイヤーが検索結果の左側で絞り込みをかけるとき、参照されるのがここになります。

Item Specificsが空欄だと、その絞り込みに引っかかりません。埋まっていない項目が多い出品は、候補から静かに外れていきます。

このあと紹介している記事 (10 本)

出品数が増えると入力の品質が落ちます。その運用の話は別記事にあります。

なお、Does not applyを機械的に入れて埋めた形にするのは、絞り込みに乗らないという意味では空欄と変わりません。

3. カテゴリを正しく置く

出品カテゴリは、絞り込みの経路と必須のItem Specificsを決めます。手数料の率も変わります。

4. 写真を整える

ここから下は、候補に入ったあとに選ばれるかどうかの層です。

公式が明記しているのは、バッジやロゴ、著作権表示、ウォーターマークなどのグラフィックを追加すると掲載順位に影響が出る可能性があることと、中古品にカタログ写真を使えないことです。枚数が順位を決めるという記載はありません。

5. 取引条件を見直す

返品ポリシーと発送準備期間は、公式が考慮する要素として挙げているものです。送料込みの総額も、バイヤーが比較する対象になります。

6. 出品を1つにまとめる

公式が「ベストマッチで良い位置を得るために」と前置きして推奨しているのが、同一商品を1つの固定価格出品にまとめることと、サイズや色のバリエーションを1つの出品にまとめることです。

同じ商品を複数の出品に分けると、重複出品としてポリシーに触れるうえ、販売履歴も分散します。

7. 実績を落とさない

土台の層です。最低基準を満たさない出品者の商品は、ベストマッチ検索結果で下位に表示されることがあると公式が書いています。

在庫切れによるキャンセル、発送の遅れ、取引不良率(Defect Rate)。これらは順位を上げるための施策ではなく、下げないための守りです。自分の現在地はTraffic レポートと出品者ダッシュボードで確認できます。

8. 広告で補う

Promoted Listingsは、順位そのものを上げる仕組みではなく、露出を買う仕組みです。上の7つで直せる問題を、広告で埋めようとすると費用だけが出ていきます。

打ち手は上から順にしか効かない — 検索語との関連性(タイトルと Item Specifics。ここで一致しなければ候補に入らないので、以降は評価される場所に出ない)、出品の質と完成度(カテゴリ・写真・説明。候補に入ったあと、一覧の中で選ばれるかどうかを決める)、取引条件(送料込みの総額・返品ポリシー・発送準備期間。公式が考慮すると示している)、出品者の実績(販売履歴と基準の充足。上げるための施策ではなく、下げないための守り)、広告(順位ではなく露出を買う仕組み。上の 4 つで直せる問題を埋めようとすると費用だけが出る)

eBay SEO対策を、どの出品から始めるか

始めるのは、動いていない出品のうち、閲覧はあるのに売れていない出品からです。打ち手の順番が決まっても、実際には全部の出品を直せません。100品あれば100回同じ作業が要ります。

そこで、対象を選ぶ順番も決めておきます。基準は2つです。

動いていない出品から。売れている出品には販売履歴が積み上がっています。公式が「販売履歴は位置を決定する要因の1つ」と書いている以上、そこに手を入れるのは、積み上がっているものを自分で崩す可能性のある操作です。一方、動いていない出品には積み上がっているものがありません。壊すものがないので、直しても失うものがないという理屈です。

閲覧はあるが売れていない出品を優先する。閲覧すらない出品は、関連性の層で候補に入っていない可能性が高く、タイトルとItem Specificsからの作業になります。閲覧はあるのに売れていない出品は、既に候補には入っていて、開いたあとで選ばれていません。こちらのほうが、直したときの反応が早く出ます。

この2つの分類は、出品ごとの表示回数と閲覧数を見れば付けられます。数字の出どころと、それぞれの分母が何なのかは、切り分けの記事のほうで扱っています。

専門店に寄せると、上の層が自然に強くなる

もうひとつ、遠回りに見えて効く方向があります。扱う範囲を絞ることです。

扱う商材を1つの領域に寄せると、検索語との関連性が上がりやすくなります。同じカテゴリの出品を繰り返し作るので、Item Specificsのどの項目が効くのかが分かってきますし、タイトルに入れるべき語も蓄積されます。1品あたりの出品の質が、慣れの分だけ上がるということです。

加えて、同じバイヤーが別の商品も見てくれる可能性が出ます。ストアページに並んでいるものが、その人の探しているものと近いからです。

ただし、これは順位のアルゴリズムがそう設計されているという話ではありません。関連性と出品の質という上の層に、作業の反復が効いてくるという、間接的な効果として理解しておくのが正確だと思います。

出品がeBayの検索に出てこないときは、公式の確認項目から見る

出品してから24時間以内なら、検索に出てこなくても異常ではありません。公式ヘルプは、出品は作成後24時間以内にeBayの検索で表示されるようになる、と書いています。

24時間たっても自分の出品が見つからない場合に、公式ヘルプが挙げている確認項目は次のとおりです。

確認すること公式ヘルプの記載
出品が進行中か検索結果に出るのは進行中の出品だけ。下書きのままでは表示されない
タイトルに誤字がないか誤字などで不適切な言葉が含まれると、検索でブロックされる
タイトルに特殊文字がないか! @ / * のような特殊文字は削除する
重複出品になっていないか重複があると、販売中の同一出品に入札が入るまで利用できない旨のメモが、マイeBayか出品者ハブの出品の欄に表示される
出品が削除されていないか禁止・制限商品や権利の侵害で削除された場合は、理由を書いたメールが届く

公式ヘルプの確認項目には無いものの、同じ症状になるものがあと 2 つあります。在庫なしの設定で数量が0になっている出品と、日本への発送を除外している出品を送り先が日本のまま探している場合です。後者の確かめ方は次の節で書きます。

ここで見つかる原因は、どれも順位の話ではありません。そもそも候補に入っていない状態なので、タイトルの語順やItem Specificsを直しても変わりません。施策を打つ前にこの表を一度だけ通しておくと、見当違いの作業をせずに済みます。

eBay検索上位に出ているかを、自分で確かめる

打ち手の順番が分かっても、効いたかどうかを見る場所を決めていないと次の判断ができません。順位そのものを見にいくなら、条件を固定するところから始めます。

送り先の国を、実際に売る国にそろえる。日本への発送を除外している出品は、送り先が日本のままだと検索結果に出てきません。自分の出品を探しているつもりで、別の市場を見ていることがあります。

並び替えがBest Matchのままかを確かめる。価格順や終了日順に切り替わっていると、見ているのは順位ではなく別の並びです。

ログインしていない状態で見る。自分のアカウントで見た結果は、自分が過去に見たものの影響を受けている可能性があります。

そのうえで、1 回の結果で判断しないことです。検索結果は他のセラーの出品や在庫の増減でも動くので、同じ日に 2 回見るだけで上下します。曜日と時刻を決めて同じ条件で何度か見るほうが、変化の向きが分かります。

もっとも、出品数が増えると順位を毎回目で確かめるのは現実的ではなくなります。出品ごとの表示回数のほうが、手間の割に安定した材料になります。表示回数が伸びていないなら関連性の層、表示はあるのに閲覧が伸びていないならタイトルと写真の層。どこを直すかの読み替えは、順位そのものより表示回数からのほうが早く付きます。

順位が落ちたと感じたときは、SEOの前に切り分ける

「検索順位が落ちた」と感じる場面の多くは、実際には別の場所で起きています。表示されていないのか、表示はされているが開かれていないのか、開かれているが買われていないのか。

どこで途切れたかが分からないまま施策を打つと、効いたかどうかも分かりません。切り分けの手順は専用の記事にまとめています。

eBay SEOでやってはいけないこと

最後に、公式が明確に禁止または非推奨としているものを挙げておきます。

  • タイトルへのキーワードの詰め込み。関係のないブランド名や検索語を入れる形は、ポリシー違反にあたります
  • 同一商品の重複出品。固定価格では1商品につき1つが原則です
  • タイトルをすべて大文字にする、記号で区切る。順位を下げる可能性があると明記されています
  • 画像へのロゴやウォーターマークの追加。同上です
  • 在庫のない商品を出したままにする。キャンセルは出品者のレベルに影響します

いずれも、短期的に見た目の露出を増やそうとする操作です。公式が下げる可能性を明記している行為を、上げる目的で行っているという点で共通しています。

出品の質そのものは、出品の品質レポートで入力漏れを確認できます。

公式が下げる可能性を明記している行為 — タイトルへのキーワード詰め込み(関係のないブランド名や検索語を入れる形はポリシー違反にあたる)、同一商品の重複出品(固定価格では 1 商品につき 1 つが原則。販売履歴も分散する)、大文字だらけ・記号区切りのタイトル(検索結果での掲載順位を下げる可能性があると明記されている)、在庫のない商品を出したままにする(在庫不足によるキャンセルは出品者のレベルに影響する)、どれも短期的に露出を増やそうとする操作で、公式が下げる可能性を書いている側にある

公式の記載が変わったときに、気づけるようにしておく

この記事に書いたことも、いつまでも正しいとは限りません。eBayは仕様を変えますし、ヘルプの記載も更新されます。

問題は、俗説のほうは更新されないことです。何年も前に誰かが書いた説明が、そのままの形で引用され続けます。読んでいる側からは、それが今の話なのか5年前の話なのかが分かりません。

対処としてできるのは、次の2つくらいだと思います。

判断の根拠になった公式ページをメモしておく。この記事の末尾にも、参照した一次情報のURLを並べています。あとで確認したくなったときに、同じページを開き直せる状態にしておくということです。

出品者向けの更新情報を年に数回見る。eBayは仕様変更をまとめて告知します。手数料、出品の仕様、出品者の基準。ここに載る内容は、順位の話よりも先に、自分の作業や費用に直接効きます。

そのうえで、気になる主張を見かけたら、公式ヘルプで同じことが書かれているかを1回だけ確かめる。この習慣があるかどうかで、無駄な作業の量がかなり変わります。この記事の俗説の表も、その確認をまとめたものにすぎません。

変えたことと、そのあとの数字を並べて見る

タイトルを直す。Item Specificsを埋める。条件を変える。打ち手はどれも一度きりで終わらず、そのたびに効いたかどうかを見ることになります。

難しいのは、変えた記録と、そのあとの数字が別の場所にあることです。出品を直した日付は自分のメモに、売れた記録はeBayの管理画面に。突き合わせようとすると、そこで手が止まります。

Trade Forceは、商品・在庫・出品・注文・発送・売上をひとつの画面で扱うOMS(受注管理システム)です。画面からeBayへ公開・修正反映ができるので、いつどの出品に手を入れたかが、その商品の記録として残ります。出品文とコンディション説明はテンプレートとして持てるので、質をそろえたまま数を増やせます。

売上の画面では、期間を指定して販売数・注文数・売上金額・手数料・返金額・入金額を確認できます。直した前後で何が変わったかを、同じ画面の中で見比べられます。

料金は売上に連動する手数料ではなく、定額制を予定しています。

まとめ

eBay SEOで迷いやすいのは、施策の数ではなく、どれが公式の話なのかが混ざっていることでした。

公開されているのは「何を考慮するか」までです。関連性、人気度と価格、出品の質と完成度、取引条件、出品者の実績。それぞれの重み付けは公開されていません。影響度のランキングを見かけたら、公式のものではありません。

公式がはっきり書いているのは「下げる可能性」のほうです。大文字だらけのタイトル、記号での区切り、画像へのロゴやウォーターマークの追加、在庫切れによるキャンセル。まずここを踏まないことが先に来ます。

根拠を確認できなかった主張があります。毎日の新規出品で加点される、14日間の監視期間がある、単純な再出品は沈む。誤りだと証明されたわけではありませんが、根拠のないまま毎月の作業を組むと、コストだけが確定します。

在庫なしは順位を上げる仕掛けではありません。数量が0の間、その出品は検索結果から隠れます。積み上げたものを捨てずに在庫切れをやり過ごすための機能です。

打ち手は上から順にしか効きません。関連性で候補に入らなければ、その下をいくら整えても表示されません。広告は順位ではなく露出を買う仕組みなので、いちばん最後に来ます。

順位を上げることと、母数を増やすことは別です。足りていないほうを先にやる、というだけの話になります。

よくある質問

Q1.eBay SEOとGoogle SEOは何が違いますか
A1.

対象が違います。eBay SEOはeBay内の検索結果での位置の話で、Googleの検索結果とは別のものです。eBayの出品ページがGoogleに出ることはありますが、この記事が扱っているのはeBay内の並び順です。

Q2.Cassiniアルゴリズムの仕組みを詳しく知りたいのですが
A2.

公式ヘルプがセラー向けに説明しているのは、Best Matchが何を考慮するかまでで、スコアリングの構造や要素ごとの重み付けは公開されていません。「Cassini」は検索基盤の呼び名として社外で広く使われてきたものですが、公式ヘルプがこの名前で仕様を説明している例は確認できませんでした。それ以上に踏み込んだ説明を見かけたときは、出所を確かめることをおすすめします。

Q3.毎日出品を追加すると検索に有利になりますか
A3.

そのような記載は公式で確認できませんでした。ただし、出品数が増えれば検索に露出する機会そのものは増えます。これは順位の話ではなく、母数の話です。

Q4.売れている出品のタイトルを見直したほうがいいですか
A4.

順位が付いている出品を触ると、積み上がっている販売履歴ごと作り直すことになりかねません。見直しは動いていない出品から始めるほうが、失うものがありません。どうしても直したい場合も、一度に複数の要素を変えないほうが、影響を判別できます。

Q5.同じ検索語なのに、見るたびに順位が違います
A5.

検索結果は他のセラーの出品や在庫の増減でも動くので、見るたびに同じにはなりません。1 回の結果で判断しないでください。

確かめるなら条件を固定します。送り先の国を実際に売る国にそろえ、並び替えがBest Matchのままであることを確認し、曜日と時刻を決めて同じ条件で見ます。出品数が増えてきたら、順位より出品ごとの表示回数を見るほうが安定します。

Q6.Item Specificsを後から足しても効きますか
A6.

公式は、商品タイトルやItem Specificsが検索語やフィルタと一致しているかを考慮すると示しています。空欄のままでは絞り込みに引っかからないので、後から埋めれば候補に入る経路は増えます。

ただし、埋めれば順位が上がると書かれているわけではありません。埋めていない項目は、それだけで候補から外れる場所があるという守りの話として扱うほうが正確です。

Q7.施策を打ったあと、どれくらいで結果が分かりますか
A7.

期間を断定できる公式の記載はありません。一度に複数の要素を変えると、どれが効いたのか判別できなくなります。変えるのは1つずつにして、記録を残しておくほうが次につながります。

Q8.eBay SEO対策は何から始めればいいですか
A8.

まず、出品が検索に出ているかを確かめます。出品して24時間たっても見つからないなら、順位ではなく、下書きのまま・タイトルの誤字や特殊文字・重複出品といった、候補に入っていない原因のほうを先に疑います。

検索に出ているなら、動いていない出品のタイトルとItem Specificsからです。公式が考慮すると示す要素のうち、検索語との一致がいちばん上の層にあるためです。

Q9.出品したばかりの商品が検索に出てきません
A9.

公式ヘルプは、出品は作成後24時間以内にeBayの検索で表示されるようになる、と書いています。出したばかりなら、まず24時間待ってください。

24時間を過ぎても出てこない場合は、出品が進行中になっているか、タイトルに誤字や ! @ / * のような特殊文字がないか、同じ商品の重複出品になっていないかを確かめます。送り先の国を実際に売る国にして探しているかも見直してください。

参照リンク

この記事を書いた人

Trade Force 運営チーム

Trade Force 運営チーム

越境 EC セラーのための、AI ネイティブな次世代 OS「Trade Force」の運営チーム。自らも eBay で販売しており、現場の実体験に基づく情報を発信しています。

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